見出し画像

#267:幸せホルモン・・・『セロトニン』について

好きな人同士がハグをすると、『セロトニン』という神経伝達物質が放出されて脳が多幸感を得られるといわれます。
今回はこのセロトニンの話し:
時には『幸せホルモン』などとも呼ばれているこのセロトニン。脳で作られていると思われがちですが、脳よりも実は大半が腸の中で作られています。
ただ、先の脳で感じられる多幸感は、腸で作られるセロトニンが関係しているのかどうかは未だによく分かっていないそうです。(今の所、関係していないが優勢。理由は、かなりざ~っくりですが、脳が持つバリア機能が腸由来のセロトニンは脳内に入れないとされているため)
では、その大半の腸のセロトニンは無駄なのでしょうか。(せっかくいっぱい出ているのに)
よく、『腸は第2の脳』ともいわれますが、腸はただ便が通過するだけの臓器ではなく、脳に次ぐたくさんの神経細胞があり脳の命令を受けなくても場合によっては腸が独自判断をしての働くこともあるのだそうです。
腸由来のセロトニンはまだどんな影響があるのかよく分かっていませんが(整腸作用があるという最近の報告もある)、もし例え脳の方には影響がないとしても、きっと無駄にはなっていないはず!

今後の医学の発展で意外な働きが分かってくるかもしれませんね。例えば500兆個とも言われる腸内細菌が暴れ出さないようにハグをさせて多幸感を与えている・・・とか(笑)。
ちなみにセロトニンはトリプトファンという物質から作られています。体内では合成できないため、食べ物から摂取するしかありません。大豆、ゴマ、カツオ節、マグロ、チーズ、豚ロース、鶏胸肉、などに多く含まれるのでよく食べるようにしましょう。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?