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【実話怪談】猫塚

タイトルをみて「何それ?」と思ったあなた。
私もそれを聞いた時同じ反応でした。それは小学校2年生の時のお話。

その当時、私は睡眠中に毎晩のように叫んだり、泣いたりといった夜驚症で親を悩ましていました。
母に肩を揺すられ起きる。でも何故叫んでいたのかも分からず、理由は不明。
でも、その当時毎晩同じ夢を見ていました。
母に「寝てる時、なんか怖い夢でも見ているの?」と聞かれ
「夢かぁ、そう言えば」

母に話した夢の内容は以下の通り
自宅のある住宅地は山を切り崩した所にあり、我が家はちょうど山すそにあたる場所にありました。上の住宅地に行くのには70段の階段をあがって行くといった感じ。その70段階段の中腹から自宅の方を見ている私。
自宅の他にもう2軒、家が建っています。我が家から2軒隣のお家は2階建ての家。その階段あがり2階部分にはめ込みの窓があるお家でした。
そのはめ込み窓に下から黒い影のようなものが上がってくる。
その黒い影が段々猫の形になってくる。
そこで目が覚める。

ま、全然怖い夢でもなんでもないけど。

それから数日後。
母がその2軒隣の人と雑談をしていた時のこと
「最近、庭の造成してから我が家でが交通事故やケガが多くて大変なのよ・・・」と2軒隣さんから言われたらしく、それを聞いた母が何とはなしに、私の夢の話をしました。
「そうそう、うちの娘がお宅の窓に猫の影が映る夢を見続けているみたい」と。
でもそのお家では猫は飼っていない。しかし母の話が気になった2軒隣さん、念のため、自宅土地を調べたとのこと。
するとその土地に昔「猫塚」があったことが判明。どういった理由でそんな山の中に猫塚が作られたのかも不明。ちなみに猫塚とは猫のお墓のこと。
そして庭の造成をした場所がまさにその猫塚があった場所だったそう。(しかし、何故それまで気が付かなかったのかも謎ですがね・・)なので、とにかく神主様を呼び、お祓いをしっかりしたところ、その家で起きていた不遇はピタリと収まったとの事。
2軒隣さん、後日お菓子を持って我が家にお礼に来てくれたのでした。
そして、そのお祓いを境に私の夜驚症もピタリと無くなり。

そんな私、猫は大好きだけど、猫の毛アレルギーで飼うことが出来ないのでした。もっぱらSNSやテレビで可愛い猫を愛でるだけ。

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