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#2 戦略には順番が大事という話

 2月決算の弊社では、この時期になると、当期の決算を意識しつつ、事業部ごとの来期の戦略を整理し始めます。ちょうど先日、役員陣でリハビックス2019'事業戦略について話し合ったところです。

 戦略とは早い話、成し遂げたい何かがある時に、それを上手いこと成し遂げる(=成功させる)ための作戦のことなので、経営陣に限らず仕事をしている全ての人にとって、何がしかの戦略を考える機会があると言えます。
 そして戦略を考える時に、その中身にこだわるあまり軽視してしまいがちなのが、戦略の優先順位を決めることです。

  リハビックスの成長戦略

 例えばリハビックスでは、「清潔さや安全性などのサービス品質の追求」「アセスメントやモニタリングの質などの専門性の追求」「多店舗展開・規模の追求」「地域連携の促進」などを成長に必要な戦略と位置付けています。

 全部大事なのですが、下の図の通り、

❶サービス品質→❷専門性→❸多店舗展開→❹地域連携

の順番で大事と言っています。
 施設の清潔さや安全性をおろそかにしたまま職員の専門性を高めてもダメ、職員の専門性を高める努力をせずに店舗を増やしてもダメ、なわけです。つまり、せっかく考えた良さげな戦略も、力を入れる順番を間違えると上手くいかないという話です。

 これは、日本マクドナルド前社長の原田泳幸さんがご著書で説明されていた考え方です。当時低迷していたマクドナルドの業績を回復させるために原田氏は「100円マック」→「えびフィレオ(値上げ)」→「メガマック」→「クォーターパウンダー」の戦略を、この順番で打ちました。100円マックを実施してまずは遠のいた客足を回復させ、その上で少しずつ客単価を上げつつ、高価格商品を投下していくという順番であり、100円マックの前にメガマックではダメなのです。

 戦略の順番を決めると成功までのストーリーが明確になるので「これでいけるはず!」という自信が持てますし、途中で上手くいかなくなったら、一つ前に戻って確認すれば良いのでブレません。リハビックスの場合は、ダメな時は図の1番下の❶サービス品質、つまり店舗が清潔に保たれているか、書類の整理は出来ているかなどの凡事を見直すことになります。

 さて今年は去年に引き続き、❷専門性を向上していくための策を重点的に多く投下しつつ、更に❸次の店舗や他事業の開設を検討していく感じです。無論、❶は最も大事な土台の戦略として継続、大事にしていきながら。です!

#介護 #通所介護 #デイサービス経営 #経営戦略 #戦略の順番 #原田泳幸 #マクドナルド

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