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読書記録⑤-カラスの親指-

今日はこの一冊
カラスの親指。

私の大好きな作家さんの道尾秀介さんの
代表作の1つ
映画化もされたもの
ずっと読みたいと思いつつ
なかなか読めてなかった1冊。


カラスの親指-道尾秀介-

作中でとても好きな部分がある
詐欺師と、手品師の違いについて
記載されている1文。

1流の詐欺師は騙されたことに気付かせない
1流の手品師は騙されたことに気が付かせる

確かに、手品師は騙された!って思わないと意味がない
そういう意味ではこの作品はどっちなのか
とてもとても悩ましい。笑

騙された!と思いつつ
最後の最後まで騙されたことに気付いてなかった
でも、もしかして気付けてないペテンが
まだあるのかもしれない
この作品の中でのもっとも大きなペテンを仕掛けてきた
詐欺師はきっと、道尾秀介本人だと思う。

本人にしか気が付かないペテンで
本人にしかわからないペテン
きっとほくそえんでいるに違いない
ちょっと屈辱だけど
少し心地良い

こんな気持ちになりたい人はぜひ
手に取って見るべし。


今日はこの辺で。

Lily.

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