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正解のない世界だからこそ面白い。人事労務領域のPdMとして働く魅力

こんにちは!マネーフォワードビジネスカンパニーの採用広報です。

バックオフィス向けSaaSプロダクトを提供する「マネーフォワードビジネスカンパニー」では、現在20を超えるプロダクトをリリースし、日本のバックオフィスを支援しています。

今回は、HRソリューション本部にてプロダクトマネージャー(PdM)として働く中谷さんと近藤さんにインタビューを実施。人事労務領域の6つのプロダクトを開発する当本部の事業、組織、今後の展望、ここでPdMとして働く魅力について伺いました。

HRソリューション本部 副本部長
中谷 圭佑
2011年に大手ゲーム会社に入社し、人事としてキャリアをスタート。その後、スマホ向けサービスを手掛けるIT企業にて、エンジニア、経営企画の業務を経験。2023年にマネーフォワードに入社後、HRSソリューション本部にて『マネーフォワード クラウド人事管理』のPdMを経て、現在は当本部全体のプロダクトマネジメントを管掌している。

HRソリューション本部 副本部長
近藤 大
2001年にパッケージベンダーに入社後、大手企業の人事部門向けパッケージソフトウェアのエンジニアとして製品の企画、開発、保守を経験。開発部門の責任者を経て、製品の企画・開発・マネジメント責任者を歴任。2018年にマネーフォワード入社後、金融機関向けサービスを手掛ける「エックスカンパニー」にて自社サービスの企画・開発や複数の共創案件のPjMを担当。2024年7月より「ビジネスカンパニー」のHRソリューション本部にPdMとして異動し、2024年8月より現職。趣味はキャンプ。


HRソリューション本部について

――まずはお二人が所属するHRソリューション本部の事業やミッションについて教えてください。

中谷:HRソリューション本部は「働くすべての人に、頼れるパートナーを。」というミッションのもと、人事労務領域におけるプロダクトの開発・提供を行っています。

現在は『マネーフォワード クラウドHRソリューション』として、『クラウド人事管理』『クラウド勤怠』『クラウド給与』『クラウド年末調整』『クラウド社会保険』『クラウドマイナンバー』の6プロダクトを展開しています。

2015年に『クラウド給与』をリリース後、市場ニーズに応えながらプロダクトラインナップを展開してきました。ユーザー数や業績など、事業は毎年大きな成長を続けており、それにともない組織も拡大しています。マネーフォワードビジネスカンパニーの中で最も大きい事業部の一つです。

人事労務領域は、デジタル化をはじめとした業務効率化の余地がまだまだ残っている領域です。例えば人事情報の収集・管理は、紙ベースだったり、Excelなどで自前で取りまとめている会社がいまだに多いのです。

また、働き方の見直しが進むいまの時代、もう一歩踏み込んで勤怠管理を行いたいといったニーズも増えています。業務効率化の余地に加え、市場成長余地の大きい領域だと考えています。

これまでの経歴

――HRソリューション本部の概要に続き、お二人のご担当と、これまでの経歴について教えてください。

近藤:私はHRソリューション本部の副本部長として、各プロダクトの戦略・戦術、そしてロードマップをまとめています。

これまでの経歴ですが、前職はパッケージベンダーにて、人事部門向けパッケージソフトウェアのエンジニアとして働いていました。

マネーフォワードには2018年に入社しました。実はいまの部署に異動したのは最近のことで、入社後から直近まで、金融機関向けサービスを手掛ける「マネーフォワードエックスカンパニー」に所属していたんです。金融機関と協業して新規事業をつくるプロジェクトに携わり、プロジェクトマネージャーとしてWebサービスを4~5つほど立ち上げました。

HRソリューション本部副本部長 近藤

――近藤さんはなぜマネーフォワードに入社されたんですか?

近藤:マネフォに入社した理由は、事業の社会貢献性の高さに魅力を感じ、働く意義を感じたからですね。あと、マネフォって外から見ると、楽しそうで明るくて、のびのびしたカルチャーがある印象を受けるんですが、入社してみると意外とそのまんまなんですよね。そんなポジティブな印象を持ったことも大きかったですね。

――近藤さんは最近HRソリューション本部に異動されたということですが、どのような経緯があったんですか?

近藤:エックスカンパニーでは、プロジェクトマネージャーとして新しいサービスをゼロから立ち上げ、成長させるという重要な役割を担っていました。この仕事は非常に充実感があり、大きなやりがいを感じていました。

ですが、ちょうど担当案件が落ち着いてきたタイミングでHRのチームからお声がけいただいたんです。新しいチャレンジができることや、人事部門向けのサービス開発をしていた過去の知見を活かせることを考慮して、2024年7月にHRソリューション本部へ異動しました。

いま、人事労務市場は新たな広がりを見せていますよね。労働人口が減っていく中で人材をどう獲得するか、どう生産性向上や業務効率化を進めるか、働きやすい環境をどう実現していくかなど、多様なテーマに向き合えると思います。このタイミングで改めて人事労務領域に挑戦したら面白そうだと思いました。

――開発のキャリアからスタートし、マネフォ入社後にPjMやPdMの業務に携わったということですが、ビジネスサイドの知見も必要になると、大変なことも多かったのでは?

近藤:苦労というより、面白かったですね。

前職ではPdMという職種自体がなくて、エンジニアはまずエンジニアとしてキャリアを積み、マネージャーとなっていく。お客さま先に行ったり、デザイナーやビジネスも巻き込んでプロダクト作りを進めるなんて、相当偉くならないと担当できなかったんです。それがPdMという職種では担当できるので面白いと思います。

業務範囲はものすごく広く、雑務まで多いですが、PdMという仕事は小さい会社の社長のようだなと感じますね。課題を把握してそれに対してのソリューションを作って、損益分岐を計算して。いつまでにどれくらいのユーザーを獲得するかを見込まなければいけないわけです。

私がエンジニアだった頃は「いいものを作ればいつか売れる」という発想に近かったんですが、実際は資金繰りができなければ、開発体制を組めないしプロダクトは作れません。そこを考えるのは新しい経験ですし、面白かったですね。

――続いて、中谷さんのご担当と、これまでの経歴について教えてください。

中谷:私はHRソリューション本部の副本部長として、本部全体のプロダクトマネジメントを管掌しています。各PdMがプロダクト作りに集中できるよう、環境・組織・プロセスを整えるのが僕の重要な役割ですね。

HRソリューション本部副本部長 中谷

――中谷さんはどういった経緯でマネーフォワードに入社されましたか?

中谷:僕は一社目のとき、人事からキャリアをスタートしました。次の会社ではエンジニアにキャリアチェンジした後、ビジネスサイドに戻り、経営企画で事業開発にも携わりました。

マネーフォワードに入社したのは2023年です。転職を考えたときに、これまでの経験を活かして会社に貢献できるといいなと思っていました。そういう意味で、人事労務領域×プロダクトの掛け合わせは、自身の価値を発揮できそうだと感じましたね。入社後は『クラウド人事管理』のPdMを担当していました。

入社の決め手としては、上場してなお「攻め」の経営をしていることに魅力を感じたからです。非連続的な成長を目指している組織なので、面白い出会いがありそうだと感じましたね。

――入社後の印象はいかがでしたか?

中谷:当社の「Values(行動指針)」である「User Focus(ユーザーフォーカス)」というワードを使う人がすごく多いことに驚きました。社会に貢献したいという想いが強い社員が多いですね。自分の役割は持ちつつそこをはみ出していく、ある意味おせっかいな人が評価されて、どんどん面白い仕事が回ってくる。そういうカルチャーがあるのは魅力です。

HRソリューション本部の課題や展望

――HRソリューション本部の話に戻りたいと思います。いま組織体制はどのようになっているのですか?

中谷:HRソリューション本部の中に、ビジネス、PdM、エンジニアの各チームが含まれる、製販一体の組織体制となっています。

PdMはプロダクト戦略部という一つのチームに所属しています。PdMが独立した組織となることで、ビジネスサイドと開発サイドの両方に対して、中立的な立場からバランスよく連携できる体制を整えています。また、プロダクトカットではなく職種カットの組織にすることで、PdM同士が連携しやすくなることもいまの組織体制の狙いの一つです。

プロダクトラインナップが増えていく中で、個別最適にならず、HRソリューションとしてプロダクト間の連携やシナジーをさらに高める必要があります。

正直なところ、プロダクト間の連携にはまだ課題があると感じています。過去に、PdMが各プロダクトのチームに閉じてしまうと、PdM同士の横断的な連携が難しくなるという経験がありました。しかし、現在のように各PdMが一つのチームとしてまとまっている体制では、よりスムーズに横断的な連携が取れると考えています。

――現在HRソリューション本部が注力している取り組みは何でしょうか?

中谷:中堅規模の企業のお客さまに届けていくことです。現在、『クラウド給与』などは中小企業の間で高いシェアを誇っているのですが、より多くのお客さまの課題を解決するためにも、さらなる機能拡充を行い、従業員規模の大きい企業でも使っていただけるプロダクトにしていきたいと思います。

近藤:SMBと中堅以上の企業では、求められる機能や私たちが取るべき戦略も異なります。企業規模が大きくなれば、法令改正の対応や企業からの要望も複雑さが増します。

また、大企業となるとすでに何かしらの業務システムを使っているので、既存のシステムと合わせて業務プロセスが決まっていることも多いです。当然カスタマイズの要望も出てきます。一つの企業に個別最適にならないよう、広く価値があるものをPdMが見極め、優先順位をつけ、機能追加のストーリーを作って行くことを意識しています。

――『クラウド HRソリューション』の一番の強みは何だと思いますか?

近藤:HR系SaaSの中でマネーフォワードは後発ですが、その分お客さまも若い企業が多く、その成長に寄り添うようにプロダクトも柔軟に成長してきました。

例えば『マネーフォワード クラウド』の特徴として、コンポーネント型ERPという考え方があります。一般的な業務システムは、導入するときに「全機能一斉切り替え」か「一部の機能のみの提供」の2択を迫られるものが多いのですが、『マネーフォワード クラウド』だと既存の業務フローやシステムに合わせて、課題に応じた部分的な導入が可能です。

他のシステムと柔軟に組み合わせて使えるプロダクトのあり方を目指しています。

(コンポーネント型ERP戦略の詳細はこちらの記事をご参照ください!)

こんな方と一緒に働きたい!

――HRソリューション本部のPdMチームには、どういったカルチャーや特徴がありますか?

中谷:「User Focus」の思考が根付いているのが特徴です。例えば開発リソースが限られている場合、そのリソースありきで開発が進みそうになるときがあると、「結局それでユーザーの業務課題は改善するの?」「それって開発の都合、マネーフォワードの都合だよね」といったフィードバックが飛び交います。「お客さまの何の課題を解決するのか」という視点のフィードバックは常に意識されています。

また、マネーフォワードにはHR領域以外にも数多くのPdMが在籍しており、CPO室という組織を兼務する形でつながっています。そこでプロダクト間の連携のためのやり取りであったり、お互いを高めるための知見のシェアなど、活発なコミュニケーションがなされています。

多様なキャリアを持つメンバーが集まっているため、ビジネスパーソンとして非常に刺激の多い環境だなと思いますね。

――HRソリューション本部におけるPdMの理想像はありますか?

中谷:PdMは「誰のどんな課題を解決するか」を意思決定していくことが大きな役割です。同時に「何を作るか」「何を優先するか」って、正解がない世界だと思っています。

だからこそ、誰よりもプロダクトについて考え抜き、エンジニアやデザイナー、ビジネスサイドのステークホルダーに「あの人が言うなら」と信頼してもらえる人は理想的だと思います。

定量的なロジックも必要ですが、PdMは周囲に動いてもらわないと始まらない仕事なので、日々の振る舞いや言葉遣いにも気を配って信頼を積み上げていける方は良いですね。

――そういった理想を踏まえて、どんな方と一緒に働きたいですか?

中谷:正解のない意思決定を求められるポジションだと思うので、その環境を楽しめる方。「悩ましいね」と言いながら、難しい状況も前向きに楽しめる方と一緒にお仕事したいですね。

PdMという仕事は業務がとても幅広いですが、突き詰めると特にお客さまの業務を理解し、それをシステムとしてどう実現していくかが重要だと考えています。そういう意味では、業務システムの開発に携わってきた方や、人事労務領域に思いや経験がある方にはやりがいのある環境なのではと思います。事実、マネーフォワードではPdM経験はなくても、長く業務システムの開発に関わってきた人も活躍しています。

(SIerやパッケージベンダー出身者など、PdM経験はなくても業務システムの開発に関わってきた方々の活躍についてはこちらをご参照ください!)

事業や市場のポテンシャルは高いので、自分の頑張り次第でお客さまに届けられる価値を増やせる環境です。成長期だからこそ組織やプロセスも試行錯誤しながらで、難易度は高いです。

ですがその現状も一緒に見ながら、どう良くしていけるか前向きに取り組んでいただける方が来てくださったらうれしいです。

近藤:ユーザーに向けていいサービスを作りたいという情熱と、まわりを導くリーダーシップがあれば、あとは伸び伸びとやっていただけたら十分です。

その情熱を実現するにあたって障害があれば、私たちもサポートします。日本のバックオフィスの方々が元気に働けるような環境を整えたいという、熱い情熱を持った方がいたら、ぜひ一緒に働きたいです。

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