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妊娠・出産・他業種からの転職。好きを仕事にする平理沙子さんが書き続ける理由。

「転職したいけど一歩踏み出せない」
「今の仕事に満足しているわけではないのに、なんとなく続けている」

こんな悩みを持っている方は少なくないのではないでしょうか?

自分の現状に満足できていない人にこそ読んでほしい、好きを仕事にしている人にお話を伺う「one's story」

第一回目は、朝活コミュニティ「朝渋」で知り合った、フリーランス広報・ライターの平理沙子さんにインタビューしました🎉

昨年の夏からシンガポールで生活を送る理沙子さん。大手企業での営業職や妊娠・出産を経て、フリーランスで広報・ライター職に。海外へ渡ってもライターを続ける理由をお伺いしました。

プロフィール
平理沙子
東京大学卒業後、新卒で娘を出産した一児の母。営業畑から2016年にIT企業での広報にジョブチェンジし、2018年にフリーランスとして独立。複数社で広報やライターを担当した後、2020年8月からはシンガポールに在住し、シンガポール情報や女性の健康課題、フェムテックに関する話題を中心に執筆活動中。

営業・広報・ライター、さまざまな職種を経験した20代

——現在のお仕事内容を教えてください。

シンガポールの日本人向けwebメディアやフリーペーパーを発行する企業でwebライターを行っているほか、日本のwebメディアのライティングも担当しています。

——シンガポールのwebメディアでは具体的にどんな内容の記事を執筆していますか?

生活情報が主です。例えば、季節ものであれば「クリスマスのおすすめ情報◯選」など。

他にも美容室や飲食店のレビュー記事など、実際に施術を受けたり、飲食店に食べに行ったりして、取材をして記事を書くこともあります。

——お仕事を通じてシンガポールのお店や情報を知ることもできそうですね。

そうですね。仕事がきっかけで情報を得ることも多いです。「どこに出かけようかな」と迷っているときに参考になることもあるので、助かっています。

——理沙子さんの日本でのキャリアをお伺いさせてください。

大学を卒業後、新卒で楽天に入社して営業職を経験しました。妊娠したことをきっかけに入社半年で退社し、1年間は妊娠・出産のために休職して。

産後3〜4ヶ月の頃、同期が社会人2年目となったことをきっかけに、「私には赤ちゃんはいるけど、社会的な肩書が何もない……」と焦りを感じました。

それから派遣会社に登録し、外資の医療機器メーカーで営業職として働き始めます。育児に理解のある会社で、派遣社員から社員になり2年ほど勤めましたが、「もっとスキルを身につけたい」と思い、その後DMM.comに転職。

オウンドメディアの編集アシスタントの採用情報が出ていて、もともとDMM英会話のユーザーでもありましたし、昔からブログを書いていたこともあったので、はじめは編集職に応募していたんです。面接のときに広報のポストも空いていると言われ、営業経験を活かしたいと思い転向したのが広報職のきっかけです。

——では、広報職は意図していなかったけど、機会があったからジョブチェンジしたという感じですか?

まさにそうですね。広報の仕事自体もあまり知らず、広報になりたかったわけでもなく。たまたまポストが空いていたのでやってみたら、自分に合っていたという感じですね。

——ライティングは昔からされていたのですか?

昔から自分でブログを書いたり、DMM.comでも広報としてオウンドメディアで記事を書いたりして、ライティングには縁がありました。DMM.comでは、2年間で30人のユーザーインタビューを執筆しました。私自身、他の人の話を聞くと鼓舞されるところがあるので、やっていて楽しかったです。

あとは、広報のメイン業務の一つにプレスリリースの執筆があったり、メディアに営業するときにもメールや企画書でアプローチしたりしていたので、広報をやりつつもライター的な仕事も多かったです。


書くことは私にとって「呼吸」

——昔から書くということは好きだったんですね。

好きですね。「呼吸」みたいに書いてます。

——呼吸!素敵です。そう気付いたのはいつ頃ですか?

DMM.comで広報として働いていたときに、PR会社の方がコンサルに来てくれて、広報のことを教えてもらったり、アドバイスしてもらったりする場があって。その方に「平さん、プレスリリース書くの上手いよね!」と言われたときに、「書くってスキルなんだ!」と認識しました。

——ではそれまでは無意識で書いていたんですね。

無意識でした。

バズらせる力があるわけではないけど、無理せず継続的にできているという意味では、私にとって書くことは「呼吸」なのかなと思います。


仲間に後押しされてフリーランスへ

——会社員からフリーランスへ転身するきっかけは何だったんですか?

DMM.comに2年ほど勤めた頃、旦那の海外転勤が決まり、自分の名前で仕事ができたほうが海外でも職に困らないと思ったのがきっかけの1つです。

もう1つは、その頃入っていた朝活のコミュニティ「朝渋」にフリーランスのメンバーがたくさんいて、自分にもできるかもと思いチャレンジすることに決めました。

DMM.comの広報をする中でもフリーランスのライターさんやデザイナーさんに依頼することもあって。自分の名前で仕事をするって仰々しく聞こえるけど、意外とみんなやっているんだなと気付いたことも大きかったですね。

——周りにフリーランスの人が多かったっていうのが後押しになったんですね。

かなり後押しになりました。

「自分の名前で仕事しよう」と発信してるインフルエンサーも多いですが、バズらせたことがあるからできるんでしょ、と思っていたんです。身近にフリーランスの人が増えてきたことで、「私にもできるかも」「そんなに難しいことじゃないのかも」と思いました。


書くことが自分には合っていると思える

——理沙子さんが広報・ライターを続ける理由ってなんですか?

やりたいこと・できること・すべきことの3つに当てはまるのが広報・ライターだからです。

死ぬまで絶対続けたい!というような強い意志があるわけではないけど、3つが重なっていて自分には合っているから続けています。

——書くことに悩んだり、行き詰まったときのモチベーションはありますか?

「今日はもういいや」「締め切りがやばい」となるときもあるけど、やっぱり私にとって書くことは「呼吸」なんですよね。好き嫌いを超えてやっていて、仕事では行き詰まることもあるけど、プライベートのnoteやTwitterは書かずにはいられないんです。

SNSに関しては仕事でもないし、頼まれてやっているわけではないけど、自然と書いてしまっています。3〜4年前にそのことに気付いて「私は書かずにはいられないんだ」と意識しました。

でもシンガポールに来てすぐの頃は余裕もなくて、ブログやSNSもあまり更新できませんでした。そんなとき、現地で食用ラップを購入したら、全然切れなくて泣けてきたことがあって。そんな些細なことで涙が出たときに「自分やばいのかも……」と気付いて、noteに不安なことを書き綴ってみたら客観視できたんです。

書いてみると何もできていないと思っていたけど、買い物には行けたんだとか発見があって。自分を俯瞰して見る手段として、私にとって書くことは意味のある大切なことなんだと気づきました。

——Twitterやnoteなど仕事ではない「書く」は理沙子さんにとって思考を整理する役割もありそうですね。

そうですね。自分を客観視する場になっていますね。


「書く」を仕事にするために

——フリーランスや広報・ライターを目指したいけど、一歩踏み出せない方に向けてアドバイスをお願いします。

1つは、よく言われていることだけど書いてみること。今はブログ・note・Twitterとか簡単に始められるように整っているから、書きたいと思ったこと・自分の興味のあることを書いてみるというのはやった方がいいと思います。

もう1つは仲間づくり。私にとっての「朝渋」のように、フリーランスの人が集まっていそうなコミュニティに入ってみると、「自分にもできそう」と思えるかもしれないし、逆に「こういうところ大変そうだからやめておこう」という気付きもあると思います。

——まずはやってみることが大切ですね。

ライターとして応募するときにもポートフォリオがあった方が分かりやすいし、名刺代わりになるので、自分の書いた記事を溜めておくのは大切ですね。その方がお互いのミスマッチも防げると思うので。


ライティングで描く未来

——最後に理沙子さんの今後のプランや目標を教えてください。

実はもともとジェンダーギャップに興味があって。私、人より子どもを産むのが早かった分、社会人生活=ワーママ生活なんですよね。子育てする中で、ジェンダーギャップのもやもやに直面することも多かったんです。

なので書くことを通じて、ジェンダーギャップの問題を少しでも解決したいなと考えています。

今もフェムテックに関する記事を書いたり、女性議員のインターンをしたりしていて、直接的に力にはなれなくても応援できたらと思っています。

書くことプラスアルファで、ジェンダーギャップを埋めるアクションを起こせたらいいなと考えています。

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編集後記

新卒で入社した会社を半年で退社し、妊娠出産を経て、好きな仕事を手にした理沙子さん。

「フリーランスやライターに憧れているけど、何からすればいいのか分からない」
「なんとなく続けている今の仕事から脱却したい!」

そう悩んでいる方は、まず自己表現をするところから始めてみてはいかがですか?noteやTwitterといったSNSを使って手軽に発信をする、スモールステップからチャレンジしてみましょう!

「具体的にやりたいことがある」「キャリアアップしたい」という方はオンラインスクールの利用もおすすめです。

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