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変化と低下

コロナになってからもう3年。
フェティッシュなイベント関係もそれだけ長い間お休みをしていて、良し悪しの話ではないけれど、やっているところしか認識できていないというのが世界規模で起きている。
世界で開催されているイベントの情報はコロナ以前から目にするようにしていたけど、コロナが蔓延してパーティーは終わり、人が一瞬去り、時間が過ぎ、そして試行錯誤の上、再び始まりつつある。

Torture Garden Italy

イベントをやることは本当に大変な時代だし、参加する側もただ楽しそうだからというノリで無邪気に参加できない感じになった。
ここ1年位色んな国のドレスコード制のパーティーを見てきて感じたことは、ズバリ、イベントの質が低下したことだ。

人々はみんな帰ってきたわけでもなく、主催する側も参加する側の意識も、以前に戻るわけではないんだと思う。
イベントの質というのは、客と主催者側で作り上げていく。
空白の時間は積み重ねをなかったものにしてしまったようにも思う。
このご時世で強気なことを言ってられないというのもあるのかもしれない。
以前のような装いができない人はかなりいるのだろうし、この数年で途端に気持ちが離れたり一気に老いたりまぁ、みんなほんと以前とは違うんだなと思わされる。

どのイベントも輝きが弱りつつもどうにかしなければという気持ちだけで動いているように見える。
海外のイベントも布ではなくゴムで作った本格的に見えるハロウィン、みたいな印象だ。

私は健全なものに魅力を感じない。
フェティッシュってそういうことだと思うんだけど、SNSとコロナの時代になりアンダーグラウンドのものすら健全さが出てしまった。
そうなると、自分も途端にこのシーンに魅力を失って飽きが来てしまった。
見ていて全くワクワクしない。
人と距離を取らなきゃいけないし、大掛かりな事もできないし、写真撮ることが第一の目的みたいなイベントなんて、ちーっとも面白くない。

そんな感じが続いていたから、前回の記事で「SUKAOFF」をあえて取り上げた。



今こそSampaのショーとか見たい。(TGJには2008年2月来日)

Samppa von Cyborg


というか、これぞフェティッシュイベントというようなボディパフォーマンスが見たい。

Jo peacock grinding

去年くらいまではイベントとか自分でもまだやりたいなと思っていたけど、今は全くそんな気が起きない。装って会話してなんて、もうオフ会レベルでいいんじゃないの?という気持ちだ。
自分が楽しく感じていたものが今は過ぎ去っていると感じる。
踊る人の汗が降りかかるような、粘膜が重なるような妖しい夜がやってくるのはまだしばらく先の話なのだろうか。

Electric Adam



全ての継続しているイベントに尊敬の念を込めて。

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