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これからの時代、美容とかなくなると思うの

事業の大きな再編を行うにあたって、治療院業界に販路をシフトすることにした大きな理由として、超高齢社会という現実があります。

ベトナムで事業するのに、人口ピラミッドをよく見るようになりました。

ベトナムと日本の人口ピラミッド

日本は戦後生まれの団塊世代と言われる人たちと、その人たちが子どもを産んで、団塊ジュニア言われる世代が人口のボリュームゾーンです。

ベトナムも一番のボリュームゾーンは、戦後生まれの人のジュニア層なんですよね!
ベトナムは1975年まで戦争をしていましたから。

なので、「かつての日本と同じようにビジネスチャンスがある」みたいな触れ込みで、ベトナム進出を進める企業も多いです。

とりあえず今回は、ベトナムのことは置いておいて、日本という国の現状を視覚的かつ客観的に見てもらいたくて、人口ピラミッドを持ってきました。

オトナ人口の80%が40代以上

ボリュームゾーンはこれからますます高齢化していくことは人口ピラミッドを見れば分かりますよね?

美容市場って言うと、美容室なんかも含めて統計を出されちゃうので、私が知りたいデータがなかなか見つからないのだけど、その原因は、治療院業界と違って開業届も出さずに自宅やマンションの1室でサービスを提供している人が多いからなんだと思う。

全体の市場データも分からない中で、迷路に自ら飛び込むのは治療院業界と同じだよね?

そもそも美容サービスを受けたいと思う人ってどれだけいるの?
そして、その市場ってこれから拡大していくの?

2018年の少し古い情報ではありますが、
エステ(エステサロン)業界の市場規模と市場動向
という記事がありました。

2000年に6,000億円という市場規模があったエステ業界。1兆円産業となると予測されて脚光を浴びたけれども、その後右肩下がりの状況が続き、今となっては約半分になってしまっています。

開業する人は変わらずに多いから、サロンオーナー向けのビジネス(マシンの販売など)の売上はそんなに変わらないと思うけど、化粧品やサプリなどのサロン向けの消費財に関しては、結局のところサロンオーナーや従業員の自己消費にとどまっていて、エンドユーザーの市場規模が拡大しないことには、間違いなく右肩下がりの市場であることは間違いありません。

エステ(エステサロン)業界の市場規模と市場動向では、右肩下がりのその原因を『本物のエステティックの在るべき姿を、エステを受けてみたいと思っている潜在顧客層に、この40年間エステティシャンやサロンビジネスに携わる人達がきちんと正しく伝えて来なかったことに大きく起因していると考えます。』とされていますが、それはどうでしょうか?

「エステを受けてみたいと思っている潜在顧客」ってどのくらいいるの?
人口減少の時代、そしてオトナ人口の80%以上が40歳以上という時代に、そしてさらには、人口ピラミッドを見れば一目瞭然の、高齢者世代だけが増えていくことが明確な日本の市場で、益々美容なんてものは求められない時代になっていくわけですよね。

そして何よりも、若返りこそが全身の美容に繋がるわけなので、その場凌ぎの民間のエステサロンが提供するものはますます淘汰されて、残るとしたら美容クリニックくらいのもんじゃないの?って思うんだよね。
そこだって、結局のところ、若返り訴求でしょ?

ビューティーワールドとかに出ることが素敵と思ってる人たちも多いけど、そんな市場で一向にやる気出ないというのが本音。
すでに衰退の一途を辿っている斜陽産業でわざわざ未来のビジョンを描くなんて無駄なこと、頭のいい人はやらないよね?

ってなことで、いまさら治療業界の人たちが「美容」なんてことをやったりすることに違和感を感じてしまう。

価値観の問題じゃないよ!
現実的な話だよ。

なので、共感してくれる人はもちろん、私の話を聞いて目が覚める人もいるだろうと思うから、現実をはっきり言うことにしました。

治療業界のみなさん!
これから可能性があるのは、治療業界そのもの!

なのにも関わらず、目先の良さそうな雰囲気に騙されて、これからも「美容」訴求をやりたいと思いますか?

そして、美容業界のみなさん!
いつまでその市場で消耗するつもり?

考えるなら今だと思う。
余裕がなくなってから新しいことにシフトするのは大変だもの。

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