見出し画像

壊れた機械人形

私の脳は「常にフル稼働」状態がデフォルト。
考えるのをやめるということができないし、その意味すらもわからない。

「考えるのをやめろ!」と強く言われれば、
はい、と返事をしてやめるふりをしてきた。

でも実際にはそのやり方なんてわからないし、できない。
何かを考え続けてしまう。
自動的に。ひたすら。
止めることなんてできない。


頭が「常にフル稼働」だとどうなるのか。

メリットは、アイデアが絶対に途切れず延々と浮かんでくること。
それから、集中力が高いこと。

デメリットは、脳疲労が非常に大きく、多くのエネルギーが「考えること」と「集中」だけで消耗されてしまうこと。

私の場合は、おそらく遺伝的な要因もあって筋肉が付きにくい体質でもあるから、身長から見た標準的な体重に比べると実は10キロほど足りない。
見た目はガリガリでもなんでもないので、気付かれることは殆ど無い。
そしてとても疲れやすい。すぐにお腹が減る。


精神面は、かなり極端なところがある。

大して寝ていなくてもなんでもかんでもバタバタとこなしてやる気に満ち溢れている(できていなくても初めてでも、とりあえず何でもやる)時間と、
横になる以外には殆ど何もできないほどに無気力で精神的にも危ない状態になりかけている時間の両方が存在する。

まるで別人のようになるが、人格の解離は無い。

2つの間には、そのどちらでもない「ぼんやりした子供のような自分」もいる。
たまに「こいつが本体なのかなあ」と思うこともある。

これらの「私たち」は自分の中で常にせめぎ合っている。


この極端な状態を繰り返しながらも、制作することで日々を生きている。
まるで、壊れた機械人形のように。

こんな日常の中で生まれるのが私の作品たち。


創造することはそれがどんなメディウムであれ、できたものがどんな形であれ、いつも自分自身を生かして守っていく行為でもあるように思う。
結果的にそうなっているから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?