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速読専用術etcは無用です。望むのが、文字を読む目を育て上げることなら。

コラム的なものを投稿します。

速読、憧れたものでした。

芸としてテレビなどで見たものは、全く理解できませんでした。そりゃそうです、だって、スゴイスゴイ言わせるための芸でしたから。分かられては困るから、説明なんてしません。ハッタリとの見分けがつく説明をしたくないのか、やはりハッタリなのかは、画面上に手掛かりがないわけ。

そこそこきちんとした解説でも、いくつか手法を知りましたが、棒に短したすきに長し。

斜め読みだ? うっせえわ! ……いや「うるさいですよおバカさん」の方がいいですかね。

斜め読みとその類似法は、少々考えれば、箸にも棒にもかかりませんよね。分からなくてもいいから進め、ではなく「見もするな」という意味ですので。

分からない場所で躓くのはなるべく避けたいこと、その需要ゆえの速読ですが、未知の文章、文脈を、感性で飛ばし読み進んでしまうことはもっといけない。分かっているのかいないのかは、知識でとらえないと

字を、目に映る世界の隅において満足して、視線さえも触れないでいれば、それが「分からないものだ」ってことが分かりません。

斜め読みで飛ばせば、記憶に残らないどころか記憶するきっかけもありません。速読を極めないとか関係なく、脳に残るのは「字と思われる、なんだか黒いもの」が並んでいたというだけ、ですね?

分かってはいない、でも先の方が気になる。それを確かめたなら、必要になってふと思い出せることもあります。それで今は良しとするのが、理解を伴う読書の向上訓練だと思います。

脳の音読が止まらないー

どんなに声を殺したところで、ノイズをわざと出して遮ったところで、止まりませんでした。音で読まないためのノイズっていう方法は、その前に音で思考しない修業が必要です。自分には、苦行と思えました。

なら、止めないでいい方法を探すのが早くないでしょうか。

脳読を速めればいいんじゃ?

というなら、倍速字幕でしょう。

かいつまんで説明しますと、

字幕を倍速で流す
同じ内容を、倍速の音声で同時に聞く
ということ。

若い未成年の頃に口下手でも、なんだかんだ言って、脳の中の読み方が早くなれば言語野みんなついてくる。それが、自分の経験です。

目が追いつかなかったことを、耳の速さで同期を取ることで信頼性の高い補助輪になります。ヒトの聴力は自然界では弱いと言われますが、生存適性の話と言っていいんです。人間が物事を分かるのに必要な聴覚は、生まれた時から機能しているので。

論より証拠で実際、動画サイトで速度がある程度自在になったので、速聴教材などはほとんど消えましたが、ほぼ誰も速聴に困っていません。

字幕と言えば洋画、古くは戸田奈津子さんしかいなかった時代に比較したら、多くの動画にネイティブ字幕がついているという現在はとても羨ましいんですよ。

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