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新卒3年目で病院から地域へ。リハラボで描く私のキャリアデザイン|理学療法士・安田美乃里さん

リハラボで活躍するスタッフへのインタビュー企画。今回は、リハラボ訪問看護リハビリステーションに就職して3年目の理学療法士・安田美乃里さんにお話を伺いました。本記事では、訪問リハビリに携わろうと思ったきっかけやリハラボの教育体制、訪問リハビリの実際についてご紹介します。

■ 安田 美乃里(やすだ・みのり)氏
宮城県出身。2017年仙台青葉学院短期大学卒業後、東京都大田区の回復期病院に2年弱勤務。2019年1月リハラボに参画し、現在は、リハラボ訪問看護ステーション中野富士見町店で、訪問リハビリ業務に従事。


理学療法士としての第一歩


ーー 安田さんが理学療法士を目指したきっかけを教えて下さい。
学生時代、スポーツ中の怪我で理学療法士にお世話になった経験から、理学療法士という仕事があることを知りました。将来は資格を取得し安定した職業に就いてほしいという両親の思いもあり、高校の通学路にあった理学療法士の資格が取得できる短大に、半ば思いつきで受験しました。

ーー 学生時代に力を入れたことはありましたか?
学生時代は、とにかくバイトばかりしていました。飲食店やショッピングモール、サーカースの売り子などのイベントバイトを通して、社会勉強をしました。その他、国家試験の勉強にはかなり力を入れました。国試対策チームのメンバーとともに、毎日朝から晩まで勉強に励みました。日中学校で勉強し、それでも時間が足りないときはハンバーガーやさんに移動し、夜遅くまで勉強しました。当時はとても大変でした、今振り返ると良い思い出です。

ーー免許取得後の歩みについて聞かせて下さい。
学生時代の実習中に訪問リハビリを見学させていただいたことで、在宅領域にはとても興味をもっていました。しかし、新卒で働ける場所は少なく、病院で経験を積んだ後に行った方が良いというアドバイスももらったため、まずは病院に務めることにしました。

大学までずっと実家で暮らしていたので、「就職では東京に出よう!」と考え、関東の回復期病院に就職。その病院は、患者様の8割が整形疾患でした。30人の同期とともに切磋琢磨しながら、理学療法士として経験を積んでいきました。


リハラボとの出会い

ーー病院に就職した安田さんが、リハラボに転職したきっかけは何だったのでしょうか?
いずれは地域に出たいー。その思いは、病院に就職しても薄れることはありませんでした。就職して2年目の秋頃には、訪問リハビリに携わることのできる職場を探しはじめていたと思います。

当時、臨床経験が浅いセラピストを採用している訪問看護の事業所は、都内ではほとんどありませんでした。リハラボが出していた雇用条件も僅かに経験年数が足りない状況ではありましたが、どうしてもリハラボで働きたいという熱意をお伝えし、就職することが決まりました。

ーー現在の仕事内容について教えて下さい。
1日4〜6件訪問し、それぞれの利用者様とご家族のニーズに合わせたリハビリを計画、提案、実施しています。また、必要に応じてケアマネージャーと相談しながら福祉用具などの選定をすることもあります。多くの職種と連携し、一人の利用者さんを包括的に支援しています。

ーー回復期病院から在宅に転職し、ご自身の中で変化したことはありましたか?
回復期病院と比較して、維持期や終末期の利用者様はリハビリのゴール設定が難しく、ご逝去がサービスの終了地点になる場合が幾度となくあり、最初は戸惑うこともありました。

家と病院というリハビリを提供する環境の違いが、私のリハビリテーションに対する考え方を大きく変えました。病院では、自分の手技により患者さんを「治療する」という側面が強くありましたが、在宅ではその人の「生活に合わせる」ことが大事になります。

そういった視点は、日々の業務や症例報告会などを通して学んでいきました。リハビリ以外の時間をどう過ごすかをポイントに、日々の行動を把握した上で、自主練習や環境調整をおこないます。


教育体制や学習支援制度について

ーーリハラボの教育体制や学習支援制度について教えて下さい。
まず、教育体制としては、はじめの1ヶ月は先輩に同行しながら仕事の流れを覚えます。加えて、カルテ整理などの事務仕事を手伝いながら介護保険の制度について学んでいきます。日々先輩に相談しながらではありますが、入職して2ヶ月目には独りで訪問に行くようになります。

自宅に一人で訪問するにあたり、最初のうちは「もし緊急事態が起こっていたらどうしよう」とインターホンを押すまでドキドキしていましたが、緊急時のマニュアルは社内でしっかりとしたものが作成されているため安心できました。

その他、学習支援制度は手厚いと聞いています。資格取得を目指した先輩は、その過程でかかった費用のほとんどを会社にサポートしてもらったそうです。他の方も同様です。学んだ内容を持ち帰り、社内に還元することでさらにサポートしてもらえるそうです。


ーー 職場の雰囲気はどうですか?
スタッフ同士、かなり仲が良いと思います。昼休みや終業後はいつも他愛もない会話や笑い声で溢れています。

やりがいと今後の目標

ーー日々のやりがいや、最近、嬉しかったことなどエピソードがあれば教えて下さい。
利用者さんのなかには、気持ちが内向きになっている人も多くいらっしゃいます。入院中は退院という目標があって一生懸命頑張れる人も、いざ退院すると、訪問で伺っても「もういいの」と言われることがあります。退院後に目標を見失い、モチベーションが低下してしまう。これは、決して稀なケースではありません。

しかし、そんな方でも長期間毎週会っていると親密な関係を築くことができます。「先生」と呼ばれつつも時には「孫」のような不思議な関係性で、利用者さんを支えられていると実感出来る時はとても嬉しいです。

ーー今後、挑戦したいことや目標はありますか?
パーキンソン病や脊髄小脳変性症の人と長く関わることが多いので、難病について勉強していきたいです。

また、私はワークライフバランスも大切にしています。今は、「目指せ、20代で47都道府県制覇(現在35都道府県)」ということで日本全国を旅行しています。楽しみがあってこそ、日々の仕事も頑張ることができています。

ーー地域リハビリテーションに興味を持っている方に向けて、メッセージがあればお願いします。
在宅の現場は、急性期や回復期のように著しい身体機能の回復というのは見えづらいため、回復過程にやりがいを求める方には多少、物足りなく感じることもあるかもしれません。しかし、病院の患者さんの人生は「退院」がゴールではありません。その先の生活や人生の最期をより良く、その方らしく過ごしていただくために私たちが存在しています。もし、在宅に少しでも興味のある方はまずは一歩を踏み出してみませんか? 一人の人と深く関わることのできるお仕事は、とっても面白いですよ!





以上、今回はリハボラの訪問看護部門で働くリハ学療法士の安田さんにお話を伺いました。訪問リハビリに携わろうと思ったきっかけやリハラボの教育体制、訪問リハビリの実際について知ることができました。病院理学療法士から地域に飛び出すイメージがついた方も多いのではないでしょうか。安田さんの今後のさらなるご活躍を応援しております。安田さん、ありがとうございました!

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