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16,000円のコースランチを食べても、タンク3本分の感動は得られないと悟った誕生日

今日、誕生日だったのでひとりでコースランチを食べに出かけた。

大人になりたくて

1000円そこそこのランチでも充分美味しくいただいているのだけれど、37歳になったことだしちょっと背伸びしてみようじゃないか!と思い立って、16,000円のステーキランチを頂いた。

美味しかった、確かに美味しかった。お肉のソースの種類が多過ぎて(5種類くらいあったかな)、80gのお肉ではすべてのソースで味わうことはできなかった。

どうやって食べたらいいのか分からず、5種類中で3種類使えたかどうかもわからない有り様…

まぁ、なんとなく『ホンモノの味』を自分のお金で食べてみたかったわけ。それが『大人』ってものなんじゃかいか?と思ったりして。

結果、想像したような「ホンモノがわかる大人」にはなれなかった。肉は肉でしかなかった。

別に1,000円ランチでも感動の大きさはうたいして変わらなかった。

16,000円あったら3本潜れたじゃん

16,000円って、伊豆海洋公園のタンクの3本分じゃないか...?と思って店をあとにした。

私は心の底からダイバーになっているようだ。とにかくダイビングが好きなのだ。

残念ながら、16,000円のランチはタンク3本分の感動を超えなかった。
3本潜ったら...
何回カエルアンコウに出会えるだろうか?
何分潜っていられるだろうか?
何回ハンマーの群れにチャレンジできるだろうか?

3本めがいちばんリラックスして潜れるのに。

そう思ってしまったのだ。

タンク3本の時間には、大きな感動と発見と非日常がある。私にはその方が遥かに価値があると思った。

削除した自己紹介文を思い出した

サクッと食べ終わってしまったランチに16,000円を払うのはなんとなくもったいなかったが、ひとつ勉強になった。

私の人生こプライオリティは【食事<ダイビング】であることに改めて気づかされた。

以前、私はTwitterの自己紹介文に「3度の食事より、ダイビングが好き」と書いていた。なんの根拠もなく適当に書いた自己紹介文だったが、紛れもない事実だった。

今は削除してしまった一文。またそれを復活させよう。

そんなことを思いながら、ひとつ歳を重ねた。

終わり

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