妻とのやり取りで、自分の「認知の癖」に気付いた瞬間
朝、起きると、妻が私にスマホを見せてきて、こう話す。
「ねえ、こっちとこっち、どっちがいいと思う?」
息子の保育園での写真だ。
今の時代、便利なもので、保育園で撮った写真をスマホで購入することができるらしい。「給食の様子の写真」、「節分の鬼に怯えている写真」、「友達と楽しそうに遊んでいる写真」・・・どれも親としては欲しくなる写真ばかりだ。しかし、購入には一枚200円程する割高なサービスなので、すべての写真を買うわけにはいかない。
というわけで、妻から冒頭のセリフが出たわけだ。
「ねえ、こっちとこっち、どっちがいいと思う?」
1枚目は、息子が友達と並んで遊んでいる、全体の様子がわかる写真だ。
2枚目は、息子がアップで映っていて、笑顔あふれる写真だ。
少し考えて、1枚目の全体の様子がわかる写真を選んだ。
その後もいくつか「どっちがいい?」の質問があり、
選ぶ作業を続けた。
なんとなく自分の選んだ写真の共通点について考えてみると、
「息子と周りの様子の関わりが強いもの」を選んでいたことに気づいた。
どうやら自分は、物事を見るときに、全体を引いて捉えたり、捉えようとしたものと周りの関係について考える癖があるようだ。教室の様子を見る時にも、個々人の様子よりも、周りとの関係性や、全体的にどうかという視点で見ようとしていることが多いように思う。
リフレクションは、自分の行為を引いてみて、認知の癖のようなものを発見することで深まるのだと思う。普段は、その「癖」に自分の舵を任せてオートマチックモードで過ごしているが、その癖を浮き彫りにして、たまにはマニュアルモードで自分が舵を取ろうとすることで、新しい発見や自分の成長につながるのではないかと思う。
今回、リフレクションが起きた条件が3つある。
1、複数ある選択肢から絞ること
2、繰り返し行った行為の共通点を探ること
3、「リフレクション」を心の片隅に置いておくこと
3つ目は分かりにくいかもしれないが「リフレクションって大事だな」、「自分の認知の癖を探ってみよう」という気持ちがどこかにあった。そのため、なんとなく「自分の選んだ写真の共通点を探ること」の行動につながった。