業界唯一のサービスで産業変革を目指す。ビジョン「もう一度、日本から世界の産業を変える」に込めた想いとは?
「もう一度、日本から世界の産業を変える」をビジョンに掲げ、産業変革を推進するサービスを展開するReGACY Innovation Group株式会社。
企業・行政・自治体・大学等、既存産業を担う組織に対し、イノベーションの仕組みづくりから実行支援まで一気通貫で変革支援を行っています。
これから公式noteでは、ReGACY Innovation Groupの事業内容や同社で活躍する多様なメンバーの働き方・想いなどを発信していきます。
第1回目は、 代表取締役社長である成瀬功一へインタビューを行いました。
前職のコンサルティングファーム在籍時に体感した「大きな組織がイノベーションを実行することの難しさ」が、事業立ち上げのきっかけになったと語る成瀬。
そんな成瀬は、どのような思想を持っているのでしょうか?これまでのキャリアと事業立ち上げの経緯、ビジョンに込めた想いについて聞きました。
想いや熱量を大事にしてこれまでの人生を決めてきた
ー 成瀬さんのこれまでのキャリアについて教えてください。
大学卒業後は組織人材系のベンチャー企業に入社し、新事業の立ち上げや組織や働き方に関するコンサルティングを経験した後に、コンサルティングファームへ転職し、経営コンサルティングに従事した後、前職のベンチャーキャピタルでコンサル事業の立ち上げを経て、弊社を創業しています。
ー 成瀬さんが新卒の2000年代では、ベンチャーへの就職というのは一般的ではなかったと思いますが、なぜその道を選ばれたんですか?
建築学科を卒業しながらも、新卒でベンチャー企業を選んだ理由は、仕事に対して熱意を持って働いている人たちがいたからです。
僕は、大学の頃に学業とは別に、HPや映像の制作などの事業を自主的にやっていました。顧客もクリエイターもみんな若かったですが、夢や目標を持って、朝まで議論したり、仕事に打ち込んだりと、時間やお金でなく、楽しいからやっているというような環境でした。私の学業であった建築も、建築家として名を馳せるために昼夜なく働くような世界でしたので、あまりサラリーマンになる感覚のない学生時代でした。
そういう環境にいた中で、建築学科生の大半はゼネコンに就職するのですが、私は、ゼネコンに限らず大手企業が性に合いそうになく、周囲の友人が就活漬けな時も全く就職活動をしていませんでした。
「(当時やっていた)自分で事業をやって行けるし」という根拠のない自信もありつつ、「でも、もっと大きなビジネスの世界を経験したい」という葛藤もあってモヤモヤしていた時に、大学の同学科の先輩が勤めていたベンチャーの話を聞いて、面談をさせていただく中で、「こんなに楽しそうに働いてる人がいるんだ」と一気に魅了され、既に採用は終わっていたのですが1枠ねじ込んでもらい、その会社に入社を決めました。
ー そんな大きな決断で新卒入社した会社をなぜやめたのでしょうか?
シンプルに自分のスキルの幅を広げたかったことです。
新卒から4年ほど組織や働き方のコンサルティングをしていましたが、我々のクライアントであった人事部や総務部が動き出す時、つまり、我々に依頼が来る頃には、もっと前段の経営戦略や上流の会議体で既にいろんなことが決まってしまっており、なかなか抜本的な提案は通らないことが多くありました。
であれば、もっと上流から経営支援に関わりたいと思い、2013年にコンサルティングファームに転職しました。
ー しかし、コンサルファームも前職より短い期間で辞められています、どういった経緯だったのでしょうか?
コンサルファームでは、多様な業界や経営関連の幅広い知識を学び、高度な問題解決・プレゼンなどのスキルを身につけていく必要があり、知的好奇心としては非常に満たされた環境でしたが、一方で、一緒に働く人の魅力という点では、モヤモヤがありました。
経営戦略の支援といっても、その内容の多くは予定調和であり政治的な観点で決まっていきます。本当に世の中の変化を予測し、それに向けて抜本的な事業・組織のテコ入れを常に行っていくようなダイナミックな動きは多くなく、顧客もメンバーも、本気で企業や社会を変えていこうという雰囲気もありませんでした。
そんな中で、一分野だけその兆しが見えたのが「イノベーション」の支援です。
ちょうど私がコンサルファームにいた頃、今は当たり前となった「デジタル」「SDGs」「オープンイノベーション」などイノベーションに関わる依頼が増え始めた時期でした。
イノベーションの仕事では、大企業の中でも新しい取り組みになるため、必然的に社会の課題や新しい価値を生み出すことに目を向けることになるため、ビジョナリーな議論になることも多く、熱量の高い環境がありました。
私は社内で進言し、当時立ち上げを行っていたイノベーションコンサルティングの専門部隊へ参画することになります。
その後は、イノベーションを専門として多様なプロジェクトを行いましたが、コンサルティングファームがイノベーションを起こすことに限界を感じ、ベンチャーキャピタルに移ってイノベーション事業を新たに開発することにしました。
イノベーションにおける、コンサルタントしての挫折経験
ー 具体的に、どのような点でコンサルティングファームがイノベーションの支援をする難しさを感じたのでしょうか?
私自身、コンサルファームにいた時代からずっと、国内のスタートアップ企業の支援を行っており、その中で、新事業に対する考え方や取り組み方のあまりの違いにカルチャーショックを受けました。
それを大企業向けの支援にも取り入れていかなければいけないという気持ちが強くなる一方で、コンサルファームでは、既存事業支援と変わらないやり方に違和感を覚えつつ、フィーのもらい方や人の貼り方という面でビジネスモデル上も変革の難しさを感じ、ファームを辞めて自分でやることにした経緯になります。
ベンチャー支援を始めた当初は、自分はコンサルにいて経営関連の知識もそれなりにあり、仕事も出来る自信がありましたが、いざスタートアップに関わると、自分のコンサル的な手法やアウトプットが役に立てていないことを悟ったんです。
顧客(ベンチャーの経営陣)に反論されていることが当初は理解できず戦っていましたが、複数のベンチャーでも共通の事を言われるうちに、自分のやり方がフィットしてないということがわかり、自然と自分の考え方を変えながらアンラーニングしていきました。そこの経験を通じて得た思想が我々のサービス開発の根幹になっていますが、詳細を知りたい方はぜひ面接等の中で聞いてください。
ただ、今考えれば当たり前ですが、大企業より何百倍も小さい一方で、大企業の何倍もの成長率が目標となる急成長企業・新事業では、意思決定や動き方が根底から異なるのです。
それを前提とした新事業開発のナレッジやサービスを構築する必要性を強く感じていました。
加えて、世界中であらゆる業界において無数のスタートアップ企業が世界を変え始めている中で、コンサルティングファームの仕事では、それらを机上で調べることはあっても実際に会ったり関わったりすることは少ないため、同じような感覚を共有できる人は少なくスタートアップの熱量にもついていけない感覚がありました。
それが、コンサルティングファームを退職して自分で立ち上げようと思った理由です。
イノベーションを「机上の空論」で終わらせないために
ー ReGACY Innovation Groupだからこそ提供できる価値とは何でしょうか?
まさに、ミッションにも掲げている「イノベーション量産の仕組み」を提供することです。
それは、イノベーションの「マネジメント」と「実行」の両面を統合して支援できる点だと思います。
主観も含みますが、私自身コンサルファームにいた時代には、「実行」側の支援ができなかったので、ベンチャーキャピタルに移った経緯があります。
一方で、ベンチャーキャピタルやアクセラレーター、新事業コンサルファームなど「実行」を支援する会社も増えましたが、ベンチャーキャピタルは大企業の「マネジメント」側に入り込むことはなく、スタートアップを紹介したり、新事業のアドバイザーなどはしていますが、大企業が全体として新事業をどう量産させていくか、といった「マネジメント」に対するサービスはやりません。
しかし、私はその両方を統合する以外に、大企業や自治体などレガシーな組織が自らイノベーションを当たり前に起こし続けられる存在になる方法はないと考えてます。
新事業やスタートアップの成長原理や方法論といった「実行」面の活動を、偶発的にではなく、科学的に再現性を持って量産できる”イノベーションの工場”のような仕組みとして「マネジメント」面を構築していく必要があります。
これはつまり、レガシーな組織の新たな経営システムを生み出すことを言っています。壮大なビジョンではありますが、我々はそのためのノウハウやサービスを開発しながら、多数のクライアントと現場での議論を重ねて実現していきたいと思っています。
もう一度、日本の産業が世界をリードする時代をつくりたい
ー あらためて、ビジョンとして掲げている「もう一度、日本から世界の産業を変える」に込めた想いを教えてください。
このビジョンには、「産業」と「人」の2つの変革の想いを込めています。
「産業」については、戦後の「産業革命」のようにもう一度日本企業が世界をリードする時代をつくりたいと考えています。これは、欧米や中国等のイノベーションで先行する国々とも違った日本の強みを活かしたアプローチが必要だと思っています。
これまでイノベーションと言えば「GAFAM」を筆頭とするIT・ソフトウェアの分野がほとんどで、日本の多くの製造業は事業に閉塞感を抱え、苦境に立たされてきました。しかし、世界のイノベーションの軸足は「既存産業の変革やディスラプト」にシフトしており、これまでと違った戦い方が求められる中で、ようやく日本の強みを活かせる時代になっていくと思っています。
もう1つの「人」の変革は、「自分らしい生き方」をすること追求する「人生観」や「キャリア観」が当たり前になること、それを形成する「教育」の変革になります。
主観的な言い方をすると、「面白い人」を増やすということです。
今の教育は、自分らしさや人と違うことに価値を見出さず、同じ教科の同じ問題を解いて、誰が一番優秀かを決める、そのために全員が同じことを勉強すると言う構造です。
それを大学卒業までやり続けていると、誰かが用意した問題に頑張って取り組むことしかできなくなり「何が問題か?」「何の価値があるか?」を考えなくなります。
結果、政府や会社が用意した仕事を永遠にうまくやろうとする人だけになり、社会は問題だらけになりました。一方で個人も、誰かに言われたことをやり続けるだけの、人の人生を生きることになり、夢や目標を捨てて、家族やプライベートを充実させることに割り切っていくのはあまりにも悲しいと思いますし、個人としては面白くない人が多いと感じます。
ー 具体的にはどういう人を増やしていきたいですか。
意志を持つ人でしょうか。世の中の課題や理想に目を向け、自分にできることは何かを考えて、自分の考えや意志を持ち、自分らしい人生を生きている人は、どんな分野でも面白いなと思いますし、価値を生み出せると思います。
失敗しても揉めてもいいじゃないですか、お金や地位がなくたって、同じビジョンを持った仲間と挑戦と成長を繰り返せる人生が一番いいと思います。
これだけ変化の激しい今の時代は全員にとってチャンスだと思います。どんな業界でも変革を起こさなければいけない仕事がたくさん増えており、それに今から挑戦した人たちが10年後のリーダーになると思います。
そういう人たちに囲まれて生きていきたいですし、そういう思いを持った人たちを全力で支援していきたいと思っています。
それが結果的に社会課題の解決やイノベーションの創出という社会的な価値にもなると信じています。
ー ビジョンを実現していくうえで、今後どのような仲間が必要だと思いますか?
テクノロジー開発やイノベーション・新規事業の経験がある方は歓迎しますが、それよりも「世の中に対する課題意識を持って、変えていきたい欲求を持っているか」を重視しています。
自分で考え、工夫をして世の中の課題解決に向かう。そんな思考回路や行動力が身に付いている方にとって、ReGACY Innovation Groupは思う存分に力を発揮できる場所だと思います。
イノベーションはあくまでも手段であり、人がなくては始まらない。「今後も常識に囚われず、社会変革を実現できる次世代人材を輩出したい」と語る成瀬が見据えるのは、イノベーションの発想が当たり前となり、日本があらためて世界をリードする未来です。
ReGACY Innovation Groupでは、私たちと一緒に、日本から世界の産業を変える「変革者」を募集しています。