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各AIツールの検索を比較してみた - 2024年最新版

最近、AIツールの進化が目覚ましく、特に情報検索機能の実装が注目を集めています。

特に、ChatGPTに実装された「search GPT」Google AI Studioに実装された「グラウンディング機能(Google AI StudioでWEB検索ができる)」によって、生成AIの検索競争は激化しています。

今回は、Google AI Studio、ChatGPTのSearchGPT、Perplexity、Felo、Gensparkの特徴と使い分けについて考察しました。


※あくまでも僕個人の見解や実務での活用なので、その点をご了承の上で参考にしてみてください。


各ツールの基本的な特徴

Google AI Studio(グラウンディング機能)

  • 検索の仕組み
    グラウンディング機能により、AIの回答を”Google検索から引用した”情報源と紐付けることができます。検索強度を0〜1.0の間で調整可能で、通常は0.7程度の設定が推奨されています。

  • 情報源の表示
    情報源を明示的に表示し、どの情報をもとに回答を生成したのかが一目瞭然です。学術的な文書や、根拠を明確にしたい場合に特に有効です。

  • モデルによる違い

    • Gemini Pro:詳細で構造化された回答を提供

    • Geminiフラッシュ:簡潔で要点を押さえた回答を生成

ChatGPTのSearchGPT

  • 検索アプローチ
    多数の情報源から最適なものを1つ選択し、それを基に回答を生成します。情報の取捨選択能力が高く、ノイズの少ない回答が特徴です。

  • 回答スタイル
    シンプルで分かりやすい文章構成を心がけ、必要最小限の情報を効率的に伝えることに長けています。

  • 情報源の扱い
    情報源を明示的に示し、その情報に基づいた確実な回答を提供します。

Perplexity

  • 情報統合力
    複数の情報源を効果的に統合し、包括的な回答を生成します。情報の信頼性を保ちながら、多角的な視点を提供できます。

  • リアルタイム性
    最新の情報を積極的に取り入れ、時事的な話題にも強い特徴があります。

  • 引用の明確さ
    情報源を明示しながら、論理的な構成で回答を提供します。

Felo

  • 圧倒的な引用ソース数
    100を超えるソースからリサーチし、網羅性の高い情報を提供します。(Pro版)

  • 情報の転用しやすさ
    マインドマップ化、PowerPointスライド化などの機能が充実しており、情報の整理や転用のしやすさが特徴です。

Genspark

  • ファクトチェック重視
    事実確認に特化したツールとして、情報の正確性を重視します。

  • 専門的なリサーチに強み
    医学的な専門情報や学術的な専門知識をリサーチすることに特化しています。

実践的な使い分け方

1. 調査・リサーチ

  • 初期調査:ChatGPT・Google AI Studio

    • 概要把握に適している

    • 必要な情報を整理しやすい

  • 詳細確認:Perplexity・Felo

    • 複数の情報源から詳細を確認

    • 学術的な裏付けが必要な場合に有効

  • 事実確認:Genspark

    • 最新情報の確認

    • 多角的な視点の収集

2. 文書作成

  • 学術的文書:Google AI Studio

    • 引用元の明確な表示

    • 構造化された情報整理

    • ”超長文”の文章作成

  • 一般的な記事:ChatGPT

    • 読みやすい文章構成

    • 簡潔な情報整理

  • ニュース関連:Perplexity

    • 最新情報の反映

    • 多様な視点の統合

注意点と課題

1. 情報の信頼性

  • 複数の情報源を扱う場合、データの整合性チェックが重要

  • 数値データに関しては、必ず人間による確認が必要

2. 使用上の制限

  • 各ツールの特性を理解し、目的に応じた使い分けが重要

  • 単一のツールに依存せず、複数のツールを組み合わせることを推奨

3. コスト面

  • 有料プランと無料プランの機能差を理解

  • 業務規模に応じた適切なプラン選択

効果的な活用のためのヒント

1. プロンプトの工夫

  • 具体的な指示を心がける

  • 必要な情報を段階的に質問

2. 情報の検証

  • 複数のツールでクロスチェック

  • 重要な情報は必ず一次ソースに当たる

3. 出力結果の活用

  • 得られた情報を整理・構造化

  • 必要に応じて人間による編集・加工

AIツールの検索機能 比較まとめ

Google AI Studio(グラウンディング機能)

  • ✅ 本文に情報源を表示

  • ✅ 検索の強さを0〜1.0で調整可能(推奨値0.7)

  • ✅ 学術的な文章作成に向いている

  • ✅ 情報源ごとに「どの部分に使用したか」を明示

ChatGPT(SearchGPT)

  • ✅ 多数の情報から最適な1つを選んで表示

  • ✅ シンプルで分かりやすい回答

  • ✅ 質問の意図を理解して的確に回答

  • ✅ 情報の取捨選択が上手い

Perplexity

  • ✅ リアルタイムの最新情報に強い

  • ✅ 複数の情報源を効率的に統合

  • ✅ 多角的な視点からの情報提供

  • ✅ 検索過程が見える(透明性が高い)

Felo

  • ✅ 圧倒的なソース数

  • ✅ 情報の網羅性を重視

  • ✅ 簡潔な回答が得意

  • ✅検索以外の機能が充実

Genspark

  • ✅ファクトチェック重視

  • ✅ 並行検索による網羅性の高さ

  • ✅ 医学的なリサーチに強み

  • ✅ 情報の要約に長ける

使い分けのポイント

  • 📝 一般的な調べもの:ChatGPT・Google AI Studio

  • 📰 最新情報の収集:Perplexity・Felo

  • ✔️ 事実確認:Genspark・Felo

  • 📚 学術的な調査:Genspark

各AIツールには、それぞれ特徴的な強みと弱みがあります。これらを理解し、目的に応じて適切に使い分けることで、より効果的な情報収集と文書作成が可能になります。

特に重要なのは、これらのツールはあくまでも補助的な存在だということです。最終的な判断や情報の取捨選択は、人間の専門知識や経験に基づいて行うことが不可欠です。

これらのツールを上手く組み合わせることで、情報収集から文書作成まで、より質の高い成果物を効率的に生み出すことができます。ぜひ、それぞれのツールの特徴を活かした活用方法を見つけてください。


でわでわ、次回の記事で!

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