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2022年「Billboard Japan Hot 100」年間チャート予想

昨今影響力を増している音楽チャート・Billboard JAPAN Hot 100は、オリコンチャートよりも集計期間が約1ヶ月早く、前年度の11月末~今年度の11月末が集計期間となっています。さらにHot 100チャートで比重が大きいのはストリーミングであり、ストリーミングは累計ポイントで計算されるため、すべての集計週にランクインする楽曲が有利になる仕様となっています。

つまり、年間チャートは上半期チャートに似た順位となる可能性が高く、現時点で年間チャートトップ10はほぼ決定しているといっても過言ではありません。例えば、秋以降にストリーミングから大ヒット曲が生まれたとしても、今年度よりも来年度(2023年)の年間チャートへの上位ランクインが見込まれます。

トップ10に入りそうな楽曲予想は以下の通り。

  • 残響散歌 / Aimer

  • ベテルギウス / 優里

  • ドライフラワー / 優里

  • なんでもないよ / マカロニえんぴつ

  • シンデレラボーイ / Saucy Dog

  • 水平線 / back number

  • 一途 / King Gnu

  • ミックスナッツ / Official髭男dism

  • W/X/Y / Tani Yuuki

  • Habit / SEKAI NO OWARI

解説

ドライフラワー」「水平線」は前年度からのロングヒット枠、
残響散歌」は上半期1位ですが「ベテルギウス」がロングヒット中のため年間では逆転する可能性があります。

King Gnuは「一途」、「逆夢」が上半期にヒットしましたが、現在の再生回数は落ち着いており、年間チャートでは、現在絶賛バズり中の「Habit」と、現在週間チャート上位の「ミックスナッツ」「W/X/Y」が逆夢を抜いてトップ10入りする可能性があります。

上半期トップ10入りした「Butter」と「Crybaby」も同じく、現在は徐々に順位を落としているため、年間TOP10には入らない可能性があります。

改めて見ると、今年はバンドが復権した年と言えそうです。また、TikTokのバズから注目された楽曲は、その後サブスクで繰り返し聞かれる曲となったかどうかが重要なポイントです。

ちなみに上記の楽曲のうち今年発売の楽曲は4曲で、12月末発売の「一途」も含めると5曲。2021年の年間チャートよりも「同年に発売された曲」の割合は高いことから、ストリーミングチャートの瞬発力は昨年より高いのかもしれません。

なお、2020年10月リリースの炎 / LiSAのように、わずか1ヶ月半の集計期間で同年の年間チャート9位にランクインする例も過去にあるため、「炎」レベルの特大ヒットが生まれれば、上記のリストに食い込んでくる可能性もあります。

余談

結局のところ、年間チャートのTOP10に入るか入らないかが大事なのかというと、そこまで重要ではない(今の時代はバズった曲こそが正義)ので、あれこれ言ったところでチャート好きな人間にしか関係のない話ということになります。


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