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【健康】日常動作を運動に!正しい階段の上り方

こんにちは、理学療法士のりはかぶらっこです。

 

 

今回は運動効果も期待できる階段の正しい上り方をご紹介します。

 

正しい上り方なんてあるの?なんて思われるでしょうが、

姿勢や動作を見るプロである理学療法士が詳しく解説していきます。


何気なく使っている階段ですが、一つ意識するだけで、疲れにくく、体も痛めにくい効果が期待できるでしょう。


運動を意識した正しい階段の上り方とは?

 

そもそも階段の上り方に正しいも間違いもあるのかというところです。

 

しっかり間違いはあります。

 

階段を正しく上れないと、

・余計な力を使い、疲れてしまう
・膝や腰を痛めやすい
・脚が太くなる
etc...

上記のような問題が発生する可能性があります。

 

解説する前に、人間の骨格構造について確認しておきます。

大昔、人は階段で生活していた?!

 

階段、すなわち岩場など段差の多いところで人は生活していた可能性があります。

 

岩場で生活する動物は四つ足で、駆け上ったり駆け下りたりしています。

 

人は手に物を持って、二足歩行ができる生き物です。

 

そのため、他の動物と違い、二足歩行で不安定な岩場を上ったり、下りたりしなくてはなりませんでした。

 

二足歩行で、かつ岩場などの段差を上り下りできる方法は、

 

股関節の柔らかさとお尻の筋肉の使い方

に、秘密が隠されています。

 

動物と人の骨格を比べてみましょう。

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両者とも、後ろ足に着目してみます。

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前に進もうとするとき、人は股関節を体の軸に対して後ろに反らすことにより前進できます。

 

人は股関節を柔らかくし、お尻の筋肉を使って脚を後ろに蹴ることで前進したり、段差も上れるようになりました。

 

ここで話を戻して、正しい階段の上り方を解説します。

健康を保つ!正しい階段の上り方


階段を上るとき、膝ではなくお尻の筋肉を意識する

 

お尻の筋肉とは大臀筋(だいでんきん)と呼ばれる筋肉です。 

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主に、脚を後ろに蹴り出す働きをしてくれています。

 

大臀筋は人体の中でも比較的大きい筋肉です。

 

大きい筋肉なので、力が強いです。

 

 

しかし、この筋肉をうまく使えていない人が多くいます。

 

まずはお尻に意識を持っていきましょう。

階段を中途半端に上らず、膝や姿勢を伸ばして上る

 

大臀筋を効率よく働かせるためには、膝や姿勢がしっかりまっすぐに伸びていないといけません。

 

腰が曲がった状態では膝が伸びきらず、脚が後ろに蹴り出しにくいので、大臀筋がうまく働きません。

 

膝が曲がった状態なので、膝の筋肉を過剰に使い過ぎてしまいます。

 

これは膝を痛める原因となります。

 

しっかり姿勢を良くした状態を心がけます。

階段は無理して下りなくて良い

 

階段を下りるときは、無理に使わなくてもよいと思います。

 

階段を下りるときは膝周りの筋肉を主に使います。

 

普段から運動をしていて、膝も鍛えられているのならいいですが、体重が重かったり、膝の筋肉が弱い人は、自身の体重を支える衝撃に膝が耐えられません。

 

無理せずエスカレーターかエレベーターで下りましょう。

まとめ:健康を保ちつつ、運動を意識した階段の上り方


・人は股関節を柔らかくすることで階段が登れるようになった
・大きい筋肉である大臀筋を意識しながら、しっかり脚と姿勢を伸ばして階段を上る
・健康のためだからといって、下りるときは無理せず階段を使わなくてもよい

身の回りの環境から人は影響を受けながら生活しています。

 

階段や道の凹凸、椅子の高さや形など。

 

それらの環境に体を合わせて生活しているので、姿勢も環境によって変わってきます。

 

ただ、環境を調整したり、姿勢を意識したりすることで、良い姿勢を保ち、体への負担を減らすことができます。



健康のための運動で、逆に体を痛めないように、お尻の筋肉を意識して階段を上ってみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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