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認知症になりたいですか?



「私はどうしてここにいるの?
お母さんはいないの?」

ある高齢の女性の方が私に
そう尋ねました。

認知症の方で時々不安に
なるのでしょう。


現在介護の仕事をしています。
以前携わっていた20年前の時とは
私自身気持ちが変わって
いることに気付きます。


自分が若い時は
どこかまだ他人事で、
正直「お年寄り」扱い。
幼い時の自分の
「おばあちゃん」と同じ。


私にはまだまだ先の話だな・・・
という気持ちで接していました。


でも今は、そう遠くない未来、
自分の親にも
介護が必要になってくる、


そういう自分事として
受け止めて接していることに
気付かされます。



ああ 私の母もいずれこのような
状態になるのかもしれない。
私もあと20年もすれば、
高齢者となり、
介護が必要になるのかもしれない・・・

そう思うと
入所者の方の今までの
人生、歴史、背景に思いを寄せて

尊厳を持って接していかなければ
と感じます。
果たして自分の親が、自分が
このような施設でこういう介護を
受けたいか?
そう問いかけてしまうのです。



「認知症」
は誰にでも発症する
可能性はあります。

私は絶対にならない!
自分の親もしっかりしてるから
大丈夫!
決してそんな事はありません。



現在65歳以上の高齢者のうち
認知症を発症している人は
推計15%で、2012年時点で
約462万人に上ることが
明らかになっています。


そしてその数が2025年には
730万人へ増加し、
65歳以上の5人に1人は認知症を
発症すると言われています。


全く他人事ではないのです。

ですが、一口に認知症と言っても
症状は様々です。

脳の認知機能の低下によって引き起こされる理解力、判断力の低下。
記憶障害、見当識障害、失語・失行・失認。

必ず認知症の症状として現れ、
徐々に重くなっていきます。
家族や本人はそのような症状が表れた時は、ショックですが
誰にでも起こりうることです。

過度におそれる事はありません。


ですがもしかして?という
症状が現れたら
早いうちに「物忘れ外来」
を受診し、「認知症」の検査を
することが大切です。

適切な治療、対応で
認知症の症状進行を遅らせる
ことは可能です。



また介護認定を受けておくことが
いざという時にスムーズな
介護サービスを受ける時に必要です。


認知症の症状改善に
精油の効能が認められています。

私は介護美容とともに
認知症予防の活動を
広めていきたいと考えています。



「生まれ落ちて死にゆくまで」

誰もが通る道です。
避けては通れません。


自分の老いてゆく姿が何となく想像できる、シニア世代に私も突入しました。
迫り来る老後を明るい気持ちで、
なるべくなら笑顔で迎えたいと思うのです。


先の女性の方とは しばらくお話を伺いながら、お母さんはだいぶん昔に亡くなられたこと、自身には娘さんが2人いることを思い出してもらえました。 
安心されたようです。 

その人の人生の最後に寄り添う仕事です。









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