地域を元気にするには猛獣使いが必要
武蔵野美術大学大学院 造形構想研究科 造形構想専攻
クリエイティブリーダーシップコース
クリエティブリーダーシップ特論 第3ターム
若杉先生の「何のためにデザインするか」シリーズ 3回目
地域を元気にするコト・モノ・ヒト- デザインのチカラ -
アトリエT-Plus 建築・地域計画工房
代表 辻 喜彦さん 2019/10/09
<今回の課題図書>
より良き社会をつくるコト
より良い生き方を想像するコト
そのための持続的なビジネス創造の動き
=「半市場経済」
そのために必要なプロセスとは?
新たな「縁」の結び方とは?
新しい社会デザインとは?
まちづくりプランナー辻さんとは、夏休み中に千葉県いすみ市にゼミ合宿で行った際や、産学連携のMUJIとの大多喜プロジェクトのプレゼンが大多喜でありゼミ合宿の帰りに井口先生や研究室スタッフの皆様と応援に駆けつけた時に現地でお会いしていました。視察や講評もされていたので、その道でのプロという雰囲気は醸し出されていましたが、物腰も柔らかく地域に馴染んでいらっしゃる印象でした。
第2タームで大多喜プロジェクトに加わりたかったのですが、プロジェクト期間が夏休みまで入っていたのもあり、夏休みにはロンドン芸術大学に短期留学に行く予定も入れていたのもあり、プロジェクトの見学だけでも行ってみたいと若杉先生や井口先生にお伝えしていたのを、ゼミ担当の井口先生が覚えていてゼミ合宿に絡めて実現してくださいました!
今回のお話からも若杉先生の熱いオモイが伝わるように翻訳されているのが辻さんなのだとわかりました!
お話の中で特に刺さったのが、猛獣使い
私も大学時代に体育会の運動部内に女子チームを創設した際に創立メンバーとして集まってくれたのが一癖も二癖もあるパワフル珍獣さん達だったのもあり、初代主将として珍獣使いをしていた経験や、社会人になってから転職したデザイン事務所代表の猛獣デザイナーと仕事を一緒にしながら翻訳しているのもあり、猛獣使い談義も辻さんとしたくなっています(笑)
今でこそまちづくりプランナーとして全国で大活躍の辻さんですが・・・
1970-1980年代のまちづくりは、圧倒的な国による行政主導型で、まちづくりへの住民参加など殆ど無かったそうです。
開発 VS 保全
1983年に歴史的環境整備事業(歴みち)事業・創設
新谷洋二東京大学名誉教授との出逢い
・都市計画と土木の”狭間”
・歴史と現代の共生
・法規や基準の読み取り方(行間を読み取るコト)
1996年頃には、一人でやることの限界を痛感されていたそうです。
こんな仕事のやり方をしたかったんじゃな~い!!
でも、どうすれば良いのか判らない・・・??
当たり前だと思っていた公共事業のやり方に疑問
そんな時に出会えたのが↓
九州芸工大・岡道也先生(1942-2004)との出逢い
“ おまえさんのやりたいコトは、こんなコトじゃなかろう・・・
コトば起こせんヤツに、モノのデザインなぞ出来とっか!!”
図星で、衝撃だったそうです。
私も修士研究関係でモノを作ろうと相談に行った際に猛獣の若杉先生から、
まさに同じ様なことを言われました!
まさにそんな私に必要な課題図書と内容でした。
チームで取り組みというコト
読み解くチカラ
全国の歴史的まちなみ再生に携わって学んだコト
地域の歴史・地勢・暮らし方等を読み解き方
「伝統回帰」ではなく、
過去からヒントをもらい、活かしながら、
新たなカタチを創りだすコト
課題図書の「半市場経済」より
変態期
地方年に於けるまちなか活力再生の実践と苦戦から
行政の従来型の”壁”を打破し、まちづくりを市民のてに取り戻したい!
そして・・・
木を活かしたまちづくりで公共空間に「杉」を使い、住民が手入れする
「木を活かしたまちづくり」の姿が見えてきたそうで・・・
いつの間にか、“地域”に
巻き込まれている自分がいるのに気がつかれたのが、2001年
日本全国スギダラケ倶楽部 夜明け前
私もゴアのトレーニング参加後に入会してます!
同じく森の未来カフェを企画されている木製パレットのまるぱさんもご紹介してメンバーになっています。
氷河し活性化塾(移動式夢空間)
講師として猛獣若杉先生も!
この取り組みは、2005年グッドデザイン賞(新領域部門)を受賞!
移動式屋台は現在もイベント等の際に市民が活用しているそうです。
日向市のプロジェクト詳細は↓
西鉄柳川駅プロジェクト
プロジェクトマネージャーをやることになり
デザインのチカラを可視化させ、誰もが認めるようにと
出口組(専門家(猛獣)集団)が誕生
デザイン検討会議や、市民のワークショップ
柳川らしいデザインを考える会やシンポジウム開催
情感を共有したヒトは、「変態になる!」
デザイナー・あなたは、どのタイプ? という参加型の問いかけも!
まちづくり・あなたは、どのタイプ?
猛獣たちは、放火型
猛獣使いは、着火型
「自然型」「可燃型:だけでは、モノ・コト・ヒトは動かない!
「不燃型」の人々に、いかに参画してもらうか?
という説明がわかりやすかったです!
とにかく、膨大の実績がある辻さんなので、これ以上の内容は実際に講演に来てもらって生で聞いてください!
楽しい未来 懐かしい未来へ
ここ(地域)から何を創り出し、いかに変えていくのか?
変わり方には、知恵(発明)が必要で、地域の個性が宿るべき
色々な発明をしていかないと 地域地域にあったやり方を
地域にお返ししていけるように