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二児の母の私が、たくさんの家事を手放した話。

『朝ごはんにちゃんと味噌汁作ってる?』
が口癖の私の母が、今の私の生活を見たらひっくり返るだろう。

4歳と1歳の男子を子育てしている私が、たくさんの家事を手放して手に入れたかったものの話。

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忙しさに家庭崩壊寸前

『やばい、やばいぞ、夫婦始まって以来の危機だ。』
焦りが出たのは私の二人目の育休が終わり、仕事を始めた数ヶ月後。

ちょうど繁忙期も重なり、思った以上のタスク量、作業作業。
平日、寝かしつけの後に作業、土日も旦那に子供を頼み作業。
元々10年以上ベンチャーで働いているので、ハードワーク・長時間労働は厭わないのだけれどそれでも間に合わない。

まずは家事がまわらなくなった。
次は育児。共働きの夫に家事育児が積み重なっていき最終的にダウン。

これはやばい。やばっいぞ。。

眠れない日々が続き朦朧とする頭。ゾンビの様な顔で子供の相手をしている旦那を見て、結婚して以来最大の危機がきていることを察する。

一番の変化は、子供の挙動が明らかに不安定になったこと。
生まれて一度もしたことのなかった指しゃぶりを始めた。
私の声に上の空で、何度目かの問いかけにやっと答える様になった。
深く考えこむ様や、何かを自分の中で消化している様子が目立った。

やばい、本当にやばい。

緊急家族会議で、お互いに合意した内容。

『自分たちじゃなくてもできることは、もうやめよう。
 限界まで削ぎ落とそう。まずは家事を削ろう』

自分たちで調査したり、ママ友にアドバイスをもらったりしながらスーパーハイペースで【家事を削る】ことに奔走した。

実際に実施した3つの事

シンクの半分を削って食洗機を置く

いい、いいと聞いていた食洗機、スペースがないと置けないと諦めていた所ママ友に「シンクを半分削ればいいじゃない」と言われてハッとする。
背に腹はかえられない。その日のうちに一番近いビックカメラに駆け込んだ。

シンクに置くために、マンション側の許可や、設置するための板の手配などに手間取ったものの、2週間後に届いた食洗機。いい。いい。油汚れや細かい汚れも気にしない。食器洗いの時間は半分以下になった上に綺麗に仕上がる。

5年前の私に言ってあげたい『QOLが上がるものは、今すぐ買って。今すぐに!』

本当にシンクが半分潰れたけれど、それ以上のQOLの上昇を我が家にもたらしてくれた。

掃除・洗濯物たたみは全て家事代行

家事代行に1週間に3時間来てもらい、全ての部屋の片付け掃除機がけ、水回りの掃除、溜まった洗濯物たたみ、全てやってもらうことに。

今まで価格面や他人が部屋に入ることに抵抗があったものの、今は一家の非常自体。何も気にしない。

結果、最高。家に帰って来た時に、綺麗になっている床。倒れこむ様にしていた土日に、掃除機をかけなくてもいい!お金はかかるけれど、もうない生活には戻れない。

ちなみに依頼するに当たって参考にしたのは、ハヤカワ五味さんのnote

極め付けはごはん、作りません!

これもママ友に教えてもらった。出来上がった惣菜を5日分パッケージして届けてくれる。今年始めて間違いなく一番良かったサービス。

今まで家事代行で作りおきをお願いしたことがあったが、事前のメニュー決めや、来てもらう時間を合わせる工数の多さから、すぐに辞めてしまった。

これは出来上がった物が届いて当日温めて出すだけ。しかも野菜たっぷり、副菜とのバランスもいい、何より美味しい!

LINEで手配時間などを決めるのだけれど、わざわざサービスログインしない UIも何より楽。

手に入れたかったもの

結果夫婦がやる家事は、毎日の洗濯・ゴミ捨て・シンクの掃除くらいまで圧縮できた。時間的にも精神的にも少し余裕が生まれた。
以前は寝かし付け時に布団にPCを持ち込んで作業しながら子供を寝かす、なんてこともあったけれど今は絵本を読んであげる時間が何とかできた。

子供の様子もだいぶ落ち着き、繊細で大人のことを良く見ている息子の心を思い大いに反省した。

家事代行も惣菜の宅配も、コストがかかるし自分でやった方が遥かに安い。

母親だけれど、子供に手作りで時間をかけた美味しいご飯を作ってあげることを諦めた。
子供と一緒に、汚したものは自分で綺麗にしよう、と掃除や片付けを教える時間を諦めた。 

いろんな家事を手放し、諦めたこともある。それでも自分が子供にしてあげた一番大事なことは何だろう。

おぼろげに考えていたけれど自分が一番やってあげたいことは、
『夜寝る前に、子供に読んで欲しいといわれた本を読んであげること』

これなんだな。と気づく。

自分も本が好きで、本ばかり読んでいた子供時代。母親の
『知識はいくら持っていても邪魔しないからね』という言葉を思い出す。

子供たちも本が好きで、すでに家の本棚が溢れそうになって来ている。
時間があれば読んで読んで、と何冊もせがんでくる。

4歳と1歳の息子が『本を読んで』と言って来てくれるのはいつまでだろう。

そんなに長くないかもしれない。

それでも、今読んだ本が君たちの中に残り、積み上がり、血となり肉となってくれれば嬉しい。その感情や知識はきっと君らを豊かにしてくれるから。そんな気持ちで今日も絵本を読んでいる。

そして世の中の子育て家庭に伝えたい、その家事手放せるんです!

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