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夢の中の君へ


昔から特別になりたくて自分が特にな事を伸ばしていこうとしていて野球を始めた。
小学校では誰よりも打てたし誰よりもボールを速く投げれたし体力測定のソフトボール投げでは校内一位だった。

エースになりたくてたくさん練習して目立つようになって他のチームの保護者様などからも「四宮くん、すごくいい選手ですね。次の世代はキャプテンと四宮くんの2本柱ですね」なんて言われるくらいだった。

ある日大会に出場するため朝早くの集合だったがその日保護者たちが騒がしかった、自分に当たりが強かった。
どうやら僕が学童野球に入るより前に入っていた同世代の親達が、途中から入ってきた僕が急激に伸びて抜いていって目立ってるのが気に入らないようだった。

その日から僕の親への当たりも強くなっていったらしい。
最終的には僕はその学童野球チームから退部させられた。


“中学に入学して“


中学に上がってもちろん僕は野球部に入った。
学区外から通っていたからそのいざこざのあった保護者達から離れて野球ができると思ったけど勘違いだった。
学区内のチームから出てきた子達や親達が贔屓されるようなチームだった。
誰よりも残って頑張っても真面目にやっても評価されなかった。仕舞いには「お前はなぜピッチャーの練習してる?お前にはやらせないぞ、身の程を知れ」と言われた。
悔しくて仕方なかった。

そんなある日僕はたまたま遅刻をしてしまった。
監督から「遅刻する選手なんていらない。お前はいつも遅刻する。だから使わない」と言われた。

僕はその日しか遅刻をしていない。僕は学区外からだから一回でもミスをしたらダメで、チャンスを与えられないと思った。
試合に出れば結果を残して全力でプレーをして結果を残しても一回のミスでダメになるんだなって思ってた。

しばらくしてのこと、レギュラーの主力メンバーが休日に電車で出かけた際、キセルをして捕まった。犯罪であるが、一回目って事もあり鉄道会社から許してもらえたらしい。
しかし犯罪は犯罪。
でも部活での罰は「練習試合の1試合だけ裏方の仕事」だった。

え?僕はたった一回の遅刻でレギュラーを落とされチャンスも貰えないのに犯罪をしたそいつらは練習試合のたった1試合を裏方仕事しただけで許されるの??

僕の中で頑張る意味を失った。
ここでレギュラーになるには実力なんて関係ない事を知った。
ただ学区内で親が毎週土日に来てくれてるからレギュラーになれるんだって気がついた。

そんな気持ちが晴れない中、僕が出会ったのが音楽だった。自分の声と歌と表現で人々を惹きつける、元気にする。そんな音楽に僕はハマった。

僕には何もないけどその人みたくなりたいって思えた。その日その人に向かってまっすぐ道ができた。
歌は下手でどんなに頑張っても上手く歌えなくて、でも歌ってる時間がとっても好きで自分でいられた。もっと歌いたいと思った。


“高校に入学“


高校に入学すれば自由にもっと自分を表現できると思っていた。
しかしそうもいかなかった。

野球をやっていたと言うだけで野球部に半強制で入れられた。
音楽なんてやる時間がなかった。野球に打ち込む日々がまた始まった。

そしてそこにもあった【出身校派閥】
自分の出身校の先輩が1人でもいれば可愛がられるしいい待遇を受けた。
残念ながら僕にはいなかった、そしてイジメが始まった。
僕のスパイクはボロボロにされ大切なグローブは踏まれていた。耐えれなくなり僕は野球を辞めた。

高校2年になりよく考えた、僕の人生周りの大人に蔑ろにされてしまっていた事を。
嫌気がさしてどうしようとなくなった。
その時僕は大切な人も失っていた。
ボロボロだった。虚無しかない日々だった。

そんな時また音楽に救われた。聴き馴染んだこの声、何度も聴いて自然とメロディーが頭の中で流れる。心地よくて涙が出た。
どうしてもその人を生で見たくて頑張ってチケットを買った。

人生で初めてライブというものを観る、ワクワクと緊張と、いろんな感情が混じってソワソワしてた。
会場に入りソワソワしているとスピーカーからいつも聴いているあの声が聞こえてきた。
幕が上がりその人が飛び出てきて歌い始めた。

「あぁ…、、あの人だ」
思わず口に出た。間違えるはずがない天を流れる星のように美しく、夜道を照らす月のように優しい声。
思わず涙が出た。
ライブの中盤に彼はこんな事を語った。

「僕は歌に自信がなくて、でもこれしかなくて、、、周りに馬鹿にされて悪口を沢山言われた。でも、僕はこれでよかったんだ。これでよかったんだって思えるんだ。みんながいるから!!僕がやってきたことが正しかったって証明するにはやっぱりみんなが必要なんだ!」

涙が止まらなかった。それと同時に「僕もその景色を見てみたい」そう思うようになった。

そして僕の活動が始まることになる。



今日はこの辺で終わりにしようかなww
また気が向いたらこれの続きを詳しく書いていこうかなwww


今日はこの辺で筆を置くよ!
またのーー!!



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