二、王朝の衰退と護佐丸・阿麻和利の乱
【解説】
第一尚氏王朝の崩壊過程。おとぎ話口調が気になる。もう少し具体的な話がほしいところったので、少しだけ調べて全面的に書き直した。趣旨は変わらない。客観的に「内乱」を描写したが、王位継承のトラブルなどは、もう少し調べて書き加えた方がいいかもしれない。
歴代国王のリストは筆者が作成して挿入しておいた。歴史の本なのだからこれくらいは必要だろう。
【本文】
尚巴志はすぐれた人で、その実力で先島諸島を除く全島を統一したのですが、その後も按司の中には、兵力をたくわえて自分の城にこもってチャンスをうかがっている者もいました。これは、本土でも、戦国時代を勝ち抜いた豊臣秀吉が亡くなった後すぐに、徳川家康がその遺産を自分のものにしたことを考えればよく分かると思います。
尚巴志の子孫は、その遺産を長く受け継いで守ることはできませんでした。
この表を見ても分かるように、初代の尚巴志を除く5人の王の在位期間は平均5年です。