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人の感情は裏腹だよねってお話

私が最も好きなアニメは
ヴァイオレットエヴァーガーデンで
私が最も好きなアニメ映画も
ヴァイオレットエヴァーガーデンなんだけど
そこでも言われているように
人の感情って裏腹だよね
というお話

幸せになりたいけど
幸せになることが怖いと感じたり
私は不要だと思っていても
誰かに必要とされたいと思ってみたり

自分がこういう場面に立たされた時
を想像して、その時に湧き上がるであろう
自分の感情を想像しては
その感情に恐怖を抱いてしまう

とっても大切な人
大切だし、大切にしたいし
好きだし、ずっと一緒にいたい
そう思っているのとは裏腹に
どこかでずっと別れを想像してしまって
なかなか距離感を掴めなかったりする
うざいと思われるのが嫌だから
少し距離を詰めるのをためらってしまったり
どうでもいいと思われるのが怖くて
気軽に連絡ができなかったり

でもこんな感情を持っているのに
決別するということを想像した時に
意外とすっと受け入れている自分が想像できてしまって
きっとその時は受け入れるようなそぶりを見せているだけで
時間が経つごとにどんどん後悔をするんだろうけど
もし本当にそのような時が来てしまって
ふと心が氷のような感覚になってしまったとして
それを感じた時に
私はどう思うんだろう
どうして、こんなにも
私には暖かい感情が湧かないのか
とひとしきり絶望して
自分の事が心底怖くなるのだと思う

未来の事、他人のこと
どんなに考えを巡らせても
完全に理解することも
完全に見通すこともできなくて
それが楽しいと思える半面
それが怖くて怖くて仕方がない
そんな思いをするくらいなら
一人で歩いていけたらいいと思うのだけれど

どれだけ一人で100の幸せを得られたとしても
それはどこまで行っても100で
きっとあなたと歩んで得られる120の幸せには
気が付くことができない
もしかしたらあなたといれば
150の幸せも
200の幸せも
得られることができるかもしれないのに
その手前にある日常に少しでも歪を与えることが
怖くてたまらない

何て私は
何て人間は弱いのだろう

人間はあまりにも簡単に変わってしまうのに
自分の意思で自分を変えるのがこんなに難しい
今の私ではなくて
あの頃の私であれば
もう少し100の幸せを101に
120にすることができたのかもしれない

最近の私は、とても幸せだけれど
それ以上にとても痛い
それ以上にとても苦しい
そんな日常を歩んでいる気がする

人生は何が起こるかわからない
トップの写真の投扇興の様に
思ってもいなかった役を出すのは私かもしれないし
隣の人かもしれないし
目の前のあなたかもしれない

人生も相対評価ではなく
絶対評価だというのに
なぜか人は相対評価のような考えをする
自分の失敗も成功も自分のせいで
自分の過去が招いたもの
隣のあの人の幸せも
私を決して不幸にするわけではない
それなのに、なぜか
人の幸せを見て、焦ってしまう
幸せって何だろう
好きって何だろう
大切って何だろう
中学生の私はそれが知りたくて
脳科学をしたかったんだ

人は何を見て”愛しい”と感じ
何を見て”壊したい”と感じ
何を見て”怖い”と思うのか
何を見て”失いたくない”と思うのか
何を見て”憎い”と思うのか
それが知りたいんだった

遠く色あせてしまった夢も
味気ない日常も
ふと香るお味噌汁の香りも
辛い時に思い浮かぶあなたの顔も
綺麗な景色を見て浮かぶあなたの顔も
心が折れそうな時に寄り添ってくれたあの音楽も
くじけそうになった時に勇気づけてくれたあの声も
涙を溜めながら言ってくれたあの言葉も
どれもしっかり色を付けたまま
どれもしっかりぬくもりを覚えたまま歩んでいきたい
思い出も、もらった言葉も電子レンジみたいに
すぐに温められたらいいのに

今日は一人の夜なのに
一人の夜だから
こんなことばかりを考えてしまった
もうこんな時間だから
寝ようと思う


皆様、よい夢を。
台風に気を付けて
たくさん寝ようね
明日は今日より少し
世界がカラフルに見えますように。

Lily.

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