見出し画像

福岡の転職事情はコロナの影響で変わった?変わらなかった?キャリアアドバイザーに聞いてみた

こんにちは。リクパーのおおたです。
すっかり夏になってしまいました。一度落ち着いたかのように見えた新型コロナウイルスの感染者数はここへきてまた増加…
日常を揺さぶられる毎日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

なかなか移動が自由にできないもどかしさが続いていますが、転職活動や福岡へのUターン・Iターンの動きが少なくなったかというと、そうでもありません。

ということで、今日は福岡での転職・Uターン・Iターンをご検討中の方から最近よく聞かれる「最近の福岡転職市場ってどうなのよ?」という質問を、リクパーのキャリアアドバイザー・田苗さんへ聞いてみました!

■この記事を読んでほしい人
・福岡へUターンやIターンを検討中の方
・福岡で転職活動中or転職活動しようかなとお悩み中の方
・福岡の市況観に詳しい人に働き方を相談したい方
話をきいた人:
田苗 香織

2013年リクパー入社。企画提案営業として九州地場企業の採用活動支援を行いながら、現在はキャリアアドバイザーとして求職者のキャリア支援も行う。1児の子育てに奮闘するパワフルママ。家事は完全シフト制で分担し、妙な忖度をし合わないのだとか(笑)。好きな食べ物はガム。

画像7

・・・

―—今日はよろしくお願いします。田苗さんには人材紹介の企業担当&キャリアアドバイザーとしての知見から、コロナ時代の福岡転職事情についてお話伺えたらと思います!

T)はーい!よろしくね。

コロナの影響で福岡の企業が変わったこと、変わらなかったこと

画像2

―—単刀直入に聞きます。正直、福岡の企業さんの求人状況って、コロナの影響を受けて変わりましたか?

T)やっぱり、人が集まることで収益に繋がっていた業界は一部採用を控えているところもあるね。観光、冠婚葬祭、飲食、小売り、販売…。
とくに福岡の経済はアジア近隣国からのインバウンドに支えられてたから、業界としての影響はやっぱり大きい。(※参照元:Indeed採用市場レポート

画像3

―—なるほど…職種別の兆候はありますか?

T)各企業が営利活動を成り立たせていくために不可欠なポジションについては、コロナに関係なく求人を出し続けた企業さんは多かった。たとえば開発・SE(システムエンジニア)・プログラマとか、人事・採用担当、幹部候補、店長候補とか。

―—たしかに、Indeedや転職サイトを見ても「幹部候補」という求人をよく見るようになった気がします。

T)そうだね。
それともう一つなくならなかったのは、営業職。なんだかんだ営業って企業活動に絶対に必要な売り上げを作ってくれる生命線だから、BtoB、BtoC問わず求人数は大きく落ち込まなかったよ。(※)

むしろ6月にかけて求人数は増加傾向にあるんですね。

画像4

求める人物像に変化が。「採用=未来への投資」という意識が強くなる

画像5

採用基準というか、いわゆる「求める人物像」に変化はありましたか?

T)景気の影響もあって、厳選採用の潮流は明らかに強くなってる。
採用基準ってざっくり言うと「スキル」と「スタンス」に分かれるのね。そのうちスタンス面を重視して、経験やスキルが浅くても採用する=ポテンシャル採用が福岡ではわりと一般的だった。
でも今採用活動をしている経営者や人事の方は「向こう3年をともに生き抜くための同志」を必死に探してる。だからポテンシャル”だけ”では選考に進めない場合も少なくはないんだよね。
結果的に、人手不足を補うためだけに採用の間口を広げるっていう選択をとらない企業さんは増えてる

そうなんですね…つまり、今は未経験・経験浅い人は転職活動しないほうがいいってことですか…!?

T)いやいや、転職ってその人の人生にとって大きな決断だから、簡単にすべき・すべきでないとは言えないよ(笑)。
スキル・経験だけしか見なくなっているわけじゃなくて、選考基準に「一緒に会社の未来を創っていけるか?」という観点がより強くなってるって感じかな。

福岡への転職・Uターンに成功する人と失敗する人の特徴は「納得感」と「ストーリー」

―—6月くらいから福岡の求人掲載件数はプラスに転じてますね。

T)そうそう。リクナビNEXTでも、福岡の掲載件数の戻りは他の都市圏と比べて早かったみたい。
企業さんとお話してると、「ピンチをチャンスに変えるのはヒトしかない」「東京で働いている人がUターン、Iターンしてくれるんじゃないか」っていう、ポジティブな期待を持っているところが多かった。
人類が経験したことがないこんな事態だからこそ、ヒトの知恵や力を信じてるんだなあ…って、あらためて感じたよ。

――今採用活動を続けている企業さんは、採用に関してこれまで以上に前向きに、そして真剣になっているように思えます。
田苗さんが転職活動中の方と面談をするなかで、転職成功する人に共通するポイントってありますか?

T)転職活動に失敗しない人に共通するポイントねえ…「納得感」かな。
履歴書と転職活動の理由、今から志望企業に入って挑戦したいことが首尾一貫して納得感がある人は、比較的スムーズに転職活動を進められてるよ。

――納得感というのは、転職活動をしている本人にとって、ですか?それとも、相手=採用する企業にとって?

T)相手にとって、だね。自分の中で納得してることはもちろん大事だけど、それだけだと自己満足で終わってしまう。相手にも分かってもらえるようなストーリーが重要。
たとえば前職と現職の間に3ヶ月のブランクがあったとして、その間「遊びたかったので旅行に行ってました」なのか、「前職で貿易に関する仕事に興味が出たので、資格を取るために学校に行きました。その資格を活かして、こういう企業でこんな仕事をしてみたいです」と言えるのかでは、相手の腹落ち度が違うよね。

画像6

――自分の今まで~これからのキャリアを具体的にイメージできていることが大事なんでしょうか。

T)それができれば一番いいんだけど、そこまでしっかり言語化するのは一人ではなかなか難しい。自己分析だけじゃなくて企業理解も必要だし、志望企業の人事担当者がどういう視界で面接に臨んでいるかについても考えを巡らせなきゃいけない。
特に転職の経験があまりない方にとっては意外とハードルが高いよね(笑)

だからキャリアアドバイザーとしての私の役割は、求職者さんへの問いかけ係。職務経歴書や履歴書に書かれてある事実からエピソードを引き出して、ストーリーをつなげていくお手伝いをしてる。

誰かに質問してもらってはじめて言語化できて、考えが整理されていくということはありますもんね。

T)そうそう。さっきも言ったけど、今採用活動を続けている企業の採用担当者は、自社の未来と候補者の未来が同じ方向を向けているかどうかをシビアに見てるから。二者の未来が重なるような転職活動は絶対応援していきたいなって思ってるよ。

――ありがとうございます!頼もしいです。

・・・

まとめ

今回田苗さんにインタビューしたことをまとめるとこんな感じ。

画像7

福岡の企業さんは今、この未曽有の事態を一緒に乗り越える”仲間探し”として採用活動を続けています。
転職やUターン、Iターンを検討中の方はぜひ、自分のしごと人生において積み上げてきたことを振り返りながら、納得感のあるストーリーを考えてみてください!

リクパーのキャリアアドバイザーたちも、あなたのキャリアを紐解くお手伝いができましたら幸いです。

リクパーのキャリアアドバイザーにキャリアのことを相談したい!という方はコチラ。


この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?