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【備えは大切②】災害で「電気・ガス」が止まったらどうする?

今回は「電気・ガス」が止まってしまったときにどのような対応をすればいいのか、また普段から備えておくべきことはどんなことか、などについて考えてみましょう。

■電気・ガスが止まると困ること


当たり前ですが、私たちの生活は電気・ガスに支えられています。照明や洗濯機、掃除機などの家電の稼働、スマホやパソコンなどの閲覧、エアコンなどの空調、お風呂の湯沸かしや火を使った調理もできなくなってしまい、くらしは不便になります。また、公共の施設や設備、交通機関も電気・ガスに頼っているため、止まると私たちの生活は混乱をきたしてしまいます。災害時には、「信号が停止し、電車も動かず移動ができない」「携帯を充電するために長蛇の列ができる」などさまざまな影響が予想されるほか、「夏場にエアコンが使用できないことによる熱中症の死者が出た」といった二次災害が起こる可能性もあります。

■電気・ガスの復旧めやす


今回の能登半島地震でも北陸電力による停電・復旧状況の発表では復旧の見通しが1ヶ月以上かかる地域が散見されております。また、今後起こると予想されている南海トラフ巨大地震や首都直下地震のような大規模地震が発生した場合、復旧までに最長で電気は1ヶ月、ガスは2ヶ月かかるといわれています。もっと回復が早いという方もいますが、被害が甚大な場合、復旧が長期化する恐れさえあります。備蓄は、できれば1週間分以上が理想。難しい場合は、3日分程度の備えをしておく必要があります。最低限のものでも、用意しておくのと、しておかないのでは大違いです。面倒がらずに、万が一の時の備えをしておきましょう。

■電気が止まった場合に備えて用意しておくと便利なもの


・懐中電灯/ランタン/ヘッドライト
 停電時、夜間は暗闇の中での行動を強いられます。倒れた家具や散らばったガラス片などの中を歩く可能性もありますから、周囲を照らせる懐中電灯やランタン、ヘッドライトなどを用意しておきたいものです。ろうそくを思い浮かべる人もいるかもしれませんが余震の際に火事が起こる可能性もありますので電池で稼働するものの方がおすすめです。日常的に使うものではないため「いざというときに電池が切れていた」というケースもよくあります。電池のチェックも忘れずに行ってください。
・電池
 懐中電灯やラジオなど、災害時に必要なアイテムの多くが電池で動いています。せっかくそろえても使えなければ意味がないので、電池は多めに用意しておきましょう。また、電池には単1から単4、リチウム乾電池、ボタン電池などさまざまなサイズや種類があります。現在使用しているものを洗い出してストックしておくことをおすすめします。(2011年東日本大震災の際も電池不足で大変でした)
・モバイルバッテリ
 現代の生活に欠かせないスマートフォン。災害時の連絡や情報収集の役に立つものです。たとえ通信できない場合でも、貴重な情報やデータを保存していることもありますのでスマートフォンの充電は切らさない方がよいでしょう。停電時でも困らないよう、モバイルバッテリーは準備してください。名刺サイズくらいのコンパクトでも2~3回くらいフル充電できる10,000ミリアンペア以上のものがおすすめです。
・カセットコンロ、カセットボンベ
 停電時はIH調理器だけでなく、電気を使うガスコンロや給湯器も使えなくなります。また、地震の場合は、ガスの供給も止まってしまう可能性も高いでしょう。お湯を沸かしたり、非常食を温めたりするにも、カセットコンロとボンベを用意しておきましょう。水を入れるだけで、食品などをあたためられるヒートパックなども揃えておくと便利です。
・家庭用蓄電池
 電気も備蓄の時代になりました。たとえエアコンなどは使えなくても、夏場は扇風機、冬場は電気毛布くらい使える容量の家庭用蓄電池が必要な時代です。
 停電が起こるとエアコンなどの冷暖房器具が使えなくなります。夏は暑さで熱中症にかかる恐れがありますので涼感シートやポータブル扇風機などを用意するのもいいでしょう。また、冷蔵庫も使えなくなりますが一定期間はクーラーボックスの役割を果たすので、保冷剤代わりにペットボトルの水を凍らせておくことをおすすめします。また、窓ガラスが割れて、外気が室内に入ってしまうケースも考えられます。ガラスを割れにくくするようなシートをあらかじめ貼っておいたり、万が一、割れてしまったときには穴をふさいで補強できるように、段ボールやガムテープも用意しておくといいでしょう。

■まとめ


 たとえ災害での被害は免れても、十分な備えがないと二次災害によって命に危険がおよぶこともあります。ガスや電気を確保できれば、食事や体温の維持、情報収集など、さまざまな場面で役に立ちますので、備蓄は欠かさないようにしておきましょう。過去の災害時、特に大地震の後はライフラインがストップし、その上、道路が損傷した地域では流通が止まり、物資が届かないこともありました。備蓄は「1週間以上分」が理想です。しっかり備えておきましょう。


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