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ポンコツな奴ほど可愛いのに自分のポンコツを晒せない矛盾について
世の中には数多くのポンコツ人間がいる。私の同僚にももちろんいる。
愛すべきポンコツ後輩
その愛すべきポンコツ後輩の生態は、
競馬が大好きで、買った負けたで一喜一憂している
もちろん競馬で負けた日はストレスフルになって浴びるように酒を飲む
酒を飲みすぎていつもお腹を下している
ノリで買った株の含み損をかかえたまま、売れずにガチホし塩漬けしている
ソロ活好きでひとり焼肉とひとりラーメン屋を繰り返すあまり妻に浮気を疑われているのを分かっていながら放置している
チェーンスモーカーなのに、肺がんになるのではと不安がっている
とてつもなく変な奴である。とにかくひたすら競馬して酒を飲んでいれば良いらしい。
このポンコツ後輩のスゴイところは、自分のポンコツ具合を包み隠さずに曝け出しているところである。
彼はいつも笑顔で言う。
『なんもないのは暇なんで、なんかありゃいいっしょ』
つられて笑えるのに、自分は?
彼はいつもヘラヘラと笑うから、私までつられて笑ってしまう。
これはスゴイ。ひとを笑顔にさせてしまうなんて。
こういう人がすごい。でもちょっと考えてみると、この人がすごいのではなくて、私とこの人との相性がいいのではないか?この人だから嫌味なく、素直な自分になれるのではないか?
彼は自分が好きなこと(酒と競馬)をちゃんと知っていて、それが良いとか悪いとか思ってないのかもしれない。だからなんでもオープンになれるのかも。
酒と競馬とだけ聞いたら『え?』ってなるのは他人の勝手な思い込みだもん。本人は好きなんだもん。だからいいじゃん。
じゃあ自分だったら?ホントに素直に自分の心を曝け出しているのかな?
もしかしたら、カッコつけたい私のような人は素直な自分を曝け出せないのかも。ホントに好きなことをちょっとでも否定されたり、受け入れられなかったらとんでもなく傷つくもん…怖いよね。
人のポンコツを受け入れられるのだから
自分のポンコツを曝け出せないからといってそれが悪いわけじゃない。それはそれで防衛本能だったりするのだから。
だけど、たぶん…曝け出しちゃっても大して人生には影響ないのかもしれない。
私が後輩のポンコツを笑えるのと同じように、人も私のポンコツも笑ってもらえるかもしれない。
ポンコツを受け入れて、ポンコツを曝け出す。楽な気持ちで生きるってそう難しくないのかも。
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