スポーツ現場での歯の外傷
こんにちは!
理学療法士の前です。
今回は、スポーツ現場で歯の外傷が起きた時の対処法を中心に記事を書いていきます。
特にサッカーやラクビーのコンタクトスポーツでは歯の外傷を生じることがあり、誤った対処法を行うと折れてしまった歯がくっつかなくなるといった場合もあるのでトレーナーだけでなく指導者も知って頂きたい内容になります。
歯は人や物にぶつかったり、転倒した時に口や顎を強くぶつけて、歯の1部がかけたり折れたり、歯根が折れたりすることがあります。
歯髄という所まで達している破折は強い痛みを伴います。
上顎の前歯が折れるケースが多いみたいです。
もちろん歯は折れる場合と抜ける場合があるので種類によって対処法は少し異なります!
◎歯が折れた場合の対処法
まず、折れてしまった歯を探しましょう。
見つけた歯を水道水で洗っては絶対にダメです。
歯の表面にある膜を水道水などで洗い流すと歯がくっつく可能性が少なくなるからです。
汚れなどがついてても水道水で洗うのはやめましょう。
冷たい牛乳などに浸けるといいと聞きますが、すべてのスポーツ現場に牛乳はないですよね?
しかし、折れてしまった歯は乾燥させてはいけません。
ティースキーパーといって歯を保存するための専用の液体があるので常に準備してメディカルバックに入れておくことをオススメします。
そしてその歯を持って直ちに歯科医に行くとくっつく可能性があります。
②歯が抜けてしまった場合
まず折れてしまった時と同様に抜けてしまった歯を探しましょう。
見つけたら歯の根元(歯根)はすごくデリケートな場所なので絶対に触らずに先の歯冠という部分を持つようにします。
あとは折れてしまった場合と同じように牛乳またはティースキーパーなどに保管し歯科医に持っていきましょう!
折れてしまった時と同じで乾燥はさせないこと。
怪我をして処置をするまでは2時間以内であるとくっつく可能性が高いです。
早ければ早いほど経過はいいです。
そのため早く受診しましょう!
歯が折れてしまったり抜けてしまったけどらくっついたり元に戻っても歯の状態は経過を見ましょう!
色が変色したりする時があるので定期的に歯科医に受診するようにします。
◎準備することの重要性
私自身、スポーツ現場で重要だと思うのが準備をすることだと思います。
ティースキーパーを1つメディカルバックに入れておくだけでも緊急時の対応がすぐ出来ますよね?
「歯の外傷なんて滅多に起きないから大丈夫だよ」
その考え1つで選手や指導者、チームからの信頼を失う可能性があります。
もしもの可能性に備えて自分で出来る範囲はしっかりと準備をしておきましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
今後ともセラピストやトレーナー向けに有益な情報を配信していけるように精進していきますのでよろしくお願いします。
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