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非コミュ障が撃沈した話

わたし、他人とのコミュニケーションには大変自信があるのだけれど、時に激しく空回りすることがあるのね。

今日は喫茶店の常連になりたくて、店主に話しかけたら撃沈したって話。

職場近くに喫煙可能な喫茶店を見つけたので入ってみたの。その喫茶店内は5-6人の座れるスペースがあって、4人分はカウンター席。ターコイズブルーの壁で、椅子は淡い黄色。たぶん、この椅子の元はカラシ色だったみたいだけど今はもう色褪せてた。

賑わう商店街の真ん中にあって、店前の人通りは多い。食事のメニューはなくて、ブレンドコーヒー、ウィンナーコーヒー、カフェオレなどのコーヒードリンクのみを提供している。

私がその小さな喫茶店に2回目に訪れたときのこと。

新しいモノ好きな私としては「1か月に2度、同じ店に入ったら2回目は常連客でしょ♡」と思っているのだが、そうではないみたいなの。当たり前だなんだけど。

自信があったのに

店主と客の会話は往々にして『絶対的な雑談』であって、この会話によって仕事を成功させたいという目的もなければ、この人と付き合いたい!相手がどんな人なのか知りたい!なんて強い思いもない。

この会話に生産性なんて求めてないの。

私はコミュニケーションに自信がある。人見知りもしかないし。年代も性別もシチュエーション問わず会話を弾ませられる自信がある。

なんなら言葉がまったく通じない外国(ハンガリーとかメキシコとか)でもゴリ押しの日本語でコミュニケーションは成立してた。
取れてなくても無理やり意思疎通できてることにする。困ることはなくて、万事オッケーだ。

だから、私はコミュ障じゃない。

※余談だけど、コミュ障の反対言葉があったら…と思って調べてみたら、『フレンドリー』とか『社交的』とか味気ない言葉しかなくて愕然としている。なんかもっとウィットに富んだネーミングが欲しいよね。

話を元に戻そう。店の客と店主の会話なんてホントにただの言葉のやり取りなのだ。

とはいえ、知らない者同士の会話なのだから、探り探り、私は喫茶店の店主に話しかけてみた。

勇気を出して。
私『タバコが吸える飲食店て珍しいですよね』
店主『そうなんです、喫煙できるお店はこの界隈だとうちだけですね』
••••終わり。

私『いつからお店やってらっしゃるんですか?』
店主『うーん、7-8年前かな?もう忘れました』
•••終わり。

店内にガラガラと音を立てている機械があったので、聞いてみた。
私『この機械はなんですか?珍しいですねー』
店主『豆を挽く機械です』
…終わり

え?!全然会話続かないんですけど?!なんで?!
え?なになに、同じ店にいてコーヒーという明らかな共通点があるのに、ダメなんですか?!

なんか…不発なんですけど?!

距離感ミスったか?

おそらく、店主は話したくなかったのだ。『くだらない会話よりも、俺のコーヒーを黙って飲め』というサインだったんだと思う。

私が土足で店主テリトリーへ入ってきたことに警戒したんだろう。いや、土足ってほどじゃなかったと思うんだけどなー…
スリッパくらいの感覚だと思うんだけどなぁ。

どう思う?

まぁ、喫茶店の店主がみんな『フレンドリー』なわけではないのだろうし、あえてお客の会話に踏み込もうとしない人もいるのだろう。

でもなんか、お店の雰囲気が気に入ってただけにちょっと残念。私のキャラがお店に馴染めてないのが寂しい。

そんなこともあるさ


コミュニケーションには自信があると豪語したものの、この手の空振りや撃沈はよくある。結構、距離感の詰め方をミスることがある。

さらには相手に嫌な思いをさせてしまうこともしばしばある。結構頻繁にあるっぽい。その時はさすがに反省しているけどね。

長所とは思っていても、諸刃の刃っていうのかな。自信のあるスキルも緩急つけて全面に押し出したり、ちょい出ししてみたりして使いこなしていけたらいいなぁ、と改めて思い直している。

終わり

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