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お祭りやバザーなどで余ってしまった食品・寄贈品の処分方法5選

「PTAのバザーやお祭りが中止になってしまった…どっさりある食材…買い取りにしろ、引き取りにしろ、家族でこんなに食べられない…」という方。

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また、衣類や日用品など、バザー用に集めた寄贈品も、中止になってしまったら処分に困るという声もよく聞きます。
普通に開催されたとしても、キレイに売り切れることは稀でしょう。

今回は、ある程度の量の食品や寄贈品の処分方法についてまとめてみました。
※2019/10/13読者の方のご指摘を受け補足・追記

中止・延期時の対応について前もって決め、告知しておく(2019/10/13追記)

あらかじめイベント中止・延期を想定し、中止・延期の際は仕入れた食材や寄贈品をいつ・誰が・どう処分するかを役員・関係者で検討しておきましょう。また、その決定事項をあらかじめイベントのお知らせと同時に告知しておくとスムーズです。

直前直後に慌てて決めて頑張って処分したあとに「処分方法は適切だったのか」と突っ込みを入れられないようにしたいところです。

中止や延期の際に、そのまま持ち込める場所や、引き取りに来てくれる業者・それまで保管しておける場所などを検討しておくとよいでしょう。
時間の関係でそういった対応を検討しておくことができない場合なども、「中止(延期)の際の食品・寄贈品の処分方法は役員に一任くださいますよう、お願いいたします」と記載しておくだけでもずいぶんマシです。

今年はもう間に合わない…という場合も、次年度の担当に注意事項として引き継ぐとよいでしょう。

食品:地域の飲食店に譲る

賞味期限があり冷凍保存も難しい場合、(顔見知りのお店があるようなら)飲食店等に(無料または安価で)譲るというのも一つの手です。
また地域のシニアがやっているような公共性の高いお店などに譲る、というのも手かと思います。
(「地域カフェ」「シニアカフェ」などで検索すると出てくるかもしれません)

ふだんからよく使うお店の人と「人対人」で話しているとスムーズですね。

※2019/10/13追記
読者の方から「飲食店で提供して、何かあったらどうするのか」というご指摘を頂きました。譲ったお店で食べた人の体調が悪くなる心配のある食材を、そもそもバザー等で提供することも不適切かと思います。(このnoteを読んでいる方に、「食材として不適切なものを他の人に押し付ける」という方がいない想定で書いています)

「相手が、保存状態などを心配するかもしれないから、話を持ち込まれること自体やめておくべきだ」「常連に頼まれたら断りづらいだろうから、頼むこと自体すべきではない」というご指摘もあるかもしれませんが、相手のお店が使いたい、使えると判断されれば使われるでしょうし、使えない・要らないと思えばけっこうですとおっしゃるのではないでしょうか。
相手は保健所から許可を得て営業しているプロなはずなので、その判断に任せてもいい気がします。
もちろん、相手側が安心できるよう、どこからいつ仕入れてどこにどう保管していたものなのか、ということをきちんとお伝えすることが必要です。そんな際に、保健所に臨時出店届を出したうえで提供するはずだった食材だよ、と言えるとより安心です。

参考:学校・園のお祭りやバザーで食品製造・販売を業者に委託する際の注意ポイントの「保護者がその場で調理・販売する場合も、届けが必要な場合もある」の章参照

「入ってくるかどうかわからないバザー品流れを考慮して、仕入れするわけないし」というご意見もいただきましたが、地域密着型・個人経営でやりくりに苦労している小さなお店など、「食材をもらえるなんてラッキー!」というお店や、「常連の●●さんから△△を大量にいただいたので、今日は△△祭りです!」というプロモーションのきっかけになると喜ぶお店、「困ったときはお互いさま」の関係をつくることをやぶさかでないというお店もあるでしょう。それは相手のお店により色々です。

「このへんの店には不要と感じられそうだな」と思ったり、「私だったら話を持ち込まれるのは嫌だな」と心穏やかでいられそうにない方は、別の方法を取っていただければよいと思います。

食品:地域で「本当に必要な人」に譲る

余った大量の食品を家族などでげんなりしながら食べたり、廃棄するくらいであれば、それらを必要としている人に寄贈するという手があります。
賞味期限があるものであればそれを伝えたうえで、必要とする機関・団体がないか、地域名+下記のようなワードで検索し、問い合わせてみましょう。

・子ども食堂
・ひとり親支援団体
・フードバンク、フードドライブ
・ホームレス支援団体
・社会福祉協議会

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PTA行事の中止は残念ですが、それがきっかけで、とっても助かる人がいる、ということは、何より心の慰めになります。
※筆者は段ボールいっぱいの大量の卵パックとお菓子をもらって食べきれず困ってしまった時に、「子ども食堂」に問い合わせたところ、ぜひ!とのことで持ち込んだところ、大変喜ばれました。

寄贈品:リサイクルショップの出張販売を利用し換金する

ある程度、PTAとして売上を上げを期待されている場合は、地域のリサイクルショップ業者で出張見積もり・回収に来てくれるところに打診してみるのも手です。
「●●市 リサイクル 出張買取」などでいくつか検索し、問合せの応対が気持ちの良いところや、日時の都合をつけてくれるところをピックアップしてみましょう。

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出張買取だと多少買いたたかれるかもしれませんが、こちとらボランティアでやっていることなので、会員の皆様には堪忍してもらいたいところです。

寄贈品:近隣の学校や行政主導のバザーイベントに再寄贈する

それほど売上については期待されていない場合は、近隣のバザーイベントに再寄贈してしまうというのも手です。
秋はバザーがよく行われる季節なので、毎週のように近隣で何かしら開催されていることでしょう。
自分の学校のバザー収益が上がるか、同じ地域の学校のバザー収益が上がるか、「地域の大人」として考えると大した差はないという考え方もあります。大量の在庫があるなら、どさっと寄贈させてもらえたほうが楽ちんです。
事前に話をつけておき、いつまでにどのように持ち込めば、余った寄贈品を受け取ってもらえるか話をつけておくとスムーズでしょう。
ただしふつうはこちらが運搬していかなければならないのがネックです。

寄贈品:社会福祉法人などが運営する「リサイクルショップ」に再寄贈する

どうせなら、より公共性の高いリサイクルショップに再寄贈してしまうという手もあります。なかには指定の日時に車で引き取りにきてくれるところもあるので、大量にある場合も助かります。
あらかじめ、どのような品物がどのくらいのボリュームがあるのか、説明しておいてアポイントを取っておくとよいでしょう。

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また、余った寄贈品のさらなる寄贈先を会員に説明をする際も、「地域活動の紹介」「社会課題の解説」なども交えて案内することにより、「たんなるリサイクルショップへの寄贈」と比べると、選定の基準は何だ!などの突っ込みが出てきづらいかと思います。

「●●市 社会福祉法人 リサイクルショップ」等で検索してみてください。

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準備や寄贈してくださった皆様の気持ちやお手間に感謝しつつ、さらに社会に役立つよう、人の輪の流れに乗ってくれることを祈ります。


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