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5月に書いた小説の書き進め方

初めましての方は初めまして。小説家のベニサンゴです。いずみノベルズにて「剣と魔法とナノマシン」という小説などを刊行しております。
とはいえ、まだまだ文筆業で身を立てるほどには至らず、基本的には小説家になろうやカクヨムといった小説投稿サイトに作品を投稿している者です。

今回の記事では、5月に小説家になろうとカクヨムで同時連載していた「即死転生を繰り返していたら不滅の神と崇められてた〜超高速輪廻転生の果てに男は金髪碧眼巨乳天使を道連れにする〜」についてお話ししようと思います。
以前に投稿した「小説家が書籍一冊分の小説を書き上げるまで。」の続編的な立ち位置になります。

とりあえず、今回書き上げた小説のリンクを貼り付けておきますので、よければお好みの方でご一読ください。なんか小説家になろうのリンクだけ貼り付けられない!!!!

それと、タイトルが長いので以降は「超高速輪廻転生」と呼称します。エゴサもこのワードで行っていますので。

作品概要

まずは超高速輪廻転生の概要から。

マサトは死に、美しき天使セラウの導きで異世界へ転生することに。
チート能力を前世の功徳と引き換えに付与されると聞いて喜んだのも束の間、彼の功徳はたったの12ポイント。なけなしのポイントで交換したのは〈引き継ぎ〉という詳細不明の謎能力ただ一つ。
「あれ? 転生した瞬間死んだんですけど? えっ、チート能力がないから即死する? 〈引き継ぎ〉能力でポイント貯めろ? えっ?」
始まるのは数千年にわたるデスループ。雀の涙ほどのポイントを引き継ぎながら、チリツモ精神で頑張るしかない。
無限にも思える死に戻りの末、天使を道連れにして地上へと降り立ったマサトが出会ったのは彼を神と崇める美少女。巨乳の天使と巨乳の巫女を引き連れて、彼は星を打ち上げる旅に出る。

あらすじ

これが現在、公開している作品のあらすじです。ですが、これは途中から変えたもので、最初は違っていました。

「初めまして、マサト様。突然ですが、あなたは死にました♪」
マサトは死んだ。突然に。そのうえ輪廻転生システムから弾き出されてしまった彼は、魅惑の巨乳天使セラウの案内で異世界へ転生することに。
しかし異世界に持って行ける転生特典は前世で得た徳ポイントとの交換制だった。
ただの一般人だった彼には、どのチート特典も高額すぎて手が届かない。
選べたのは〈引き継ぎ〉という詳細不明の謎能力ただ一つ。
苦し紛れに取得した特典と共に異世界入りしたマサトを待っていたのは――およそ人間には耐えられない、上空700kmからの自由落下。
呆気なく爆発四散する人体。
激痛と共に目覚めた彼を出迎えたのは魅惑の巨乳天使。
「おかえりなさい、マサト様。突然ですが、あなたは死にました♪」

過去あらすじ

これが元々のあらすじ。どっちがいいかは皆様の判断にお任せしますが、変えた理由は単純で、全然PVが伸びなかったからです。

あと、タイトルも合わせて変えています。元々は、「超高速輪廻転生の果てに、男は天使とお友達になる〜生前に積んだ徳が少なすぎてゴミカス能力しか貰えませんでした〜」というものでした。
長文タイトルを一丁考えてみるか、と思って付けたんですが、全然伸びなかったですね。あと、更新するたびに“ゴミカス”という文字が目に映るのが精神衛生上あんまり良くない気がしたので。

合ってないな、と思ったら気軽にあらすじもタイトルも変えられるのは、ネット投稿小説の強みですね。

執筆について

「超高速輪廻転生」は元々、2019年の2月ごろに2話だけ投稿して即エタ(更新停止)していた「超高速輪廻転生の果てに、男は天使とお友達になる。」のリブート版です。過去のアイディアをもとに最後までお話を考えた上で一ヶ月毎日投稿、つまり書籍一冊分くらいの分量で書き切るか、と思ったのが事の発端です。

とはいえ、書き始めたもののあまり書き溜めはできず、ほとんどその日のうちに書いてその日のうちに投稿する、という自転車操業状態に。ついでにプロットもブレまくりで、最初に考えていた展開からは大きく進行も変わっています。

もともとはマサトが何度も輪廻転生を繰り返して、冒険者やら一国の王やら英雄やらと身分を変えつつ世界を旅する物語の予定でした。転生するたび姿が変わるので、付いてくるのは天使であるセラウと、なぜかマサトの正体を看破して地の果てからでも追いかけてくるファナだけという感じで。
ですが、実際書いてみるとなかなかその通りに進まない。というか分量が増えすぎて一ヶ月で収まらない可能性が強くなってきました。そんなわけで、路線変更して、ついでにちょっと駆け足気味での進行となったわけです。

なお、前回の「小説家が書籍一冊分の小説を書き上げるまで。」ではプロットも公開しましたが、今回はプロットらしいプロットができてない(覚え書き程度のめちゃくちゃ断片メモ)ので非公開です。自分で読み返してもあんまり分からないので……。

全33話で、最終話が書き終わったのは5月31日です。昨日です。まじで自転車操業でした。

イラスト

執筆の傍ら、イラストも描いてました。素人による趣味絵程度、カラーですらないモノクロではありますが。宣伝とかそういった目的ではなく、気分転換と自分の中でキャラのイメージを固めるため、といった感じです。
イラストはカクヨムの近況ノートか、Twitter、あとFANBOXに公開しています。無料で見れます。モノクロなので。

三教区長イメージイラスト。私の性癖がモロバレです。
ちなみに三教区長も突然生えてきたキャラで、元々予定にはなかった存在です。

こんな感じで、“常星の申し子”ちゃんとか“戦いの神”さんとか。ファナもカクヨムの近況ノートに載せてるんですが、ラッフラフのラフなのであんまり見ないでください。

セラウはカラー版を有料ですが公開しています。カクヨムのサポーターになって頂けると見れます。今後はFANBOXの方でもカラーイラストは有料で公開していく予定なので、お好きな方でぜひご支援頂けると非常に嬉しいです。(まだFANBOXに有料記事はないですが……)

いつか自分の小説に自分で挿絵付けるのが夢なんですよね。筆力も画力も可能性は無限大です。

ちなみに、イラストはProcreateというアプリを使って製作しております。一応クリスタ2.0も持っているんですけど、11インチiPad ProだとクリスタのUIが使いやすすぎる。
というわけで、小説もイラストも完全にiPadオンリーです。

執筆を終えて

「超高速輪廻転生」を最後まで書き終えた感想としては、もうちょっと考えて書こうね。です。プロットぶっ壊れちゃったし、見通しがあんまりできてない。

今回、レディオーガほどガッチガチのプロットではなく、もっと緩い感じで書いてたんですが、それが災いしましたね。一行で書かれてる出来事に一話使っちゃって、結果話数が逼迫するという。
私は元来、いわゆるライブ派というノンプロットの行き当たりばったりで書き進めていくスタイルで、現在1200話に迫りつつある「ヴォーパルバニーと要塞おじさん」みたいに時間さえあれば無限に話が続いてしまうんですよね。それもあって、完結させる練習も兼ねてレディオーガ以降一ヶ月作品を始めているんですが、なかなか難しい。
書いているうちにどんどん書きたいことが増えてきて、あれもこれもとやってるとあっという間に十万字に到達してしまいます。超高速輪廻転生だって、結局俺たちの旅はココからだ的なエンドになっていますからね。

まだまだ十万字程度のストーリー感が掴めていない感じがします。書きたい物語はちょこちょこ書き溜めているので、一ヶ月作品はまだ続けていって、その中で練習したいですね。

なにより、やっぱり小説は完成させないと経験値が入らないな、って実感します。小説に限らずイラストもそうですけど。下手なら下手なほど、書いて発表してフィードバック貰って、修正して、とサイクルを回すのが一番です。

今回の超高速輪廻転生は正直、人によっては爆死と言われるような評価だったと思います。ブックマークは両サイトでそれぞれ100くらい。とはいえ、されど100ブクマです。100人がいいね!って言ってくれてるんですよ。それに、感想を書いてくれる人も沢山いらっしゃいましたし。
PVは話数が重なるごとに徐々に減っていくものなので、見てると正直テンション下がります。でも、たまにサブタイトルが良かったりするとちょっと跳ねます。一番モチベーションになるのは感想です。いつもありがとうございます。
モチベーションを維持しつつ書けるのも、web小説の魅力ですね。
ファンアート待ってます。

そういえば、ファナ(本名:ファナティア・フーリガーレン)の名前の元ネタ――というにはあからさまでしたけど――も結構反響があって嬉しかったです。狂信者感がもっと表現できれば良かったのですが……。

今後について

5月も終わり、超高速輪廻転生も完結です。6月からは、また新たな物語を始めようと思っています。というか、実はもうほとんど書き終わっている状態です。今回も一ヶ月作品ということで、6月いっぱいで完結する予定です。

まだタイトルは決めかねていますが、簡単にあらすじを言うと、“気弱なショタ(合法)の探索者がダンジョンの奥に取り残され、死にかけたところをメカメイドの無表情クール系お姉さんに助けられて、そのまま二人でバリバリ最強ナンバーワンになる話”です。

おねショタだよ、おねショタ! 長身無表情物理属性最強メカお姉さん(胸部装甲分厚め)だよ!

次回作も性癖たっぷりで進行していく予定ですので、どうぞよしなに。

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