13.放射線治療と右脚の回復

 さて、再々発とともに右脚が麻痺していたのですが、2020年10月末より再び入院し、放射線治療が始まりました。骨盤と脊椎、胸椎など痛みのあるところと神経を圧迫していると考えられる4箇所に治療としてではなく症状の緩和のために放射線を当てます。

 車椅子に乗って放射線治療室に行き、ベッドに移って2〜3分ずつ各箇所に放射線を当てます。機械の前に横たわっていると機械が動き出し、放射線を当てるところまで機械のアームが動いてきて体の周りを回転しながら放射線を当てていきます。当初は痛みが強く横になっているのも辛かったのですが、1回当てると痛みが引いていくような感じがあり、すぐに効果が実感できました。少量ずつ5回程度に分けて照射が行われました。その後はひたすらベッドに横たわっていました。入院当初は夜眠れないほど痛みが強く、医療用の麻薬で痛みを抑えていました。腰から下はかろうじて感覚がある程度で全く動かすことはできず、便意や尿意もなかったため大変でしたが、少しずつ回復していくのは実感できました。

 ヴォトリエントの服用は骨盤に当てた期間だけ中止しましたが、その後再開し2021年1月末の現在まで続いております。今は痛み止めが不要なほど症状はありません。右脚は11月の終わり頃から少しずつ動き始めました。最初は膝を少しずつ持ち上げられるようになり、そのうち膝の曲げ伸ばしと太ももを持ち上げる動作が可能になり、段々と足先までゆっくりですが動かせるようになってきています。12月の末からはリハビリで松葉杖の歩行を開始しました。1月の半ばには松葉杖での階段の昇降もできるようになったので、一時退院し、現在自宅で生活しています。

 家に帰って回復はさらに早くなったような気がします。理由は、睡眠の質の向上、入浴、食事の増加だと思います。体重は今回の3ヶ月の入院で10キロ落ちていました。リハビリ中に息切れも早く、体力が衰えているのを感じたので少しずつ食べる量を増やしています。

 3ヶ月前に片脚しかない右脚が動かなくなり、今度こそダメだと半ば諦めていましたが、しぶといもので、今はあと2週間もすれば8割くらいまで右脚の回復も進むのではと計算し始めております。仕事に復帰したいという気持ちが強くなっています。このnoteもこれで終わりのつもりで書いていましたが、もう少し続くかもしれません。

 今回の入院中にも様々な方から励ましの言葉をいただきました。本当にありがたいと同時にご心配をおかけして申し訳ないです。もう少し、恩返しできるように頑張ります。

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