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雑記林

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鬱蒼と生い茂る雑記の林。徒然なるままに形成された記憶と記録の生態系。
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#スキしてみて

【エッセイ】波打ち際にて/忘れ者の日記9

寄せては返す自己愛の波打ち際 砂の文字が流され消えて鬱向くナルシス。     眠れない日が…

伊国トモリ
2か月前
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【エッセイ】晩夏のスペクトラム/忘れ者の日記10

 左耳が聞こえなくなって——正確には聴こえが悪くなって——早いもので3週間が経とうとして…

伊国トモリ
1か月前
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これからやってみたいこと

 お久しぶりです。皆さまいかがお過ごしでしょうか。ぼくは、昨日の夕方-5時くらいだったか…

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【読書感想文的エッセイ】あの地平線輝くのは10

 最後に『星の王子さま』といえばこれだろうという話をして終わろうと思う。砂漠の話だ。王子…

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【読書感想文的エッセイ】あの地平線輝くのは9

 これまで、ぼくは『星の王子さま』のキャラクターの個性を自分なりのやり方で深堀りしてきた…

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【読書感想文的エッセイ】あの地平線輝くのは8

    次の星には地理学者がいた。彼は大きな本を広げて読んでいた。彼は他の星については詳し…

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【読書感想文的エッセイ】あの地平線輝くのは7

 次の星には点灯人がいた。この星は非常に小さく、一日が一分しかない。だから点灯人は一分ごとに街灯を点けたり消したりしなくてはならない。いったいなんの刑罰なんだと思ってしまうが、刑罰などではない。れっきとした仕事である。点灯人は夜になったら灯りを点け、朝になったら灯りを消す仕事をしていた。残りの時間は自由で、彼曰く睡眠時間だったらしい。しかし、星の自転速度が徐々に早くなり、とうとう一分で朝と夜とが回ってしまうほどになってしまった。    かなり極端な星だ。SFみたいだ。でも、こ

【読書感想文的エッセイ】あの地平線輝くのは6

 次の星には実業家がいた。彼はひたすら何かを数えている。王子さまがしつこく質問を続けると…

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【読書感想文的エッセイ】あの地平線輝くのは5

 次の星には酒飲みがいた。このシーンは他の星のシーンと比べ、とても短い。滞在時間にして5…

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【読書感想文的エッセイ】あの地平線輝くのは4

 次の星には自惚れ男がいた。彼は王子さまが来るやいなや、さあ、わたしを褒めろと言って、王…

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【読書感想文的エッセイ】あの地平線輝くのは3

 ここからは、しばらくの間『星の王子さま』に登場する個性豊かなキャラクターたちと対話をし…

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【読書感想文的エッセイ】あの地平線輝くのは2

  いわゆる自粛期間中、自分の部屋にぽつんといることが、たった独りで砂漠にいるように思え…

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【読書感想文的エッセイ】あの地平線輝くのは1

 初めて『星の王子さま』を読んだのはいつだったろうか。多分、小学二年生。いや、五年生だっ…

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【読書感想文的エッセイ】神様みたいに良い人4

 もう少し、人狼ゲームについて触れておいた方がいい気がする。『GNOSIA』というゲームをご存じだろうか。PS4やNintendo Switchで発売されている、宇宙SFモノの人狼ゲームだ。『Among US』ではない。  簡単に世界観及びルールを説明しておこう。漂流する「星間航行船D.Q.O.」に「グノーシア」感染者が紛れ込んでしまった。「グノーシア」は嘘ついて人間の振りをしているが、人間を襲い、宇宙からその人の存在を消してしまうのだ。全滅の危機に瀕した乗員たちは、疑わしい