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#235:筋肉・腱・靭帯の違いと働き

よく、「スジを痛めたみたい・・・」というのをききますね。
では、この『スジ』って、筋肉のこと?それとも、他の腱や靭帯を指しているのでしょうか?

私達の体には、名前がついているものだけでもおよそ600以上の筋肉があって、それが伸びたり縮んだりして体を機能的に動かしています。筋肉には、体を動かす骨格筋(こっかくきん)と、内臓の壁にある平滑筋(へいかつきん)、心臓を動かす心筋(しんきん)の三種類あります。

腱は、その中の骨格筋と大きな関わりがあります。
腱はこの筋肉の端っこにある丈夫な組織のことで、あまり伸縮性が少ない分、骨と筋肉を強固に繋いでいて(腱の一端は筋肉に移行していて、もう一端は骨膜を通して骨内に侵入してくっついている)手や足、その他の体の各部を動かしています。一方、靭帯は構造的には腱と良く似ている組織ですが、腱よりもさらに密度が濃い造りになっています。

腱が筋肉と骨を繋ぐ働きがあるのに対して靭帯というのは、関節がはずれたり、変な方向に曲がったりしない様に骨と骨とを離れないように繋ぐ働きをします。筋肉の損傷でよくきくのは『肉離れ』、腱の損傷で有名なのは『腱断裂』(アキレスの腱断裂等は有名)ですが、どちらもよほどひどい場合じゃなければ手術なしでも保存療法で治癒するのですが、靭帯損傷の場合でひどい場合は手術などが必要な場合が多々あります。
どちらにしても運動する前はウォーミングアップを、事故を起こさないように、体へのムリな動きには十分注意するようにしましょう♪

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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