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「良かれ」と思って改良したことが却って仇になったという話

使っているキャリーケースの車輪が破損してしまったため修理に出そうと思ったのですが、修理屋さんに見せると軒並み「このタイプは修理していません」と断られてしまいました。

複数の店に聞いてダメだったので、残念ながら修理は諦めるしかありません。

そもそも何で壊れたのかというと、通常のキャリーケースの車輪は固い樹脂のようなものになっているため、滅多なことでは割れません。
ところが私のキャリーケースの車輪はちょっと特殊な構造をしており、プラスチックのホイールに柔らかいゴムタイヤを履かせているというものです。

そのため、凸凹の激しい路面で転がすと尖った石などでゴムに切れ目が入ってしまい、転がしているうちにそのままタイヤが割れてしまったというわけです。

何でこんな構造になってしまったのかというと、通常のキャリーケースは車輪が固いため転がすと路面の振動が直接手に伝わりますが、これは柔らかいゴムタイヤが衝撃を吸収してくれるため、路面の振動が手に伝わりにくく、最初に使ったときはむしろ滑らかで使いやすいと感じました。

おそらく設計者は「キャリーケースを転がしたときの持ち手の振動を解消する」という目的で車輪に改良を加えたのですが、まさか実際の路面が尖っていてゴムを傷つけることまで想定していなかったと思われます。

ちなみにもう1つキャリーケースを持っているのですが、こちらの車輪は固い樹脂のものであるため凸凹の多い路面で転がしても何ともありません。

というわけでやはりこのタイプの車輪は設計ミスと言わざるを得ません。。

まあ元々アメリカのアウトレットショップで激安価格で買ったものなので捨ててもそれほど損害はないのですが、長らく一緒に旅をしたキャリーケースなので何とか自力で車輪を補修して少しでも長く使ってあげたいと思います。

このように「良かれ」と思って改良したことが実際に使ってみると思わぬ問題が見つかるのはよくあることですが、設計者の視点とユーザーの視点があまりにも違うので開発時に気づくのは難しいことかもしれません。

せめて自分が「良い」と思ったものは他人にとっても「良い」とは限らないことを常に意識していこうと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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