肩峰下疼痛症候群(SAPS)パラダイムシフトの解釈
久しぶりのnote投稿です。
これから朝の7時頃に3分程度で読める記事を投稿していこうと思います。
さっそくですが
肩峰下疼痛症候群(SAPS)ここ数年耳にすることが多くなりました。
最近は、肩峰下インピンジメントでは無くて肩峰下疼痛症候群って言うんだなぁとこのパラダイムシフトをあまり深掘りしていなかったので今回まとめてみました。
1972年Charles Neerによって肩峰下インピンジメントが提唱されました。
長年この診断名が多く使われてきましたが
「インピジメント」は診断では無く単にメカニズムを説明するものであるという意見が主流になり
2014年にDiercksらによって肩峰下疼痛症候群(Subacromial pain syndrome)が提唱されます。
インピンジメントはメカニズムの説明に留まっており、これをより包括的に表現する事がSAPS提唱の趣旨です。
2014年の文献で詳しく記載しているものがあります↓
と定義されています。
そしてここに既存の病名は何が含まれるのかという論争の結果
肩峰下滑液包炎
石灰性腱炎
腱板腱症
腱板断裂
上腕二頭筋腱症
腱板変性症
などの肩峰下構造に関するすべての疾患を組み込んでいるとされています。
そして今まで使われてきたインピンジメントという表現は評価や介入をする際にセラピストの病態イメージを狭めてしまう様にも感じます。これもまた弊害であり、より包括的に想像出来るものが妥当かと個人的にまとめていて感じました。
臨床に直結する内容は少ないかもしれませんが、評価・介入時の視野を広げる面や固定観念を払拭する意味でも良い勉強になりました。
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