見出し画像

事例紹介~孤独死の現場~身内の方には想像を超える状況が現場にある

「虫が・・虫が沢山で・・・!!お願いできますか!?」

お話を聞くと相当に気が動転されておりました。

とりあえず、お気持ちをお聞きし、落ち着いて頂いて、どのように進めていくのが良いか手順などをお話しました。

(※故人様の尊厳の為、孤独死の作業現場写真は掲載しておりません。
その分、詳細に書いておりますので、苦手な方はご注意下さい。
長袖に長ズボンの作業着に全身を覆う防護服(ツナギのような服)手袋を二重にして、防毒マスクをして、肌を外部に露出しない状態で、特殊清掃を行ないます)

故人様は70代の男性一人暮らしでした。
県外にご兄弟がいらっしゃるそうで、発見されてから諸所の処理などが済み、直ぐのお見積もりでした。

その日にお見積もり書を出して、翌日から特殊清掃の作業開始となりました。

ドアを開けると、床を真っ黒なほどに覆い尽くしていたウジとハエの死骸。
発見されたばかりということもあり、孤独死ではあったものの、生きている虫もいましたので、まずは殺虫をしていきました。

亡くなられていたのは布団の直ぐ横両足だけが布団にあったようです。
布団には亡くなられた時の両足の痕がしっかりと残っていました。
横向きで最期を迎えたことがわかりました。横向きが楽な姿勢だったのか、たまたま横向きで寝て、そのまま眠るように息を引き取ったのかはわかりません。

お酒を飲んでいた形跡はなかったものの、何か持病があったのか死因は不明です。気になる点はがんの治療や先進医療の病院のパンフレットがあったこと。がん、だったのかな・・・現場ではそんな風に考えながら遺品整理を進めていっております。

片付けていくと冷蔵庫が2つ。テレビがある。洗濯機がありませんでした。洗濯はどうしていたのかな、と思っているとコインランドリーのカードが出てきました。

仕事はいくつか転々としていたようでしたが力仕事ばかり。洋服は数着しかなく作業着がほとんどでした。

通帳や時計などの貴重品、小銭、封書などの書類関係をまとめてとっておき、不動産屋さんへ返却。

キッチン、お風呂、トイレ、押し入れ、リビング。
1Kアパートの特殊清掃・遺品整理でした。

夏場だったの数週間、故人様一人で、さぞかし暑かっただろうと思います。
きれいすることは出来ますが、作業がおわるとその部屋には故人様の生活が無くなってしまったような気がして、少し寂しい気もします。

-*-*-*-*-*-*-*-
片付け、遺品整理、事件現場特殊清掃
株式会社Regalo
〒963-8862福島県郡山市菜根5丁目9-16柳沼ビル2階西
TEL:024-953-6184

メール:ihin.regalo@gmail.com