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デスクワークの姿勢を矯正!姿勢のプロが伝えるカンタン姿勢矯正

こんにちは、理学療法士のりはかぶらっこです。

 

この記事を読まれている方々には、肩こりや腰痛でお悩みの方が多くいらっしゃるかと思います。

その問題はデスクワーク中の姿勢にあるかもしれません。

 

姿勢のプロである理学療法士が、人間の骨格から考える最も楽な姿勢をお伝えします。

・楽な姿勢とは筋肉や関節に負担がかからない姿勢
・デスク周りの環境をちょっと変えるだけで仕事効率アップ!


人間の構造から楽な姿勢を考える

 

デスクワークの姿勢を語る上で、人間の構造から楽な姿勢を考える必要があります。

人間にとっての楽な姿勢とは、筋肉や関節に無理な負担がかかっていない状態
のことを言います。

 

物体には重心というものがあり、人間にも重心があります。

 

人間の上半身部分の重心は第7〜9胸椎あたりにあります。

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重心は重心線の上に位置していることで、筋肉や関節に無理な負担をかけずに姿勢を保つことができます。

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重心線より後ろに重心があると、体が後ろに倒れてしまいます。

そうしないためにお腹側の筋肉が働いて、姿勢を保ってくれています。

同様に、重心線より前に重心があると、体は前に倒れてしまいますので、背中側の筋肉が働きます。

デスクワークでの楽な姿勢とは?

 

デスクワーク中の姿勢を振り返ってみましょう。

 

背中が丸まっていたりしませんか?

 

本来、人間の背骨は上記の図の通り、S字に曲がっています。

この姿勢が自然体で楽な姿勢となります。

 

デスクワークをしているとどうしても前屈みとなり、背骨の形に無理が生じてしまいます。

そこで、デスクワーク環境を設定する必要があります。

椅子と机の高さ

 

姿勢を正した状態で座り、膝関節、股関節は約90度となるように座ります。

 

机が高すぎる場合は座面を高くするようクッションを使用します。

足が浮きそうなら、ダンボールなどで踏み台を使用します。

椅子と背中の間にクッション

 

背中を過度に丸まらないようにするため、拳一個分くらいの厚みがあるクッションを椅子と背中の間に挟みます。

 

バスタオルを丸めても代用できます。

これで正しい背骨の形を整えます。

腕の重さをとるクッション

 

片腕の重さは体重の約6.5%といわれています。

体重50kgの人は片腕3.25kgです。

 

腕というのは首や肩まわりの筋肉の力によって体からぶら下がっています。

そのため、デスクワーク中に腕の重さを取らないで作業していると、肩こりが起きやすくなります。

 

クッションを肘置きにして腕の重さをとってあげましょう。

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実は視力も関係している

 

パソコンの画面が見えずらく、知らず知らずのうちに首を前に突き出してはいませんか?

この姿勢では首や肩まわりの筋肉を過剰に使い過ぎてしまいます。

 

頭の重さは体重の約7%といわれています。

体重50kgの人は3.5kgです。

 

結構な重さのものが体のてっぺんに付いているのです。

 

視力の問題で頭を突き出していては、首、肩に相当な負担がかかります。

これでは、いくらマッサージや整体にかかったとしても視力の問題で仕事中、無理な姿勢をしてしまい、いずれまた肩こりが生じる可能性があります。

 

まずは適切な視力の矯正も大切です。

まとめ 

・椅子や机の高さを調整する
・背骨の形に合わせるように腰にクッションを使用
・腕の重さをとるように肘の下にクッションを使用

肩こりや腰痛などの原因は日常生活の中に潜んでいることが多いです。

 

それは仕事中のデスクワークでも言えることです。

 

労働時間が8時間だとしたら、1日の1/3もの長い時間、無理な姿勢をしている可能性があります。

 

仕事をする上で、体が資本という基本的なことを忘れずに、健康にも意識を向けられれば、仕事の効率もアップするかと思います。

 

自分の体をお大事にしてください。

痛みがあまりにも強い場合は我慢せずにお近くの整形外科に受診することをお勧めします。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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