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ウガジンヒジョウニ

宇賀神も退団ですか…

阿部ちゃんの引退に槙野の契約満了と、ここ数日で間を置かずにショッキングなニュースが飛び込んでくる中、さすがにもうこのレベルの選手の入れ替わりはなかろうと思っていたのですが…

特にウガは同じく浦和一筋で引退したヒラさんと重なる部分も多く、勝手にヒラさんの後継者的な存在になるものだと思い込んでいたので、余計に寂しいです。


宇賀神友弥を語るにあたって絶対に外せないトピックの1つが、やはり2018年の天皇杯決勝ではないでしょうか。

なんといってもあのゴールはスーパーでした。

左斜め45度あたりからのワンタッチでのミドルシュートなどは結構うまかった印象のあるウガですが、こんなゴールも決められるのかと驚いた思い出があります。


実は宇賀神という選手はタイトル「の瞬間」になかなか縁がない選手でした。

2016年のルヴァンカップ決勝では前半途中に負傷交代、2017年のACL決勝第二戦ではマウリシオと途中交代、存在感の薄いスルガ銀行カップですら途中交代と、スタメンクラスのDFながら優勝が決まった瞬間にピッチにいるということがなかなかない選手でした。

また、これをタイトルとして数えるべきかどうかはわかりませんが、2015年1stステージの優勝決定戦となった試合では後半途中に2度目の警告を受けて退場、2016年2ndステージの優勝決定戦となった試合ではルヴァンカップ決勝でのケガの影響により欠場と、とにかく優勝決定の瞬間にだけはなかなか立ち会えないのがウガでした。


そんな中、この天皇杯決勝では先発フル出場でタイトル獲得の瞬間をピッチの上で迎えられただけでなく、それを自らのスーパーゴールで飾るという、まるでここまでの縁のなさをすべて回収するかのような活躍を見せてくれたのでした。

この試合を最後にヒラさんが引退するというシチュエーションだったのもドラマチックでしたねぇ。
余談ですが、今年もしまた天皇杯を獲れるとしたら、阿部ちゃんが引退する今年は柴戸が決めて勝つんじゃないか?みたいな想像をしています。ポジションが同じというだけでなく、普段点を取らない選手というところも何か似ている気がしています。



あと、個人的にもう1つ印象に残っているウガのゴールが、同じく2018年のA広島戦でのこのゴール。

なんでゴールを決めた後すっ転んでいるのかわかりませんが(笑)、とにかくこのゴールが印象に残っています。

というのも、僕が初めて現地にサッカーの試合というものを観に行ったのがこの試合だったのです。

サッカー不毛の地・島根で高校卒業までを過ごし、無事に広島の大学に入学したのがこの年。
アウェーではありますが、やっと浦和の試合を現地で観ることができるようになって嬉しかったのを覚えています。

このゴールの少し前に興梠が勝ち越しのPKを決めてゴール裏が沸いていた中で、立て続けに決まったのがこのゴールでした。
目の前で決まったこのゴールで、現地に集まっていた浦和サポのボルテージは最高潮に達しました。2列前にいた宇賀神ユニのオヤジさんのガッツポーズが忘れられません。



12年もの間、浦和レッズの選手として熱いプレーで何度もサポーターを沸かせてくれたウガ。
どれだけ主力級の選手が自分のポジションに補強されても、結局はウガがスタメンを張っているのが毎年の風物詩でした。

時にやらかすことがあっても、必ずピッチの中で、自分のプレーで取り返してくれました。
派手な選手ではないゆえにやらかしの方が強く印象に残ってしまうのが悲しいところで、何度も槍玉に挙げられてきたことと思います。しかし、チームがうまくいかないときに「やっぱウガなんだよな~」となるのが多くの浦和サポの常だったのではないかと思っています。


宇賀神、非常にいい選手でした。


数々の地域貢献・社会貢献事業やレディースチームとのかかわりなどを見ていても、今後のことも含めてクラブとも「そういう」話になっているのかな?と思っていただけに、まさかこうなるとは…正直ショックです。


ただ、槙野も然りこれほどまでにチームの要として活躍してくれていた選手と契約を更新しないということは、フロントにもしっかりとした今後のビジョンがあるのだと思います。
うまくいかなかったときに責任を問われることも覚悟しているはずですし、この変化を受け入れていくこともまた必要なのだろうな、と。

一時代が終わっていく寂しさもありつつ、これから浦和レッズがどう変わっていくのだろうか?という期待感もあります。
今はまだ寂しさの方が強いですが。笑


とにかく、これでさらに天皇杯を獲らなければならない理由が増えました。

やるぞ!

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(西川しかいなくなる…)


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