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ダイ「ニ」ングメッセージの話。【みなとみらいで捕まえて】

【#55】20210824


人生は物語。
どうも横山黎です。


このチャンネルでは、作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。
是非、最後まで読んでいってください。


ということで、今回は鯨統一郎さんの著作『みなとみらいで捕まえて』から考える「やっぱりダイイングメッセージで犯人の名前より自分が伝えたいメッセージを書く方がいいよね」というテーマで話していきます。


☆みなとみらいで捕まえて


今、僕は『メッセージ』っていうダイイングメッセージを題材にした小説を作っているんですが、それならダイイングメッセージの小説を読んでおこうということで、今回紹介する本『みなとみらいで捕まえて』を読みました。


この本は、ダイイングメッセージの題材にしたミステリー短編小説が八話収録されています。
全部、ダイイングメッセージが遺された事件を捜査していくんです。

捜査するのは、神奈川県警の刑事二人なんですけど、この二人の掛け合いも愉快なので、とても読みやすかったです。

ユーモアミステリーという部類に入るのかなあ。

だから、全体的にコメディ要素が濃いんですよね。


ダイイングメッセージではなく、

ダイ「ニ」ングメッセージとか、ダ「ンシ」ングメッセージとか、

様々なバリエーションのある謎が出てきます。


この時点で、「ネタじゃん」って思っちゃうかもしれません。
あのお、その通りです(笑)


基本、ネタです(笑)


事件の真実も、「え?それ本当?」みたいなものもありました。


とはいえ、さっきもいったとおり、読んでいて楽しいし、エンターテイメント小説として読む分には十分読みごたえがあると思います。



☆ダイイングメッセージはやっぱりさあ…


でね、僕が今回取り上げたいのは、コメディがどうとか、そういう話ではないんですよ。


じゃあ何かって言うと、


ダイイングメッセージの話って、やっぱり「犯人の名前を示す」ことが前提にあるよねってことです。


多分、ダイイングメッセージに対する一般的なイメージってそうですよね。

血文字で「山田」って書くみたいな。

でもそれじゃつまんないから、なんかよくわからない暗号が遺されていたみたいな。

でもね、人生最後の瞬間に、まわりくどい複雑なことを考えられるほど人間ってよくできていないと思うし、そもそも犯人の名前を書くという発想になるのか?という疑問も浮かびます。

少なくとも、僕はそうです。


最後の言葉なんだから、自分が本当に伝えたいことを伝えた方がいいし、
大切な人に対する思いをメッセージにした方が絶対にいいじゃないですか。


この本の中でも、そういう話あったんですよ。


自分の言いたいことを遺す、思っていることを遺すっていう話が。


僕は、犯人の名前を遺すよりも、自分の人生をかけた最後のメッセージを遺す方が好きです。

最終的には、好みの問題になってしまいますが、僕だったらこう考えますという話をさせていただきました。


でね、あれこれわがままを言っているだけじゃ仕方がないから、だったら自分が納得のいくダイイングメッセージの話を書いてやろうと思って、今作っているんです。

それが、冒頭でも少し触れましたが『メッセージ』という小説です。


ネタバレをしてしまうと、
この作品で出てくるダイイングメッセージは「I love you」です。


最愛の人に伝える思いです。


でも、単にそう書いてしまったらミステリーとして成り立たないので、ちゃんと成立するように少ししかけを作っています。


そして僕は、このネタを共有して、みんなからの意見を募りながら物語をつくっていきます。

一言でいえば、「共同制作」ですね。

興味を持たれた方は、是非、下の記事をご覧になってください。



ということで最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
横山黎でした。


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