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会社へのロイヤリティと副業の相関関係

こんにちは、ヤマタクです。

先日、カシオ計算機が50歳以上の社員限定で「副業全面解禁」、という記事を読みました。副業先という新たな環境で働くことで、定年を見据えたスキル向上を早くから促すのがねらいとか。

副業を取り巻く環境は近年大きく変化しており、副業保持者はそれほど珍しくありません。大手企業も公認する今、副業で得られることが本業で発揮される相乗効果も実証されているようです。


正社員の副業経験者は約2割 

総合人材サービス、パーソルグループのパーソル総合研究所が実施した「副業の実態・意識調査」(2019年2月12日公表)によると、正社員で「副業している人」は10.9%。「過去に副業経験があり」の9.9%を加えると、正社員の副業経験者は2割を超えていることがわかります。

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パーソル総合研究所、副業実態・意識調査結果【個人編】を公表 加速する副業。正社員の 10.9%が副業実施中、1年以内の開始 41.3%|パーソルHDのプレスリリース

さらに、現在は非副業者だという正社員に今後の意向を聞いたところ、「副業意向あり」と答えた人が41.0%。「どちらともいえない」という人25.8%を加えると、6割以上の人が副業に関して寛容な意見を持ち、今後さらに増加しそうな傾向がうかがえます。


若い女性ほど副業意向が高い

非副業者の中でも全ての年代で女性の方が、さらに同じ女性でも若い人ほど副業意向が高いことがわかりました。

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パーソル総合研究所、副業実態・意識調査結果【個人編】を公表 加速する副業。正社員の 10.9%が副業実施中、1年以内の開始 41.3%|パーソルHDのプレスリリース

特に若い世代では収入増だけでなく、スキル向上を見込んでいる人、社内では築けない人脈を作る人など、不安定な時代でもフレキシブルな対応ができる印象があります。


副業者の職種別ランキング1位は「経営・経営企画」

副業者の割合が高い職種別ランキングトップ3は、「経営・経営企画」(21.2%)、「人事・教育」(18.1%)、「法務」(15.1%)。

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パーソル総合研究所、副業実態・意識調査結果【個人編】を公表 加速する副業。正社員の 10.9%が副業実施中、1年以内の開始 41.3%|パーソルHDのプレスリリース

事務系の仕事はリモートもできるため、副業との相性がいいと考えられます。働き方改革により労働環境が改善された結果、余った時間を有効活用したいニーズがあるのかもしれません。


副業によるプラス効果

では副業することでどんな変化があったのでしょうか。

副業者の回答からは、本業の会社への忠誠心や仕事の効率性など「高まった」と答えた人が「低下した」を上回りました。

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パーソル総合研究所、副業実態・意識調査結果【個人編】を公表 加速する副業。正社員の 10.9%が副業実施中、1年以内の開始 41.3%|パーソルHDのプレスリリース

なかでも「本業のモチベーション向上」は23.1%。本業の仕事のやり方の変化についても、「既存のやり方にこだわらず、よいと思ったやり方で仕事するようになった」が43.5%など、プラスの効果がみられます。


副業に対するロイヤリティ

副業により本業へのロイヤリティが高まることがわかりました。では、副業に対するロイヤリティへの相乗効果はあるでしょうか。

と言うのも、副業を持つ求人応募者に不安を感じる経営者さまに出会ったからです。

副業=「片手間に仕事」と懸念され、「副業者は副業する企業へのロイヤリティを持てるだろうか」、「今ロイヤリティを大切に働いている人たちと、上手くやっていけるだろうか」と考えてしまったようです。

弊社オレコンが提供している『採用マーケッター養成プログラム』では、採算性高く働いていただける人材の発掘に注力しているため、会社に対するロイヤリティは求めていません。

こういったケースでは、会社ごとの理念に応じた採用チェック項目を作り上げていく必要があります。

そして、「チェック項目でNGが〇個ついたら不採用」と、誰が採用担当者になっても同じ基準で判断ができるようにお手伝いしていきます。

副業することで、本業・副業の両方の会社に対するロイヤリティが同時に高まるケースをこの目で見ることを願ってやみません。


今後も採用人事のほか、リモートワーカーの働き方支援などについて発信していきたいと思います。


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