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「男性の育休、いらんやろ」そう言っていた自分がリクパ―初の男性育休を取って気づいたこと

日々連載のみんなの写真がイキイキしてカッコいい感じで、この写真の裏にはたくさんの苦い経験や色んな葛藤の末に滲み出た表情なんだろうなと思いながら読んでいると、みんなの成長ぶりに感慨深いものがあります。

私は地域HR事業部と自治体事業部でマネジャーをやっている重松と申します。昨日のナマケンと同期です。共に会社の成長に合わせて年功序列のポンプ式でマネジャーとなった稀な存在で、上下左右斜からの圧を一気に引き受ける中間管理職として日々を謳歌しています。「生きとし生けるもの全て消えろ」と呟いてしまうこともあります。

5月末からリクパー初の男性育休を取得して、人生で初めて家族と向き合っています。写真は息子が真昼間の太陽で熱せられたアンパンマンに抱きつき「あついよ、かたいね、いやだよ」と急激に機嫌が悪化して不貞腐れている入園料260円の小さな遊園地でのヒトコマです。

昭和後期に生まれ、まだ会社デスクでタバコをぷかぷか吸えていた2002年に社会人となり、今年で社会人20年の節目を迎えます。そんな昭和の私からすると、つい半年前までは「男性の育休、いらんやろ」というスタンスでした。2人目の子どもの出産が近づくにつれて、物理的な家事の問題、嫁の体調問題などが浮上してきました。これまではそれでも「俺は無理」という感じで家庭から逃げてきたのですが、今回ばかりは嫁の温かくも冷徹な視線から迫りくる危機を察して、育休を取ることを決めました。

私の育休スタイルは期間が短いこともあり完全に休職というカタチではなく、社内の打ち合わせなどには参加せず、有給をうまく使いながら顧客対応だけを継続させる緩やかなものとしました。
チームメンバーが気を使って業務を巻き取ってくれたり、サポートを率先して引き受けてくれたおかげでこの育休(正確には長期有給)は実現できています。自分の家庭の都合で周囲に迷惑はかけたくなかったので、事前にメンバーに相談をしたのですが、皆が賛成して背中を押してくれました。これはとてもありがたかったです。(これはひとえに私がこれまでに積んできた徳の賜物だと思っています。笑 )

一方で、この期間で気付けた重要なことがふたつあります。

ひとつは「私がいなくても業務は円滑に進んでいく」ということです。日々仕事をしていると自分が抜けたら業務が停滞するというような錯覚に陥ります。そうやって自分の居場所を自分視点で作り出しているのかもしれません。それが少なからず体験できたので、今後は優秀なチームメンバーに更に丸投げしていきたいと強く思うようになりました。また、顧客に対してはもちろんのこと、自分が会社・チームに対してどんな価値を生み出せているのか?という自分の存在意義を常に問うていかねばならないとも感じました。

もうひとつは家庭のことです。もう数ヶ月で3才になる長男とこだわりポイントや感性が近く、笑うツボが一緒だったこと。これはDNAなのか、それとも私の精神年齢の問題なのか、どちらにしても不安が募ります。慣れない家事や中腰でのオムツ替え、抱っこで8日目からギックリ腰で戦闘不能状態です。乳飲み子を抱く嫁の「お前の父ちゃん、やっぱまじで使えんぞ」という独り言が要所要所で聞こえてきます。また、はしゃぎすぎる父子に対して「お前らお願いやからうちから出ていけやっ」とマジギレされたことも。
空気を的確に捉えた息子は「とーちゃんがでていくんだってー」と母に擦り寄り「とーちゃん!はやくでてってー!」と掌返しで私の膝を両手で押しながら追い込みをかけてきたりします。「急に父親面をしたとしても不断の努力がなければ真には受け入れてもらえない」ということを体感しました。
まだ言葉を発さない乳飲み子は、坂元さんと一緒にリクパーを創業した大田良一さんから勝手に一文字を頂戴して「良」と名づけさせてもらいました。

会社も家庭も居場所は与えられるものではなくサバイブです。
この世の中のどこにも安住はなく常に闘い続けなければなりません。
(これを書きながらそう振り返っています)

数人の大学生しか読んでいないであろうこの社員のリレーブログは、
その数人のために次回から2周目に入るそうです。早く当社の選考を受け、腹を決め(内定承諾)て、私たち先輩社員をこのブログ執筆から解放してください。みなさんのご英断を願っています

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