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苦しかったときの話をしようか

#苦しかったときの話をしようか

#森岡毅

出版社: #ダイヤモンド社

年間集客が約700万人まで減少し、このままでは倒産確実といわれていたUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を、年間約1500万人のテーマパークへ再生させた稀代のマーケター、森岡毅。彼は大学生になった我が子のために、就活・昇進・転職・起業などキャリア形成について書きためていたプライベートな文書があった。これに編集者が気づいて読んだところ、激しく感動。一般に向けて出版されることとなった。就活する前に自分の軸を決めること、そのためには自分の好きなことを発見し、磨いていくこと、社会では自分のブランドを構築するために努力することなど、就活生のみならず、ベテランの社会人が読んでも実に面白い内容になっている。また、タイトルにもなった第5章、我が子への愛が溢れる第6章の怒涛の展開は読む者の心を激しく揺さぶる。社会人として生きることに勇気が湧いてくる作品である。

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もしも好きなことを選べたのならば、ワクワク、ドキドキ、しびれるような達成感や叫びたいような興奮に包まれることが、何度も何度もある!その興奮と感動が「やりがい」であり、人はそれを味わうために生まれてきたのではないか?


自分のことを知っている度合をSelf Awarenessという。日本の最大の課題の一つは、このSelf Awarenessが強い子供をもっと増やしていくことだと思う。自分が何者で、どんな特徴があって、どんなときに幸せを感じるから、どんな職に就いて、どのような人生を送りたいか、そういうことをほとんど考えさせない。


“わかる”ということは、何がわからないかを、わかることである。考えたらわかることと、考えてもわからないことの境界が自分なりに納得できるようになること


「宝物」はすべての人が持っている。自分の宝物は他人との比較ではないからだ


そもそも君は、生まれた瞬間から、世界の誰とも違う、他の誰でもない「君」という人間だったのだ。これは実に素晴らしいことだと私は思う。それに気づければ、人と比べる必要なんてない。まして凹んでいる暇などない。君のやるべきことは、ざっくり言うと、君の持って生まれたものを最大限に活かすことだけであるとわかるだろう。君は、他の誰でもない、立派な君になるんだ!


人間は、自分が知っている世界の外を認識することができない。

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ここ数年で、仕事に対して、人生の大半の時間を占めているのにこのままでいいんだろうか?という疑問が生まれ、"自分のやりたい仕事をしたい"と思っていたときに出会った本。

自分の中でひっかかっていた「日本の社会の労働環境」「失われた30年」「社会の仕組み」「年功序列・終身雇用制」など私がもやもやしていた問題が書かれていた。以前どこかでみた、「20代後半くらいで社会の仕組みがおかしいと気づく人が出てくる。それに気づき行動できる人とできない人ではその後の人生が変わる」ということを知って、この本で確信がもてた。


仕事選びのことだけでなく、「自分軸」の重要さも書かれていました。どの本にも自分軸は書いてあるよね。人は、自分が知っている世界の外のことを認識することができないというパースペクティブの差もおもしろい視点だった。


自分なりに今後の人生をしっかりと考えていきたいと思える本でした。就活に悩んでる大学生にプレゼントしました。なにかのきっかけになってくれるといいな~!


#読書記録 #萌本棚

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