記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

あまりにも沼!御影小次郎という男

ときめきメモリアルGirl’s side(以下ときメモGS)というゲームをご存じだろうか。
女性向け恋愛シミュレーションゲーム、いわゆる乙女ゲームの金字塔とも言えるこの作品は、現在シリーズ全4作が発売中である。

そもそも私自身は乙女ゲームを嗜んでおらず、ゲーム実況動画などを見ているだけなのだが、このときメモGSシリーズ、とにかくツッコミどころが多すぎる。
キャラクターの発言はどこか突拍子もなかったり、ファッションセンスがおかしい個性的だったり、……。

しかし、だからこそ「ときめき」要素が引き立てられていると言うこともある。実際、推しキャラが急にプレイヤーを落としに舵を切ってきた時の破壊力がスゴい。うっかり好きになってしまいそうになる。
やはり人類みなギャップが好きよな(クソデカ主語)。

さて、そんなときメモGSシリーズ最新作(といっても発売はもう3年前)である『ときめきメモリアルGirl’s side 4th Heart』で、ついに私は出会ってしまった。御影小次郎という男に――。


御影小次郎というのは、プレイヤーキャラクターの担任にあたるキャラクターである。ということで、以降は御影先生と呼ぶことにする。
ちなみにCVは吉野裕行さん。その確かな演技力で御影先生の魅力を何倍にも膨れ上がらせているこれまた恐ろしい人である。


以前別の記事でも書いたが、教師×生徒の組み合わせというのは鉄板のネタである。(物書きの端くれ的には、こういう“許されざること”というのは山場を作りやすいっていうのも少なからずあると考えてしまったりもするが)やっぱり生徒側からは先生ってのは魅力的に見えるものである。
そして御影先生も例に漏れず大変魅力的なキャラクターとなっている。

以下、ほんのりとネタバレを含むので未プレイの方は注意されたし。
既プレイの方も、筆者自身はプレイしていないという点に目を瞑って読んでいただけるとありがたい……。





***





正直、御影先生のビジュアルは私の好みには当てはまらない。黒髪短髪が大好きな私的には、御影先生の金寄りの茶髪も、結べるほど長い髪も、イマイチ刺さらないのだ。イケメンだけど。
先生は生徒たちから「御影っち」と呼ばれていて、タメ口で話しかけられても苦言を呈さない。生徒に「先生好きー!」と言われても「俺も好きだー!」と照れずに返せるあたり、なんというか慣れているな、という感じがする。

だから、第一印象は「あぁ~なんかチャラめの先生だな~」くらいの気持ちだった。


他の高校生キャラたちとはデートに行くことで好感度を上げていくのだが、先生をデートに誘うことは出来ず(ここ微妙にリアルで好き)、日曜日の課外活動への参加がその代わりになる。

何度かコレを繰り返していると、ある日、参加するはずだった生徒が自分以外全員ドタキャンするというイベントが発生する。
そして、結果的に御影先生と2人きりで課外活動という名のデートができてしまうのだ!

大事なのは、あくまでも名目は課外活動だということ。行き先がボウリング場になっても、2人で楽しくボウリングしても、これはあくまで課外活動なのだ……!

いや無理あるだろ!ダメだよ!と思う私だったが、そんな気持ちを一転させる事実が発覚する。なんとこのモテ担任、自身の高校生活には思い出らしい思い出がないらしい。だから今、高校教師として生徒たちと一緒に高校生活を取り戻しているのだとか。

――え、何その急に重めの設定。

そんなの……



先生の思い出たくさん作ってあげたい……!ってなるだろ!(チョロい)



この辺りから、御影先生の見え方がちょっと変わってくる。生徒とフランクな関係でいるのも、本当はこんな風に友だちに囲まれた高校生活を送りたかったのかな……とか、文化祭頑張っちゃうもの、あぁ、こういうのやりたかったんだなぁ……とか、今までの行動に合点がいって、胸がきゅうっと締め付けられるのだ。



そんなこんなで御影先生と春夏秋冬を過ごし年度末というところで起こる御影先生との会話イベントがとんでもない。

もうすぐクラス替えですね~という話題で話を進めていくとふいに、




「俺はずーっとお前の担任がいいよ?」

(小首をかしげるモーション付)







おおぉぉぉーーーーーーーーーーい!!!!!


ここに来て吉野ボイスの破壊力を知る。軽口を叩いているようでホンネが透けて見えるような絶妙な声色!!!!!!スゴい!!!!!!!流石すぎる!!!!!
っていうか待ってくれ。心臓が持たない。え、明るく元気な御影先生とのギャップエグくない???!?!?!何コレ!!!!!!!!!
そんなこと言っちゃダメだよ先生!うら若き生徒が勘違いするだろ!!!っていうかそれ今までどれだけの女(生徒)に言ったんですか?!どれだけの女(生徒)をたぶらかしたんですか?!ガチ恋量産機ですか?!困るんですけど?!??! わーーーーーー!!!!!!!(大混乱)


しかし、御影先生の本当に凄いところはココではない。(急に冷静)
こういう軽口を叩きつつも、自分は教師であり、相手は生徒であるということを決して忘れない。それが御影先生なのだ。

言葉の節々から、あ、今壁作ったな、とか、線引かれたな、とか、そういう気配が感じられるし、明確な拒絶ではないけれど、もっと広い世界を見せようとしているのが分かる。
そうした言動から「俺たちの関係は教師と生徒であり、それ以上でもそれ以下でもない」ということを嫌でも確かめさせられるのだ。これが美味いんだよなぁ……ッ!(噛み締め)


全部が全部というわけではないのだけど、教師×生徒ものって、一定のラインを越えると急に教師サイドがガバガバになり、それはもうアウトだよ~!という言動が増えてくる傾向がある。
「バレるかバレないかのスリル」がある種のロマン?なのかもしれないし、確かにたくさんの“きゅん”が得られる。

しかし、私としては某苗木くんさながら「それは違うよ!」という気持ちなのである。
そりゃあね、普通だったら推しとラブラブ展開になりたいと思うよ。でも相手は先生だから、倫理観とか色々忘れないで欲しいんだ私は……(ここだけ妙にリアルを求めてしまう私)。
だって、本当はダメだけど、でも一度意識したら止まらなくて、でもこのラインは越えてはいけない……って葛藤するもだもだが良いんじゃないの教師×生徒ものって!バンバンッ

そういう意味で、軽薄そうに見えて線を引くところは引いている御影先生は私的に大変好感が持てる。最高の教師だよ、御影先生―――。
高校生みたいに無邪気かと思いきや、大人の余裕を見せてきたり、教師としての顔を見せてきたりと、さまざまな顔を見せてくれる御影先生。どう考えても沼である。助けてほしい。

これ以上ハマるのが怖くて、見ていた実況動画も1回しか見れていない。故に、ここまで書いておいてなんだが、書いたこと全部私の妄想だったのかなと思い始めている。
――流石に全部ということは無いが、記憶違いは多々あると思う。ここはご愛敬ということでお許しいただきたい。


ときメモGS4の何がいけないかって、御影先生以外にも私に刺さるキャラが多すぎる。
幼なじみ風吹かしまくり古参アピ激しめ風真くん(褒めてる)
ビジュ大爆発モデルだけど学校では陰キャの七ツ森くん(褒めてr)
テンプレツンデレ後輩眼鏡キャラ氷室くん(褒めt)……

今までこういうゲームって、推しはいても2人くらいだと思っていたのに、こんなに色々気になることあるんだ???と激しく混乱している。
私の守備範囲が広すぎる?いやそんなことはないはず。でもみんなそれぞれツボにハマるところあって心臓がギュッとなるんだよなぁ……。

私が乙女ゲームをやらない理由(*)の中に、ゲームを遊び尽くすことができない(端的に言うと、推しキャラ以外のルートは気乗りしないから)というのがあったのだが、ときメモGS4に関してはそれが当てはまりそうもない。
なんということだ。

*私の乙女ゲーム観についてはこちらで語っています。

一歩踏み出してしまったらかなりヘビーな沼のような気がして恐ろしいが、少なくとも風真くんに関してはゲームをプレイしてもっと解像度を上げてから語りたい気持ちもあり……。
というか未プレイのくせに御影先生を語りすぎである。これは申し訳が立たない。やはりやるべきか……。



―――私の乙女ゲームデビューは近いかもしれない。

面白い!と思ってくださった方は、スキやシェア、コメントいただけると嬉しいです❤️超面白い!と思ってくださった方はぜひサポートもよろしくお願いします🙇‍♀️