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文化を守れない日本 その現実と理由



最初に言いたいです。日本人は自分の国の文化を大事にできていないです。
僕は幼少期をフランスで過ごしたので日本に来た時にビックリしたことが沢山ありました。どちらが良いということは無いんですけれども、今回は違いについて知人に質問してきたので聞いてもらいたいと思います。

調査方法についてはリアルとネットの知り合いに1️⃣自国の文化について知っているか2️⃣定期演奏会などに行くか3️⃣裕福だと思うか、について質問しました。

ではそれぞれの反応を紹介していきたいと思います。


❶ヨーロッパの高齢者達
ヨーロッパの高齢者層の人たちは、もちろん誇りに思っている人が多かったです。裕福な人から労働者階層の人まで一定の意見が出ました。裕福な人はクラシック、そうで無い人は当時の流行曲、地域の伝統音楽を好む傾向にありました。

❷日本の高齢者達                                   日本では伝統音楽が好まれていました。またはジャズなどを聴く人、タンゴなどを聴くかたなどがいました。日本の若者についてどう思うかを聞いたところ、戦後からアメリカの文化を鵜呑みにしていると悲しい顔をしながら言っていました。

❸ヨーロッパの若者
ヨーロッパの若者に聞いてみたところ、自国の古い曲が嫌いな人でも古い曲を知っていますし、歌えます。古い曲は良い曲である、一定の価値があることをしっかりと理解していました。ノルマンディー地方の知り合いはピアノで地域の伝統音楽を披露してくれましたし、南仏の知り合いもミシェルポルナレフやエディスピエフ、フランスギャルなどの名曲を披露してくれました。

❹日本の若者達
その一方日本では、日本の曲について聞いてみるとアメリカの曲が元となるj-popをあげ、他には全く知らない様子でした。尺八についても知らない人や、ことについても知っている人はいても演奏会に行ったことがない人がほぼ全てでした。


この結果になった理由の推測

この結果だけではわかりずらいと思うので僕の推測を聞いて欲しいと思います。フランスは食事の国というのは皆さんのイメージにもありますよね。食事だけでも日本とは全く違うので、ざっとまとめますが、フランスでは日本よりも食事の会話を大事にします。そこで親と子供が話す時に自然と親の世代の文化を知ることができるんです。また、フランスではホームパーティなども盛んなのですが、その時に流れている曲は親が流すものなので自然と昔の名曲に触れることができます。
一方日本ではどうでしょうか。日本に来てびっくりしたことは、食事の時間がとても短かいことです。それでは親から文化が継承されませんよね。またホームパーティもしないと日本の友人から言われました。僕はびっくりしました。また、日本の集団協調性を重視する性質から、音楽やファッションなどの文化もトレンドにしか目がなくなっているのだと思います。トレンドを無視することは、会話についていけないことや外れることを意味します。そしてそれは日本人にとっては致命的なことなんだと思います。
これらの社会的、民族の性質、生活文化の違いから日本人とヨーロッパ人はかなり違うことがわかります。繰り返しますが、文化を大切にするのもしないのも善悪で判断できる物ではありません。ただ言いたいことは、フランス人が言っていることだと思って聞いて欲しいんですけど、日本の文化は西洋とは違い、とても独特で美しいと思います。再度断っておきますが、フランス人からすると、貴方たちの国の素晴らしい文化は継承して残していくべきものだと思います。

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