RMPのあゆみvol.4-2019年、地道な啓蒙活動-
こんにちは。REFINE METAL PROJECT(RMP)の小西です。
都市鉱山由来のサステナブルでトレーサブルな貴金属「REFINE METAL」の認知拡大と価値向上を目指し、「REFINE METAL」だけでジュエリーを作る事の意義を広めるべく活動しています。
※都市鉱山=廃棄されたスマホや小型家電の中に含まれる有用な金属資源のこと
前回は、金地金の悪用が社会問題化し、地金業者に対する省庁の取り締まりが厳しくなった経緯をお話ししました。
RMPのあゆみvol.3はこちら↓
REFINE METAL PROJECTの概要はこちら↓
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国の対応を受けてサプライヤーの意識も変化しつつありましたが、私達が望んでいた「都市鉱山由来の地金である証明」を発行していただくまでには到底至っておりませんでした。
サプライヤーとの交渉を重ねつつ、一般消費者の皆様にもRMPを知っていただき新たなスタンダードとなるジュエリーの価値観を示すべく、様々な形で啓蒙活動を行った2019年。
今日は、その具体的な事例をご紹介したいと思います。
<注釈1>
誰もがREFINE METALを使えるように、というプロジェクトの趣旨はずっと変わっていませんが、当時はまだ社団法人を設立する前であり、主にhumとして取り組んだ内容となります。
<注釈2>
以下「REFINE METAL」との記載が度々ありますが、この時点ではサプライヤーから証明を発行していただくことはできていないので、humのアトリエで出た端材や金属粉などを集めて分析・精錬したもの=「REFINE METAL」としています。
DOVER STREET MARKET × DIAMOND FOUNDRY
米サンフランシスコのラボグロウンダイヤモンドメーカー“DIAMOND FOUNDRY”と“DOVER STREET MARKET”のコラボレーション企画にhumとして参加。ラボグロウンダイヤモンドとREFINE METALで1点物のリングを制作しました。
ダイヤモンドと地金の新たな選択肢を提唱するコンセプチュアルな作品は大きな話題を呼び、多数の取材を受けました。
POP UP STORE @ESTNATION
ESTNATIONで行ったhum POP UP STOREにて、RMPのオブジェを展示。
また、REFINE METALのシルバーから作ったボタンとESTNATIONで廃棄される前のネクタイの生地で、ポーチを制作し、イベント期間中にお買い上げいただいた方へのノベルティとして配布しました。
一般の消費者の方に向けて、REFINE METALを手に取れる形で披露することのできた初の試みとなりました。
New Jewelry TOKYO
約130組の出展者が集まるジュエリーの展示販売会にて、RMPのオブジェとプロジェクトの主旨を記載したキャプションシートのみを展示。
業界内外問わず多くの方が来場され、いくつかのブランドからはREFINE METALを仕入れる方法などについてご質問を頂きました。これを機にREFINE METALでのジュエリー制作を本格的に考え始めてくださったブランドもあり、認知度向上だけでなくコネクション作りにおいても収穫がありました。
その後、New Jewelryが主宰するオンラインサロン「JEWELRY LAB.」では、REFINE METAL PROJECTに関するトークセッションの配信が決定。
2020年冬~2021年春にかけて全5回の配信があり、humのジェネラルマネージャーでありRMPの活動を先導してきた友永と、わたくし小西で、プロジェクトの意義や主旨をお話しさせていただきました。
一部アーカイブが公開されていますので、ぜひご覧ください。
ジュエリーやアクセサリーに特化して多数のクリエイターを束ねるNew Jewelryとは、今後も連携を図り、良い相乗効果を生むことができればと思っています。
地味に活動を続けてきた2019年でしたが、12月になり、遂にREFINE METALの証明発行についてご承諾を頂くことができました。
動いてくださったのは、X金属。
これを機に、RMPの活動は一気に加速していきます。
(次回へ続く)
【REFINE METAL PROJECT公式サイト】
【プロジェクトレポート】
Facebookのプライベートグループで、RMPに関する未公開の最新情報をお知らせしています。私が所属するジュエリーブランド「hum」での出来事も綴っています。お気軽にご参加ください。
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