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新人教育でイマドキの若手社員に伝える、「俺の背中を見て学べ」の時代は終わった理由。

会社に就職して時間がたつと経験も増え、新入社員に教育する立場になっていきます。自分も入社したての頃は先輩に教えてもらい迷惑もかけました。

今と昔では時代が違うので同じやり方では通用しません。新人の時に教わった出来事を「自分はこのようにやってきたから」というような教育では若者に通用しません。

つまり「俺の背中を見て学べ」という時代は終わっています。具体的な倫理で説明しないと、情報があふれている現代では対応できないからです。

イマドキの質問に答えてくれる神様


あああ、神様どうしたらよいのでしょうか?アドバイスを下さい。」と願っても回答はありません。ありがたい言葉や見習うべき精神はありますが話しかけてはくれません。

唯一答えてくれる神様はgoogle様です。検索バーに質問すれば探していた答えが見つかります。嘘やデマを見極める必要もありますが大抵の事は解決します。

現代では疑問に思ったことは、ググるのが主流。一旦は先輩上司に教わった仕事のスキルも、情報があふれたネット社会ではすぐ見透かされてしまいます。昔は通用しても今は通用しない事です。

「いいから黙ってやれ!」「俺の言うとりやれば間違いない!」という風潮はもはや死語です。

先輩上司として教える立場にあるなら、後輩が質問しやすい雰囲気づくりや新しい事を柔軟に取り入れる体制を作ることが役目です。

板挟みにあった時の対処


初めての現場で右往左往するのは仕方ない事です。「だってはじめてなんだもーん。」そんな板挟みの経験事例があります。

ー 事件はアンティーク家具の配達先で起こりました。ー

A先輩:荷解きした梱包材、分別して片づけといて。

新米: がってん承知の助!!A先輩!

(・・・A先輩が運びに言った後、B先輩がやってきました。)

B先輩:そんなのまとめて会社でやるからさぁ、取り合えあず車にブチ込んどいてぇ!!

新米: あ、いやB先輩!!あのぉーこれはですねぇ・・・

B先輩: いいから、俺の言ったとおりやっとけよーーん。Aのとこ手伝ってくるから。

新米:が、ががってん承知の助・・・・

(・・・A先輩が戻ってこられたぞ・・・・。)

A先輩:へ!?なんで分別してないの?ちゃんと聞いてた?

新米:そりゃそうなんですけどぉ・・。これには・・・

A先輩:言い訳しないでやってくれよ!もう少しで終わるから何とかしろ!

新米:わ、わかりまちた・・・。分別しときやす・・・。

(・・・そしてまたもやB先輩がやってきて・・・)

B先輩:だーかーらー!なんで分別してるの?会社で一気にやるって言ったよね!!

新米:・・・。

まさにTHE 板挟みって感じです。教える側が二人いると度々このような事例が発生します。迷惑ですねー。

事件は現場で困ってるんじゃない!!板挟みで困ってるんだ!!

まず話を聞いてくれない上司に問題があります。そう、「俺の背中を見て学べ」スタイルです。新米がなぜこのような状況に陥ったのか状況を把握し、聞き出す能力が問われます。

 新米君の対処としては、「A先輩にはB先輩からの指示です。」「B先輩にはA先輩からの指示です。」「で、どうするん?」みたいな感じでハッキリと伝え先輩のせいにしましょう。

 しかし強者もいるのが現実で、先輩同士の責任にしたら「人のせいにするな!」と言われました。

 もうこうなったら高見の見物作戦しかありません。可哀そうだねぇという目線でほっときましょう。

これからの時代は・・・


過去に理不尽にされた経験を根に持つのではなく、自分は嫌な思い出があるからこういう教え方はしたくないと反面教師で後輩へ指導するのが望ましいです。

先ほどのA,B先輩のような事例が自分に当てはまるとしたら、「そうなんだ、悪かったねぇ。じゃぁこうしようか。」と言える方がスマートです。

若い頃、「俺の時代はこうだった。」「昔と違って優遇されてるなぁ。」と先輩に言われていたことが今になって自分が愚痴っている事ありませんか?

あるあるなんですけど、言っても言われてもしょうがないしどうする事もできません。

情報化の社会では対面しなくてもSNSで繋がったり、いらない情報までもが手に入る時代です。コロナ過もあり、ますます対人スキルは低下していくものと思われます。

「俺の背中を見て学べ」はスキンシップのネタとして活用される時代がくるかもーー!

おまけ


言いたい事だけ言ってしまった感がありますが、この人の背中は黙っていてもついていけそうな人がおりました。

  • 明石家さんま

  • 高倉健

  • イチロー

どうですか?さんまさんはとにかく切り替えが早そうで、失敗しても笑いに変えて「ほな、次行こか!」と言ってくれそうです。高倉健さんは映画の撮影でスタッフにも手厚い対応をされる素晴らしい方です。イチローさんは無駄のない的確なアドバイスを、レーザービームでやってくれそうです。

こういう方が上司なら嫌でも会社が楽しくなりそうですし、この人の為ならがんばっちゃおうと思います。素晴らしい先輩になるためにお手本にしてみて。

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