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日商簿記検定2級受験記

本日9/24、日商簿記2級を受験しまして、見事合格することができました。
去年の8月中旬から勉強を始め、1年と1ヶ月かかりました。
試験を終えて、『合格』の文字を見た瞬間は、ものすごい喜びと達成感で満ち溢れていました。
当時の試験の様子をここに書き残しておきます。

簿記2級はほぼ毎日受験できる

簿記検定試験は、6月、11月、2月の年3回、全国の商工会議所で筆記試験が開催されています。
ただ、3級、2級に関しては、それとは別に全国のテストセンターでネット受験も開催されています。ネット受験は、上記の筆記試験の前後の期間以外はほぼ毎日開催されていますので、自分の勉強のペースで試験を受けることができます。これが結構心理的に安心します。試験日程が決まっているとそれに向けて勉強しないといけないため、プレッシャーに感じますが、試験日がフリーだとそんな心配をしなくて済みますので、これはすごく助かりました。

私も6月に受験をしたかったのですが、到底勉強が間に合っていませんでした。また、会社の都合でどうしても上半期中に受験したかったため、ネット受験で試験を受けました。


第1問(商業簿記:仕訳)

2級の試験問題は5つの大問に分かれており、第1問目は商業簿記の仕訳問題です。ここで20点も配点があるため、一般的には第1問は得点源になります。
ところが、私は商業簿記、工業簿記とも仕訳が何度やっても高得点を取れず、"失点源"になっておりました。

1問目で8分ぐらい時間を取られましたが、幸いその他は結構パパッと解ける問題でした。あまり自信はありませんでしたが、20点満点中16点取れました。

最後の問題で、"最低限の株式を発行した"という文章には、
「そんなの知るか」
と思い、適当に割合を設定して回答しましたが、見事外れていました。
(正解は25%らしい。)

第2問(商業簿記:連結精算表)

全然得意じゃない連結会計。
多分出るだろうと思っていましたが、やはり出てしまいました。
事前に重点的に復習していたため、設問の殆どの仕訳はできましたが、どうやら借方貸方がぐちゃぐちゃになってしまっており、連結精算表に記入する欄に全然合わない。もう、明らかに間違っていることがわかる。

ここの問題を解いている時に、
  今回の受験終了\(^o^)/
と思いました。
もう、「試験終了のボタン押して帰ってやろうかな٩(๑`^´๑)۶」と思ったぐらいです。

結果、20点満点中8点。
全然手応えなかった。これは酷い\(^o^)/

第3問(商業簿記:貸借対照表)

第2問で、失意の中迎えた3問目。
ここまでで残り60分になっており、第2問目も全然できていなかったので、めちゃめちゃ焦る。

ただ、行きの電車の中で問題を解いていた時に間違ったリース会計の問題が出てきたり(しっかり復習した!!)、それほど心の中で引っかかるような気持ち悪い問題は出なかったです。
上っ面しか理解できていない税効果会計も問題なくできました。

模擬試験でも経験したことのないような、過去イチの出来でした。
ここはなんと、20点満点中20点!!満点を取ることができました。
これは予想外😲

第4-1問(工業簿記:仕訳)

商業簿記と同じく、工業簿記の仕訳問題も何故か苦手。
第1問の副材料の問題なんか、模擬試験の問題まんまでしたが、後から確認したら見事に間違っていました。
お給料の仕訳も間違えていました。
やっぱり仕訳問題は苦手。

ここは4-2と合わせての点数しか出ませんが、2問間違えているのは確実で、12点満点中4点。

第4-2問(工業簿記:組別総合原価計算)

模試を解いていて感じていたのが、どうも私の得点源は第4-2問、第5問らしい。工業簿記の計算問題は模試で結構できていたし、時間も2つ合わせて20分ぐらいで解けていました。
第3問が物凄くスムーズに解けたこともあり、この時残り40分もありました。

内容は、2種類の製品を先入先出法で組別総合原価計算する問題。
事前に与えられている加工費が2種類合わせての価格になっており、直接作業時間で按分するところが少し難しいですが、それができれば後は先入先出法で製造原価を求めるだけの簡単な問題。
これはラッキーでした。

第4問全体で、28点満点中20点。
第4-1問の結果を踏まえると、ここは満点の16点だと思います。

第5問(工業簿記:CVP分析)

直接原価計算の問題が出ると思っていたが、CVP分析が出てきて驚きました。
そんなの全然予想していない。

ただ、CVP分析は結構しっかり理解できていたため、結構ひねった問題(模試で一度も見たことがなかったパターン)が出てきましたが、難なく解けました。
物凄く自信ありました。

ここは12点満点中12点!!
自分の得点源である第4-2問、第5問を満点取れたのは非常に大きかったです。

試験の手応え

全問を解き終え、30分も時間が余りました。
今まで模試を解いたときは、いつも時間ギリギリだったため、本当に問題が解けているのかと逆に焦る。
第2問を完全に捨てていたため、第2問に戻って問題を解き直すが、さらにぐちゃぐちゃになり、途方に暮れる。
そして、変な焦りが続く中、時間だけが過ぎ、残り1分になったところで試験終了のボタンを押しました。

第2問が全然できなかったし、仕訳も自信がありませんでした。
模擬試験も何回かやりましたが、合格点の70点を1回も超えたことがありませんでした。
そもそも圧倒的に問題を解く量が不足していたのを感じていました。

ただ、第2問と仕訳以外は、過去イチの出来栄えを感じており(結果は満点でした)、
「もしかすると合格するかも」
と淡い期待がありました。

採点結果が出てきて、100点満点中76点。
見事合格です😭

結果を見た瞬間、強く拳を握りしめており、叫びたくなるほど嬉しかったです。

勉強を始めて13ヶ月。
模試を何度しても一度も70点を超えることがなく、
「これ本当に合格できるのか?」
と自信をすっかりなくし、申し込んだからしょうがなく(合格するビジョンが全く見えないまま)受験しましたが、問題に恵まれたとは言え一発で合格できたのは本当に嬉しかったです。

正直、簿記2級が合格したから、仕事の待遇が変わるのかというと全然そうじゃないし、簿記とは無縁の仕事をしているため、簿記の知識をつけてもどうしようもないのですが、勉強を通じて税理士の先生が喋る内容は少し分かるようになりました。

どこで役立つかはわかりませんが、この勉強で通じた知識は、テキスト代以上の価値があると信じています。

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