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ボードゲームの説明書を読むための初級ドイツ語②カード編

先日こんなnote記事を書いてみたところ、私史上最高の反応を頂きました。

「嬉しい!!」より先に「こんな大勢が見るなんて不安だ……」という思いが出てくるあたりまだまだ小物ですね。

とりあえず辞書を片手に「ボードゲームのルールブックを読むための初級ドイツ語②カード編」を書いていこうと思います。

ちなみに文法ガチ勢ではありません。
間違いの指摘、意見の相違などありましたら是非お伝えください!!

今回も【】内はドイツ語、〈〉内は対応する英語、「」内は対応する日本語。そして、その下に日本語で解説をつけます。
※ドイツ語を勉強したい方のために分かる限りの定冠詞(der, die, das)もつけておきます。

ゲームによっては特定の名詞や動詞が区別されます。日本語でも「消費する/使用する」「捨てる/廃棄する」など役割が明確に違うゲームがありますね。
この記事では一般的に対応していそうな単語を名詞、形容詞、動詞の順に書こうと思います。

~名詞~

【die Karte, die Karten】
〈card, cards 〉
「カード」

ドイツ語の【Karte】は[カルテ]と発音します。医学用語の「カルテ」の元です。

【das Kartenspiel】
〈card game〉
「カードゲーム」

【das Spiel】が「ゲーム」なので、ただ並べただけですね。ちなみにドイツ語には単語をくっつけただけで出来ている単語が多くあります。(文法的には Komposita 合成語/複合語と呼びます)

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【der Vorrat】
〈stock〉
「ストック」

まだ誰のものでも無い資源などをこう呼びますね。使い方は同じだと思って大丈夫です。

【der Stapel】
〈stack〉
「積み上げられた山」→「山札」「山」

【Deck】
〈deck〉
「デッキ」

調べてみると本来のドイツ語には「デッキ」という意味は無いようです。ただし、【Deck-Builder-Brettspiele】【Deckbau】=「デッキ構築ゲーム」のような使用例もあります。ルールブックに記載されることはまだ少ないかもしれませんが、伝わるとは思います。
※ちなみにドミニオンの「サプライ」には【Kartenstapel】=「カード山」が使われていました。


【die Hand, die Hände
〈hand(of cards)〉
「手札」

「手札」を指すときは複数形を使うことはありません。

【〇〇 hat 8 Karten auf der Hand】のように【haben】=「持つ」を用いて手札を何枚持つと表現します。


~形容詞~

【offen】→【offene Karte 】
〈face up〉→〈face up card〉
「表向き」→「表向きのカード」

【verdeckt】→【verdeckte Karte】
〈face down〉→〈face down card〉
「裏向き」→「裏向きのカード」

【offen】の直訳は「開いている」なので普段は〈open〉に、
【verdeckt】の直訳は「覆い隠された」なので普段は〈cover〉に対応します。

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【Stapel】も【verdeckt】も出てきて説明しやすい!!
ちなみに ~カルカソンヌSTAR WARS EDITION~ です。

~動詞~

続いてカードに対してよく使う動詞です。命令形になっていることも多いですが、ここでは基本形で記します。

【mischen】
〈shuffle〉
「混ぜる、シャッフルする」

【mischen】は英語の〈mix〉〈shuffle 〉の両方の意味を持っています。
ちなみに〈mix〉は混ざり合う、〈shuffle〉は独立したものを混ぜるという差らしいです。

【legen】【ablegen】
〈put〉
「(寝かせて)置く」

見たことはないですが、カードを立てて置く状況ならば【stellen】になるはずです。

【ziehen 】
〈draw〉
「引く」「ドローする」

【ziehen】と「引く」は感覚的にほぼ同じです。引っ張るという意味でも使うので、ドアなどにも書いてあります。
英語では〈pull〉と〈draw〉で差があり、〈draw〉は穏やかに引くイメージらしい。知らなかった。

【wählen】【auswählen】
〈choose〉
〈select〉
「選ぶ」「選び出す」

※【W】は英語のV、【ä】は[え]と発音するので[ヴェーれん]になります。
手札が複数枚ある場合などは「auswählen 」が使われがちです。

【spielen】
〈play〉
「プレイする」「出す」

※発音は[しゅぴーれん]です。
【das Spiel】が「ゲーム」なので分かりやすいですね。必ずしも「出す」に対応する訳ではありませんが、私の感覚としては「出す」とほぼ同じ。ドイツ語に「出す」にぴったり対応する語が無いからかもしれませんね。

【teilen】
〈divide〉
「分ける」

【verteilen】
〈distribute〉
「配る」

グループに「分ける」のか、手札などを「配る」のかで使い分けます。【das Teil】が「部分」なので【teilen】が「分ける」になっています。



~ボードゲームの説明書を読むための初級ドイツ語②カード編~
はいかがでしたか?

カードゲームならあれが必要だろ!?
という単語が多くありましたらカード編PART2を書こうと思います。
今後選ぶテーマとしては箱の裏にありがちな情報、トリテ編かなぁ。
次回はダイスゲーム編にするつもりですが少しでも楽しんでいただけると幸いです。

※追記 次回の記事


執筆:レグルス
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所属団体:アニマルウィップ
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