「リーダーが優秀なら組織も悪くない」を読了した。
先週はこの本を読んでいたのを読了しました。
完全にタイトル買い的な所があった。
このタイトルは、踊る大捜査線で使われた言葉をタイトルにもってきたようです。
「レインボーブリッジ封鎖できません!!」が、自分にとっては好きな言葉だったけど、組織やリーダー論を読むようになってから、こっちのほうが好きな言葉になったかもしれません。
どんな本?
この本は支配型リーダーの例を登場人物形式で支配型リーダーと優秀なリーダーの違いについて書かれた本だった。
登場人物のH課長の優秀さとその上司となるK部長。そして役員までの大きな組織として書かれた本だった。
支配型リーダーが終わった時代や話し方など、ちゃんと部下をどう使うかについて勉強になった。
この本のK部長が面白かった
今の時代にこんな部長いるのか。って思うくらい登場人物のK部長が残念な上司だなと思った。
こんな自分の私利私欲のために生きる上司には出会ったことがないが、いくつか似たような上司はみたことがある。
自分の栄光なんてものは、過去の出来事であって部下の手柄を取り、失敗は部下に押し付けるような上司は最悪だなと思う。
部下の使い方・部下の話していること感じていることを察知していかなければならないと改めて感じた。
H課長が優秀
K部長の部下、H課長がこの本の主人公っぽい。とにかく優秀。部下の信頼も高く無能なK部長のなかで、ここぞというときの発言が素晴らしかった。
ふんぞり返って、だらだら役職出勤せず、部下よりも会社全体よりも早く出社して仕事の準備を整えるという仕事のスタイルは上司として学ぶべき姿だと感じた。
ただ部下に押し付けるだけな上司ではなく、上司は部下よりも勤勉でなければならないと改めて思った。
雰囲気を操らなければリーダーではない
相手の話を正確に把握して、部下や後輩・取引先に伝えることが求めれる。
雰囲気で解釈せずに、理解して誠実に伝えることが大切。
本書で書かれてる水戸黄門の印籠は、自分のなかでしっくりきた。
人は、自分よりも目上の人や強い人には従うような感覚はあるかなと思う。
その権力を押し切ろうとする無能な管理職という部分は納得した。
プログラムでも強い人の言葉には、人は耳を貸す。逆に自分よりもできない人に対しては、強気になってしまうところが少なからずある。
組織やエンジニアリングでも、議論すべき点は徹底的に議論していくことが大切です。
チームや組織においても、明確な目標をもった組織こそ挑戦やビジョンの態勢を整えることができる。
部下の話を誠実に聞くことが求めれる
上役には時間を取るのに部下の話となると、時間を取らないケースがある。
そのような上司に出会ったことがないが、部下だろうが上司だろうが後輩・先輩でも、相手の話を聞くことに専念することが必要です。
これができないと部下や後輩・いっしょに働くメンバーが自分が困ったときに話を聞いてくれない。
信頼関係は、日々の積み上げです。
部下やメンバーの仕事の過程を詳細に観察して適切にアドバスできる上司や同僚になれるように日々聞く耳を持つことを意識したい。
垣間見の文学
源氏物語で出てくる言葉。美しい姉妹が住んでいて、男は物の透き間から覗き見ていた。
まじまじと見るわけではないが、この言葉が相手をきちんと観察する言葉の意味に近い。
距離が遠い関係な部下や同僚は、自分から距離を縮めていくしかない
とくにリモートワークでは、物理的な距離も会話することも難しい。
チャットや雑談でも気軽に話していくことを自分からやっていくことが関係性を築くしかない。最短距離はない。
接触頻度高めていき、相手の反応を注意深く探っていくしかない。
仕事の鬼だけではだめ。つよつよエンジニアだけでもだめ。
ただ恐れられるだけである。
一人で仕事をするだけであれば、ご自由に鬼でもつよつよでもいい。
組織では、ただ恐れられるだけの存在ではだめです。
清潔感
笑顔
優しさ
気さくさ
丁寧さ
話しかけやすい雰囲気
これらも持ち合わせておく必要がある。
すべてをもっている必要はないが、相手を罵倒するだけのコミュニケーションの取り方ではだれもついてこない
完璧な人は目指すが、少し抜けているくらいが組織にとってはスムーズに進むことがある。
完璧じゃない自分なので、気さくさとか笑顔とかそういう部分は意識しているつもり。少しアホっぽいところを出しておくみたいなところ。
まとめ
世の中、無から有は生まれない
この言葉はすごくわかる。とにかく信頼や関係性をつくっていくために相当な時間をかけて積み上げしていくしかない。
関係を壊すことは簡単だが、構築が難しいのは人間関係にとってよくある話です。
優秀なミドル層が、仕事をやめるのではなくマネージャーや上司の元から去るという状況にならないように日々のやり取りや部下の話や悩みを聞けれる仕組みをちきんと構築していく必要があると感じた本だった。
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