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訪問看護師が1度は直面する最期の在宅生活。奥様と一緒に向き合った南国事務所スタッフのepisodeとは?

皆さん、新年あけましておめでとうございます!
人財企画・原口です。

皆さんは新年の目標を立てましたでしょうか。

私個人としてはこれまで以上にリカバリーの、そして訪問看護の魅力を皆さんにお伝えできるよう頑張りますので、変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします(*^^*)

1.チームに所属することで求められる「信じること、向き合うこと」の責任

新年最初のオールスタッフミーティングでは、大河原から2023年1番ヒットしたドラマ「VIVANT」の福澤克雄監督の講演会での話が共有されました。

皆さんはヒットするドラマのジャンルってどんなものを思い描きますか?

日本では「恋愛、医療、刑事、弁護士」の4大ジャンルが人の興味を持続する話で、結論がどうなるか気になるのでヒットするものと言われているようです。

その中で福澤監督は「とにかくおもしろく見せる方法は何か」を追求して日々考えて創り上げたと語っていました。自分自身が考える面白いことを考え、やったことがないことに挑戦し続けたようです。

通常の制作費の倍以上かけたり、宣伝を最初行わなかったり、主演級のキャストを何人も掛け合わせたことで生まれた作品のようです。
何が言いたいかというと、新しいものを創るには「挑戦する」というのが非常に大事だということです。

特に訪問看護は様々なご利用者様がいるので、正解がない仕事です。
だからこそご利用者様に対し、「もう一人のあたたかい家族」として何ができるかを考え続けるのが重要となります。

また、主演級の出演陣をまとめることは大変ではないかという問いに「それぞれを信じること、行いたいことを伝えて後は前向きにフィードバックすることが大事」という言葉も響きました。

どんなに素晴らしい人でも監督が信じないといけないし、選んだ責任があるので、向き合い続けるというのが日々の仕事にも通じるなと感じました。

皆様自身も、今の一緒に働く仲間、そして地域の皆様とご利用者様を信じ、向き合い続けることが大事になるので、この機会にも見返して頂けるといいなと思っています。

代表・大河原

VIVANTは放送当時、私もリアルタイムで毎週観ていました!
目まぐるしく変化する環境の中、登場人物がそれぞれ抱える葛藤に引き込まれた人も多いのではないでしょうか。

ドラマ内でも描かれていたように、向き合うことの責任から目をそらさずに今年もチーム一丸となって業務に取り組んでいきたいですね。


2. 南国事務所のepisode

2024年1月は高知県にある南国事務所からの発表でした。

南国事務所では昨年末、事務所の外装を一新いたしました!

新しいロゴで屋内に光を取り込みやすいようなデザインにしましたが、いかがでしょうか?

今回、南国で発表させていただく方は、一昨年12月のASMでもう一人のあたたかい家族としていい関わりができた100歳のお祝いをされたAさんのその後になります。

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当時はご夫婦への介入でしたが、ADL全介助のAさんはベッド上で寝返りも打てない状態で奥様が献身的な介護をされておりました。

しかし、奥様自身にもガンが見つかったことから入院治療をすることとなり、Aさんは施設へ入所となったため、前回発表した際には既に介入は終了していました。

奥様が退院されても体調は芳しくなく訪問の介入も終了したままでしたが、Aさんの容態も悪くなりご入院。その際、前立腺がんの末期状態ということがわかったそうです。

奥様にも説明があり、病院としては入院継続を勧めており、3日も自宅にいれないと主治医から話がありました。

奥様の思いは、自身が自宅でAさんの最期を看取りたいと希望され、ご夫婦のキーパーソンである姪御様もAさんが自宅で⻑く過ごせなくてもいいので、奥様が最期を見送れるようにしたいとのことでした。

その後、Aさんが自宅へ戻るにあたり、ご夫婦揃って8月に訪問看護が再開となりました。
Aさんは拘縮も進み、以前よりも会話の受け答えも得られない状態で、自宅に戻りすぐに誤嚥もあり絶食となりました。
吸引や点滴と夜通しの介護ではありましたが、奥様ともいろんな話をしながら笑顔の多い介入だったと思います。

徐々に点滴もできなくなり、発話もなくなっていき、11月初旬の往診では医師から最期が近いことを伝えられました。
ちょうどスタッフの介入時に一緒になったのでお互いに泣きながら話をしたそうです。

はじめは取り乱していた奥様ですが、気持ちを吐き出すうちに少しずつ整理ができて悲しむよりも最期をどう迎えるかを前向きに考えてくれていました。

そして去年の12月、Aさんは奥様に見送られながら旅立たれました。

奥様としてはもちろん悲しく辛いものでしたが、帰宅してから徐々に覚悟ができたので良かったと話されていました。

今回のことは、我々スタッフは言葉で表すことが難しく、自身やユニットの思いや感情がどこまで伝わるかわかりません。ただ、ユニット全体でご夫婦に利用者目線とあたたかみを持った関わりができ、その中で家族としてのつながりができたのではないかと思い発表しました。

奥様への介入は引き続き継続していますので、在宅生活が最後になるまで一緒に日々を過ごせて行けたらと思います。

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一度は介入終了となった利用者様ですが、こうして再びリカバリーを頼ってもらえたことがありがたいですね。

奥様とは今後も訪問を通して関わっていくことになりますが、これからも笑顔の多い時間になってほしいです。


3.まとめ

2024年は元旦から大きな震災や飛行機事故、火災と立て続けにショッキングなニュースを目にしました。
仕事以外でも私達に何ができるのか、何をすべきなのかを改めて考えて、できることから向き合っていきたいですね。

ちなみに私は出身が北陸で能登半島の方によく遊びに行っていたこともあり、復興の願いを込めてふるさと納税で微力ながらの支援をしたいと思います(*^^*)

リカバリーでは2024年春に向けて採用募集を行っております!
説明会だけ、体験同行だけのご相談も随時受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。


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